インフィニット・ストラトス 黒髪と銀髪は学園に 作:ニックネームは忍者
食事処五反田食堂2F―――
「お前達二人以外、全員女子とは……いい思いをしてるんだろ?」
「してねぇよ」
「一夏と同じくだ」
ライも中学三年生の一年間だけ、中学校に通っていた。その時にも弾からも積極的に絡んできて、よく遊んだ。今は一夏と五反田弾は格闘ゲームをしながら会話をしている。
「嘘をつくな嘘を。お前らのトーク会話見てるだけでも楽園じゃねえか。招待券とかねえの?」
「ねえよバカ」
「連れてくるだげでも問題になるかな……落ち着かない場所だよ」
IS学園では一夏とライは二人だけの男……他は全員女子で、落ち着いた方が逆に凄い。
「そうだな……でも鈴が転校してきてくれて助かったよ。話し相手少なかったからな」
「ああ、鈴か。鈴ねえ……」
「お兄! お昼できたよ、さっさと食べに来なさ―――い、一夏さんに、ライさん!?」
弾の部屋を蹴りで開けてきたのは、五反田蘭……弾の一つ下の妹。今では中学三年、来年は高校生である。蘭もライとは面識はあった。
「お、蘭! 久し振り。邪魔してる」
「久し振りだね、卒業して以来かな?」
「い、いや~き、来てたのですか……二人、揃って……」
蘭は自分の服装を見ると、扉の横に隠れ、服装を整える。部屋着なのか、とても薄着で年頃の女の子に、この姿を見られるのは恥ずかしかったのだ。
「今日はちょっと外出、家の様子を見に来たついでに寄ってみた」
「そ、そうですか」
「蘭、お前な~ノックくらいしろよ。恥知らずな女に見え―――うっ……」
弾の顔が暗くなる。蘭は左手を拳にし、弾を見詰めていた。
「……なんで言わないのよ」
「あ……言ってなかったかな? ……あはは…」
「どうかした? 何か怒ってる?」
ライは蘭の表情が強がっている顔に見えて、聴くと、直ぐに表情を戻した。
「いえ! 全然! あの、一夏さん、ライさん。ゆっくりしていって下さいね」
蘭はそう言って、扉を手で綺麗に締めた。三人はゲームが終わり次第、下に降りたのだった。
・・・
昼食を食べているとき、蘭もいたが、服装が薄着ではなく、とても可愛らしい服装になっていた。
「着替えたんだな、どっか出掛ける予定?」
「あ~いえ、これは~その、ですね……」
欄は言いたくないのか、目線をそらしていた。二人は同時にひらめいた。
「……あ、デート?」
「それか、これから出会うとか?」
「どっちも違います!」
「「え?」」
一夏とライは同時に答えたが、否定された。
「違うのか……蘭は可愛いいからもてると思うけどな」
「え!? (だ、駄目よ! 私には一夏さんがいるのだから―――)」
「蘭の顔が真っ赤だ……どうしたんだろう?」
「さあ?」
蘭はどうして真っ赤になっているのか二人にはわからなかった。
「……お前らって学校でもそんな感じなんだろうな」
「なんのことだよ?」
「そんなって……どんな感じだ?」
「なんでもねえよ、鈴も気の毒に……ライは気になる子はいないのか?」
「? 何に気になるんだ? 」
「(こっちもこっちで……頑張った女の子達が可愛そうに思えるよ)」
弾はふと、ライに声を掛けてきた女の子達を同情するのだった。
――――――――――――――――――
夜、学園の寮―――
「で……一人部屋になったと」
「まあ、そうなった」
ここは一夏の部屋……今はライと二人きり。少し前に真耶が来て、箒は部屋替えをした。
「箒は怒っていたんだよな?」
「そうなんだよ、一人でも起きれるし、歯も磨けるって、言ったらさ」
「(箒が部屋を今すぐ移動する行動が何となくわかったよ)」
一夏と仲良くなりたいのにと、思うのだが、それは違うとライに言ってほしい……。
コンッ! コンッ!
「? 誰か来たぞ一夏」
「ああ、誰だろうな」
一夏は扉に向かい、ライはどうしてか、椅子から一夏のベットに腰を掛けた。
「何だ、箒か……忘れ物か?」
「は、話がある……」
「何だよ、改まって」
「(箒か……どうしたんだろう)」
来客は箒だった。出たと思ったら、直ぐに帰ってきた。
「来月の学年別個人トーナメントだが……わ、私が優勝したら…………
つ、付き合ってもらうッ!」
「…………はい?」
この言葉に一夏は困惑した。
「聞いた?」
「聞いた~」
「これは……」
そんな会話を布仏本音と相川清香と谷本癒子の三人が聴いていたのは誰も知らない。
「「大ニュースだ!!」」
「……
……Why?」
一方ライも一夏と同じく、困惑した。
このあと、箒は帰って、ライも直ぐに出た。二人は出るときに……
「今日は……寝よ。その方がいい」
「ああ、そうだな……おやすみ」
……と、言った。
――――――――――――――――――
「ねえ聞いた聞いた?」
「うん、学年別個人トーナメント勝つと、男子と付き合えるんだって!」
「そうなの?」
「織斑くんと!」
「マジ!」
「じゃあ、ライくんも!」
「えー!!」
IS学園の教室で女子たちはトーナメントの話題に盛り上がっていた。
「……皆さん、何の話で盛り上がっていらっしゃいますの?」
「いや……私にもさっぱり……」
セシリアも何に盛り上がっているのかわからなく、箒もさっぱりだった。
「なんか、話が歪んで広がってる……」
「どうしてかライも巻き込まれてる……あんた、また適当な事いったんじゃないの?」
「いや~そんなこと、無いと思うけどな~」
トーナメントの優勝者には一夏かライの恋人になれる権利が生まれていた。そんな中、噂の一人と巻き添えの一人が来た。
「おはよう皆」
「おはよう。皆して何の話?」
「「なんでもないよ」」
「「??」」
「……席に着け、SHRを始めるぞ」
二人は気になったが、千冬が来た為、二人は席に着いた。
・・・
「今日はなんと、転校生を紹介します!」
真耶の言葉にクラスがざわつく。
「転校生?」
「(また転校生? この時期に――――)」
ライが考えていると、扉から一人の生徒が入って来ると、言葉が止まった。髪は金髪、身長は一夏とライよりは小さいが、それでもスリムな体型だった。だが、肝心なのは下はスカートではなかった。
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。皆さん、よろしくお願いします」
高い声……でも女ではない……つまり―――
「お、男?」
「はい、こちらに僕と同じ境遇の方が居ると聴いて、本国より、転入を――「「きゃーー!!」」――!?」
IS学園に三人目の男がやって来たのだ。女子は盛り上がるのと同時に悲鳴をあげていた。
「男子! 三人目の男子!」
「しかもうちのクラス!」
「美形男子、守ってあげたくなる系の!」
女子から見たら、シャルルは完璧な理想系に見えたのだ。女子たちは更にヒートアップする。
「騒ぐな、静かにしろ!」
盛り上がる女子たちを千冬が言うと嘘のように静かになった。
「「…………」」
「……今日は二組と合同でISの実習を行う各自着替えて第二グラウンドに集合……それから織斑、ライはデュノア面倒を見てやれ、同じ男子同士だからな……解散!」
千冬が解散と言うと、女子たちは準備にかかるが、シャルルは一夏に近付いた。
「君が織斑くん? 初めまして、僕は――「あーいいからいいから、とにかく移動が先だ。女子が着替え始めるから……ライ? どうした? ボーっとして?」……」
「……いや、急ぐか」
ライはシャルルを見てからか、静かになっていた。一夏が声を掛けると、直ぐに思考を戻した。三人は更衣室へ移動をする。
「俺達はアリーナの更衣室で着替えるんだ。実習の為にこの移動だから、早めに慣れてくれよな」
「う、うん」
「何だ? そわそわして」
「な、何でも――?」
シャルルはなれない生活なのか、そわそわしていた。そんな時、正面から一人の女子が現れた。
「あ、噂の転校生発見!」
「しかも織斑くんとライくんの三人」
「……囲まれたな」
気がつくと、前も後ろも女子に囲まれていた。
「皆! こっちよ」
「者どもーであえーであえー」
「織斑くんの黒髪やライくんの銀髪も良いけど、金髪もね~」
たったの数秒で女子の群れが出来上がったのだ。
「一夏……」
「わかっている……走るぞ!」
三人は正面に走り出す。すぐ右に曲がり、誰もいない廊下に出た。
「あ、逃げた」
「追いかけるのよ」
「待って! せめて写真を―――」
新聞部の薫子もやって来たが、三人は逃げる。
「なんで皆、騒いでるの?」
「それはISを操縦できる男って、俺達だけしかいないからだろ」
「あ……うん、そうだね」
「とにかく今は―――!?」
今はとにかく逃走が先だが、正面の方からも女子が攻めてきた。
「一夏、最終プランでいくぞ」
「ああ、ルート通りな」
「? 何の話?」
「目だけは閉じといてくれ…… flash bang!! 」
「「―――――!?」」
ライは裏のポケットから四角で薄い何かを投げた、その同時に閃光が現れた。女子生徒は眩しさに目をくらます。
「ッ!? (前が見えない! どうしよう!?)」
シャルルは突然の事で閃光を見てしまった。視界がわからなくなった。
「……しっかり手を掴んでろ」
「え?―――」
シャルルの手を誰かが掴んでいた。その手を握って、シャルルを転ばない程度に進んでいた。
「(手、握られている……この声は―――」
・・・
「ハァ、ハァ、ハァ……」
「(一夏がいない、先に行ったが―――)大丈夫か?」
場所は更衣室、ライの誘導にシャルルと一緒に何とか更衣室に着いた。一夏はどうやらルートから外れたようだ。
「ごめんね、いきなり迷惑かけて……」
「いや、転校生が来るとは思わなかった。一夏と考えた作戦だからな仕方ないさ。どうした?顔を赤くして」
「い、いや、その……」
シャルルは顔を赤くしている。ライはシャルルの視線を見た。その方向は手だった。
「……すまない、握っていたな」
「あ―――――」
手を離した事にシャルルの顔は赤くなくなった。ライはその事に気づかなかった。
「自己紹介がまだだったな……俺はライ、名字は無いから皆からはライしか呼びれてないな」
「名字がないの?」
「まあ、記憶喪失でな」
「あ、そうなんだ……ごめん」
シャルルは気にしてることを聞いて謝る。ライは全く気にしていないが、名字を貰える事もあったが、本人が断っていた。
「気にしなくていいよ、最初は皆そう言うから……シャルルって呼べばいいかな?」
「うん、よろしくねライ」
「よろしくなシャルル。一夏遅いな……先に着替えるか」
「うわっ! 」
ライが上半身を脱ぐと、シャルルは両手で顔を隠して、後ろを向いた。
「どうした?」
「い、いや……別に―――」
シャルルはどうしてか身体をモジモジしていた。
「……少し、トイレに行ってくる。まだ時間があるから待っててくれるか?」
「う、うん……」
ライは別に行く必要は無かったが、この場を離れた。
「(どうして離れたんだろう……この違和感は何なんだ?)」
ライはシャルルに対して初めて見た時から違和感が出るのだった。
・・・
グラウンドに向かう廊下でライとシャルルは話していた。
「そのスーツ、デュノア製のか?」
「う、うん。わかる?」
ライが戻ってくると、シャルルはISスーツに着替えていた。シャルルのスーツは
ライに見に覚えがあった。それともう一つあった。
「スーツもそうだが、デュノアの名字でな……デュノア社の子かな?」
「まあ、うん……」
ライがそう言うと、シャルルはどうしてか表情が崩れた。すると今度はシャルルな質問した。
「ライのスーツは変わっているね、何処の?」
「これか? わからないが用意されていたんだよ。俺も何処のかは聞いてないな」
「そうなんだ」
ライのスーツは一夏とは別だった。千冬から渡されたのだが、ライISスーツは上は半袖のシャツだった。色は蒼を強く表している、下も同じく蒼。何処か特殊部隊が着てそうな姿だった。
「でも違和感がないんだよな。懐かしいみたいな……」
「懐かしい? 前にも着ていたの?」
「それがわからないんだよな……そろそろ急がないと遅れそうだ」
「うん!」
二人はグラウンドに走った。二人は間に合ったが一夏は遅れたのは言うまでにない……。
・・・
「本日から実習を開始する」
「「はい!!」」
グラウンドに一組と二組が集まった。これから実技が始まるのだ。
「先ずは戦闘を実演をさせてもらおう……凰! オルコット! 専用機持ちなら直ぐに始められるだろ……前に出ろ」
「めんどいな……」
「……あまり見せ物は気が進みませんわ」
代表候補生が指名されたのに、二人は余りやる気が出なかった。千冬はため息を出していた。
「お前らは少しはやる気を出せ……アイツにいい所を見せられるぞ」
「「!!」」
この言葉に二人の脳は通常の倍になった。
「やはりここはイギリス代表候補生、セシリア・オルコットの出番ですわね!」
「実力の違いを見せつけるいい機会よね! 専用機持ちの!」
二人の様子にシャルルは一夏に話し掛けた。
「今、先生何て言ったの?」
「俺もわからん……」
「原因は一夏にあるな」
「え? そうなのか?」
「まあ、理由は―――?」
ライはふと空を見た。何もない空をただ見ていた。
「それでお相手は? 鈴さんとの勝負でも構いませんが」
「こっちの台詞よ。返り討ちにしてやるわ」
「慌てるな馬鹿共……対戦相手は―――」
ヒューーーン……
「ああああーっ! ど、どいてください~っ!」
空からISを装着した女性の声が聞こえた。
「(山田先生? 着陸は不可能だな)全員離れろっ!! 」
「え?」
ドカーン!!
ライは何もない空を見ていたら真耶が落ちてくるのがいち早くわかり、全員に叫んだ。
「……大丈夫かシャルル?」
「う、うん……」
ライも避難しようとしたが、シャルルが反応に遅れたため、手を掴んで移動したが、煙がシャルルにかかる為、シャルルの頭をライの胸に当てて、ライの背中は煙に向けた状態になっていた。
「「…………」」
この光景を女子たちは顔を赤くして見ていた。そして誰もが……『カメラを持ってくればよかった』と、思った。
「と、すまない。苦しいよな」
「…………」
ライの目の前にはシャルルの顔、ライは掴んでいる手を離したが、シャルルは無言だった。
「……どうした? ぼーとして」
「な、なんでもないよ! ……それよりもよく気づいたね」
「まあ、それは―――少し失礼」
「?」
シャルルは直ぐに表情を戻して、ライにどうして気づいたのか質問したが、ライは落ちたところに歩いた。
「お、織斑くんその―――」
「う、いてて……何が―――!?」
一方、一夏は落ちてきた真耶の衝突に巻き込まれていた。怪我はしていないが一夏と真耶の状態に問題があった。
「そ、そのですね……困ります、こう言うのは……ああ、でも、このままいけば織斑先生が義理のお姉さんのも、これはこれで魅力的な―――」
真耶は背もたれに倒れていた。その上に一夏が乗っかっていた。乗っかっているのも問題だが、一夏の手は真耶の豊かな胸を鷲掴みにしていた。
「い、いや、これは―――「下げるぞ一夏」え? うわっ!?」
突然一夏の後ろから引っ張られ、同時に一夏にいた位置の横から、ビームが割り込んできた。一夏を引っ張ったのはライだった。
「おほほほ……残念ですわ、外してしまいましたわ」
「せ、セシリア!? なんで―――「また来るぞ」―――!?」
狙撃をしてきたのはセシリアだった。次は鈴の武器の『蒼天牙月』をブーメランのように攻撃がしたが、真耶の狙撃ライフルが阻止してくれた。
「織斑くん、ライくん、怪我はありませんか?」
「はい、ありがとうございます……」
「見事な射撃です先生」
「そ、そんなこと……ライくんだって織斑くんとしゃがんでいたら避けていたでしょ?」
「……先生の狙撃がなければ終わらないと思ったので」
ライも避けることは可能だが、避けたら一夏への攻撃が更に激しくなるのを予想して、真耶の狙撃に任せることにした。
「山田先生は元代表候補だ。今くらいの射撃は動作もない」
「む、昔のことですよ。それに候補生止まりでしたし……」
「(それでも、的確な狙撃だったな……腕は凄いだな、山田先生は)」
真耶がISを着ている姿は前にも見たが、射撃は初めて見た。実力は凄いとライは判断したのだ。
「さて小娘どもいつまで惚けている。さっさとはじめるぞ」
「え? 二対一で?」
「いや、さすがにそれは……」
「安心しろ。今のお前たちならすぐに負ける」
「「ッ!」」
鈴とセシリアは不服があったが、千冬が負けるの言葉に二人の怒りを買ったのだ。
・・・
「では、はじめ!」
千冬の号令と同時にセシリアと鈴の二人で真耶を相手にする。先制攻撃はセシリアと鈴だが、真耶は簡単に回避する。
「さて、デュノア、山田先生が使っているISの解説をしてみろ」
「あ、はい……山田先生のISはデュノア社製の『ラファール・リヴァイヴ』です、第二世代開発最後期の期待ですが―――」
「(初期の第三世代のように安定した性能と汎用性と豊富な武装を臨機応援に切り替えが可能な万能なIS……世界でも主力に使っているISだったかな)……そろそろ終わるかな?」
シャルルはフランスだからリヴァイヴの機能はよく知っている。ライも多少の知識は知っていた。そう思っていると、セシリアと鈴はぶつかり、真耶のグレネード弾が発射され、二人は爆発に巻き込まれ、地面へと落ちた。
「うぅ、まさかこのわたくしが……」
「あ、アンタねえ……面白いように回避先読まれてるのよ!」
「鈴さんこそ! 無駄に撃つからですわ!」
二人は負けても、お互い言い争っていた。
「(山田先生、凄いな。でもなんであの時、壁に突っ込んだのか不思議に思う)」
一夏の入試の日とは別人に見えた。ライは今度、手合わせでも言おうか一瞬考えたのだった。
「……これで諸君にも、教員の実力が理解できただろ。以後、敬意を持って接するように……次にグループになって、実習を行う。リーダーは専用機持ちがやること」
教師の実力を生徒に見せるのとてもいい見本になった。普段の真耶ではとても見ない姿だった。
「(専用機持ちか……俺は誰とグループなんだろう)」
「あぁ、ライは別に打鉄でいいだろう。その腕輪はお前用で、これくらい出来る筈だ」
「わかりました織斑先生(と、いうことは―――)」
「織斑くん! 一緒に頑張ろ!」
「わからないことあるから教えて!」
「デュノアくんの操縦技術も見たいな」
「ねぇねぇ、教えて教えて!」
「ライくん! よろしくね!」
「ライくんと一緒……嬉しい!」
当然、女子は男子に集中した。
「(そうなるよな)……わかりやすく教えるから一人ずつね」
結果、一夏のグループ、シャルルのグループ、セシリアのグループ、鈴のグループと打鉄ではあるが、ライのグループで五つのグループが出来た。セシリアと鈴のグループは的確に教えているが、時々一夏のグループを見ながら、羨ましそうに見ていた。
一夏の周りに女子が集まり、箒は少し嫌な気持ちになっていた。
「それじゃあ出席番号順にISの装着と起動、そのあと歩行までやろう。一番目は―――」
「はいはいはーい! 出席番号一番! 相川清香! ハンドボール部! 趣味はスポーツ観戦とジョギングだよ! 宜しくお願いします!」
「えーと……」
「ああ! ずるい!」
「私も!」
「私も! 私も!」
「「第一印象から決めてました!!」」
一夏の方は三人の女子が頭を下げて、手を出してきた。
「「お願いします!」」
「え、えーと―――「ライくんと一緒だ! ラッキー!」……」
シャルルの方にも数人の女子が手を出してきたがライのグループから声が聴こえ、そちらを見た。
「ライくんと一緒だけど、初めてで不安だなあ」
「私も……うまく出来るかな?」
「大丈夫だよ、落ち着けば大丈夫。何かあれば俺が支えるから」
「…………」
シャルルはこの光景を見ていたが、今は自分が教える立場だと考え、目の前の女子に集中した。
このあと、一夏の百式で箒をお姫様抱っこにして、打鉄に乗せた光景に女子達が羨ましがっていた。
「その、一夏……」
「ん? 何だ?」
「そ、その、だな。今日の昼は予定があったりするのか?」
「いや、特にないぞ」
「そ、そうか! ……で、では、たまには昼食を一緒に取るとしよう。うむ、それがいい」
「ん? おお、別にいいぜ」
箒はわずかな時間を使って、昼食に一夏を誘った。一緒に食事が出来る箒は嬉しい顔になっていた。
……ライのグループは教え方がよく、誰も問題なく教えたのだが、女子たちは余り「せっかく同じグループなのに会話が出来なかった」と、落ち込む女子がいたという。
――――――――――――――――――
昼食の時間、一夏と箒は約通りに昼食を共にしていたが―――
「……どういうことだ」
「大勢で食った方がうまいだろ? それにシャルルは転校してきて、右も左もわからないだろうし」
「それはそうだが……」
二人の昼食にセシリアと鈴とライとシャルルも一緒だった。一夏の言ってることは勿論だが、箒とセシリアと鈴が見えない火花を出していた。理由は三人の後ろに、風呂敷があったからだ。
「ええと、本当に僕が同席してもよかったのかな?」
「いやいや、男子同士仲良くしようぜ。部屋は―――ライが一緒になったんだよな」
「そうだな……部屋が同じだから宜しくな」
ライとシャルルは同室になった。ライにとって、学園生活の初めての同居人になった。
「う、うん……一つ聞いていいかな?」
「ん? なんだ?」
シャルルは小声でライに質問をした。ライも小声で返答する。
「三人は一夏とはどんな関係なの?」
「……単純に一夏と仲良くなりたいんじゃないかな? 一夏は人気者だからな」
シャルルは何かが違うと感じたが、それと同時にもう一つ質問した。
「そ、そうなんだ……ライはいないの? 仲がいい女子は?」
「俺か? 俺はいないかな? 入学してから毎日こんな光景を見てるよ」
「毎日……なんだ」
「? ……一夏、どうした?」
ライ入学してから一夏と共に過ごす時間が多く、特に仲の良い女子はいなかった。そんな時、二人が見ると、一夏の顔が真っ青になっていた。右手にはサンドウィッチを一口食べた様子だった。
「(見ただけでわかる……あれは破滅をもたらす食材だ……一夏―――――骨は拾うからな)」
そのあと、箒の唐揚げを食べて、素直に美味しいといい、箒は嬉しくなった。
問題なのは、一夏の箸で箒に一つ食べさせたことだ。一夏は唐揚げが上手いと言うが、箒からは別であった……一つの内乱が生まれそうだったが、何とか発生せずにすんだ。
「あ、これってもしかして日本ではカップルがするっていう『はい、あーん』っていうやつなのかな? 仲睦まじいね」
「だ、誰がっ! なんでこいつらが仲いいのよ!?」
「そっ、そうですわ! やり直しを要求します!」
……このあと、皆で交換をしあうのだが、三人の女子が一夏に迫った為にライとシャルル二人ですることになった。
「どうしたシャルル? 顔を赤くして……辛いのか?」
「ち、違うよ! ……美味しいよ」
「そ、そうか(なんだ? やっぱり出る違和感は……)」
ライは違和感は謎だったが、二人もおかず交換も堪能したのだった。
―――――――――――――――――
「これから宜しくな、シャルル」
夜、ライと同室になったシャルルはお互いテーブルに座って、シャルルにお茶を出していた。
「うん。よろしく、ライ……紅茶とずいぶん違うんだね、不思議な味。でも美味しいよ」
「そうか……なら、今度は何処かに出掛けて、お互い初めてのカフェでも行ってみるか」
「え!? ふ、二人で?」
シャルルは驚いたが、ライはどうして驚くのか疑問になった。
「? ……そうか、二人じゃあ少ないか、一夏達も呼んで、皆で行くか」
「う、うん。そうだね……一夏はいつも放課後にISの特訓してるの?」
「ああ、一夏は少しでも皆に追い付きたいから、訓練には時間を費やしてるよ……シャルルも一夏と一緒に加わるか? 専用機もあるからきっと一夏も喜ぶよ(時々、一夏に教えている三人に問題だある時があるんだよな)」
シャルルは一夏の事を質問した。一夏の事を教えたライはふと、シャルルが一夏を教えたら適切じゃないかと思った。
「僕は構わないけど、ライが教えた方がいいんじゃないの?」
「俺は専用機乗りじゃないから、逆に足手まといになるからだよ。お願い出来るかな?」
「うん、任せて(足手まといにはならないけど……とりあえず、これでいいかな)」
こうして、一夏の指導員が一人増えたのだった。
――――――――――――――――――
「…えーと、今日も嬉しい知らせがあります。また一人、クラスにお友達が増えました、ドイツから転入してきたラウラ・ボードヴィッヒさんです」
「…………」
次の日の朝、真耶が新しい転校生を紹介した。
髪は銀髪で長髪、身長は低い方で小柄、下は何故かスカート出はなく、ボトムに靴はブーツであった。左目には眼帯をして、右目は赤かった。顔が凛々しく、姿勢もよく、軍人を表しているようだった。
「どういうこと?」
「二日連続に転校生なんて……」
「いくらなんでも変じゃない?」
二人同時の転校生はあり得る話だが、連続に転校してくるのとても珍しいこと。
「皆さんお静かに! まだ自己紹介が終わってませんから!」
「……挨拶をしろ、ラウラ」
「はいっ! 教官!」
「(教官? 千冬さんがドイツにいた頃の―――)」
教官の言葉は知らない人では不思議だが、ライはまだ憶測だが、一つの答えが出ていた。
「ラウラ・ボードヴィッヒだ」
「…………」
ラウラは名前だけ言って終わる。クラスも静かになる。
「あの……以上ですか?」
「以上だ……貴様が―――」
真耶の言葉にラウラは以上と言う。それよりもラウラは一夏に近付く。
バシンッ!
「「!?」」
ラウラは一夏の頬を叩いた。突然のことに周りは驚くが、ラウラは当然のように言った。
「私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」
一夏にそう言うと、今度はライの方に近付く。
「貴様がライか……貴様も私は認めない、覚えておけ」
「……わかった、覚えておく」
ライにもドイツにいたことがあり、認めない理由に心当たりあったのだった。
――――――――――――――――――
現在アリーナで一夏を指導している三人がいた。箒と鈴とセシリアは彼女なりに教えているが、一夏は素直に言った。
「…………率直に言わせてもらう、全然わからん!!」
「何故わからん!」
「ちゃんと聞きなさいよ! ちゃんと!」
「もう一回説明させていただきますわ! つまり―――」
三人の説明も決して駄目ではないか、一夏に教えるには一人で教えるのが適切が正しい。
「はぁ~(ライがいてくれれば……でもなんでライは教えてくれないのかな?)」
「一夏、ちょっと相手にしてくれる? 白式と戦ってみたいんだ」
一夏はライが教えてくれれば助かるのだが、その時、シャルルが来た。シャルルがIS『ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ』を装着ていた。
「シャルル! わかった、と言う訳だから後でな」
「「…………」」
一夏はシャルルの方に走った。三人から逃げたように見えるが、それを止めることはしなかった。
「見て見て、織斑くんとデュノアくんの勝負よ」
「デュノアくんの専用機って、ラファール・リヴァイヴよね、フランス型第二世代ISよ!」
アリーナでは一夏とシャルルが配置に着き、お互い準備完了であった。
「じゃあいくよ、一夏」
「おう!」
一夏が先に動き、勝負が始まった。
tttt
「でも、ライが教えた方が早いんじゃない? 」
シャルルはライが指導すれば、一夏は今よりも格段いいと言うが、本人は否定した。
「俺は教えるよりも一夏が理解できればいいんだよ……明日は一夏と試しに戦ってみればわかるよ」
「じゃあ、ライから見て一夏は何が駄目なの?」
「そうだな……先ず―――」
tttt
「つまりね、一夏が勝てないのは単純に射撃武器の特性を把握してないからだよ」
「う~ん、一応わかっているつもりだったんだが……」
勝負の結果シャルルの射撃で圧勝した。今は一夏の敗因をシャルルが教えていた。
「この白式って後付武装が無いんだよね?」
「あぁ、拡張領域が空いてないらしい」
「たぶんだけど、それって、ワンオフ・アビリティーの方に要領使っているからだよ」
「ワンオフ?」
一夏も初めて聞く言葉に頭を傾ける。
「IS操縦者が最高値の相性になったときに自然発生する能力。白式の場合は零落白夜がそれかな」
「なるほど、お前の説明って分かりやすいな」
「そう? (ほんとは昨日ライに教えられたことをそのまま言っただけなんだけど……どうして言わないんだろう)」
昨日、ライが言ってた事は本当だったが、どうして本人が言わないのかシャルルは疑問になった。ライなら誰でも指導できると思ったのだ。
「「…………」」
一夏の分かりやすい説明の言葉に三人は不機嫌になる。
「でも零落白夜って、シールドも攻撃力に使う、滅茶苦茶な能力だぜ」
「織斑先生と同じ能力だけど……姉弟が同じ能力を使えるのかな? ……次は射撃してみる?」
このあと、シャルルのライフルで一夏が試し撃ちをする。的を撃つだけだが、一夏にとって、初めての射撃だった。
「これが射撃か……」
「どうだった?」
「なんか……一言で言うと、早いって感想だな」
「ねえ、ちょつとあれ―――」
「「?」」
一人の生徒が何かに騒ぎだし、一夏とシャルルもそちらを見ると、ピット・ゲートに専用機が立っていた。
「うそ! ドイツの第三世代じゃない!?」
「まだ、本国のトライアル段階って話だけど」
立っていたのラウラ……ドイツ第三世代の黒いIS『シュヴァルツェア・レーゲン』だ。
「…………」
ラウラが一夏の方を見ると、緊張が走った。
「ラウラ・ボードヴィッヒ」
「何? あいつなの? 一夏をひっぱたいたドイツの代表候補生って!」
行きなり初対面の人にひっぱたいた話題は鈴の耳にも入っている。鈴はかなり気に食わない顔になる。
「織斑一夏」
「何だよ?」
「貴様も専用機持ちみたいだな。ならば話が早い……私と戦え」
「嫌だ、理由がねえよ」
「貴様には無くても、私にはある」
ラウラは一夏に敵意を出していたが、一夏にはなかった。一夏は敵意がないのか身体を横に向ける。
「今でなくてもいいだろ? もうすぐクラスリーグマッチなんだから、その時で―――「ならば」―――ッ!」
ラウラは突然シュヴァルツェア・レーゲンのリボルバーカノンを一夏に向けて、放った。だが、シャルルのシールドで攻撃を防いだ。
「シャルル!?」
「いきなり仕掛けてくるなんて、ドイツの人は随分沸点が低いんだね!」
そう言うと、シャルルは左手からガルムを装備し、ライフルとガルムをラウラに向けた。
「……フランスの第二世代型ごときで私の前に立ち塞がるとはな」
「いまだに量産化の目処がたたない、ドイツの第三世代型よらは動けるからね」
「……なんだと」
お互い国の短所を口にするが、もうこの二人に戦いを止める理由はなかった。二人はもう火花をいつだしてもおかしくなかった。
「すまないが、これ以上上昇するなら、俺も介入するぞ」
ラウラの後ろから現れたのはライだった。ライは今、リヴァイヴのISを装着していた。
「貴様……いつからだ」
「一応、一夏の練習から見ていた。君が来る頃には嫌な予感がして、ISが必要だと思って、借りてきた」
ライも一夏の練習を見ていた。そして嫌な予感して、打鉄もあったが、リヴァイヴを見つけ、「少し借りていいですか?」と、言うと、顔を赤くして許可をした。そして生身で近付き、背後で装着をしたのだった。
「それよりも―――始める前に降りる気はないか?」
「降りるだと? 私の後ろに立ち、そんな“物”を向けて、第二世代が私に挑んだ事を後悔させるのにいい機会だ」
ライは盾を持っているヒーローの台詞を言うが、ラウラは降りるどころか、やる気が入った。
ライの両手にはグレネードランチャーを二丁構え、ラウラに至近距離で向けていた。
「だが、それを使えば貴様もただではすまないぞ」
至近距離でグレネードを使えば当然、ライにも被害が及ぶ。幸い、二人の周りは誰もいなかった。
「確かにこの火力では俺にも被害が及ぶが、少なくとも第二世代が第三世代に太刀打ち出来る事を見せつければそれでいい」
「貴様―――「それにだ……この距離ならバリアは張れないだろ?」―――ッ!?」
『そこの生徒! 何をやっている!』
ライはとあるヒーローの台詞をまた言うが、ライは別にラウラに勝とうとはしなかった。ただ、古い第二世代でも新しい第三世代に負けていない事を周りに見せればライは満足で、傷をおっても安いものだった。
そんな時、アリーナのスピーカーが響いた。
「ふん……今日のところは退いてやる。貴様には惨めな敗北を味あわせてやる」
「…………」
ラウラはISを解除して、事態は静まり返った。ライもISを戻しに行った。
「いったいどういうことだ一夏?」
「あの方と貴方の間に何がありましたの?」
「…………」
一夏にはまだわからないが、ひとつだけ、心当たりがあった。
――――――――――――――――――
「一夏、大丈夫?」
「あ、ああ……さっきは助かったよ。サンキューなシャルル、ライ」
「気にするな、このくらいなら平気だ」
場所は更衣室、あの後、事態が収まり、無事に一夏の練習が出来た。ライはリヴァイヴを返したが、ちょっとした注意を受けた。
「 ……じゃあ僕は先に戻ってるね」
「え? ここでシャワー浴びていかないのか? お前いつもそうだよな」
「え!?」
シャルルは簡単に着替え、更衣室から出ようとしたが一夏が引き止める。
「なんで、一緒に着替えるの嫌がるんだよ!」
「べ、別にそんなこと無いと思うけど……」
「そんなことあるだろ? たまには一緒に―――「一夏」―――ライ?」
一夏はライに視線を向けるがライは視線を向けずに、上着を羽織りながら、言う。
「……シャルルは山田先生に用があるんだ、そうだろ?」
「う、うん。そうなんだ、急がないといけないんだよ」
「そうか……なら急げよ、悪かったな引き留めてな」
一夏はシャルルに視線を向ける。ライはシャルルに視線だけを送る。
「いいよ、気にしないで」
シャルルは表情を崩さずに答えて、更衣室から出た。
「(本当に俺はどうしたんた……何故嘘を言ったのか……)」
ライはシャルルに対して何かしらの原因があったのだった。
――――――――――――――――――
「認めないか……?」
一夏はシャワーを浴びて、寮に向かって歩いていた。ライはもう少し、浴びて帰ると言っていた。
その時、声が聴こえた。
「答えてください教官! 何故こんなところで……」
「何度も言わせるな、私には私の役目がある。それだけだ」
「(あれは……ラウラと千冬姉?)」
声が聴こえた先にはラウラと千冬がいた。ラウラは千冬に何かを訴えるかのように話していた。
「こんな極東の地で何の役目があると言うのですか! お願いです、教官! 我がドイツで再びご指導を! ここでは貴方の能力は半分も活かされません!」
「ほぅ……」
千冬はラウラの方を向かずに正面を向いていたが、少し反応した。
「だいたい、この学園の生徒は教官が教えて足る人間ではありません! 危機感が無く、ISを只のファッションのように認識している! そのような者達に教官が―――「そこまでにしろ小娘」―――ッ!」
千冬はラウラの方を向く。いつもの声より低くなっていた。
「ふむ……少し見ない間に、偉くなったな。15歳でもう選ばれた人間気取りか? 恐れ入る」
「わ、私は―――「寮に戻れ、私は忙しい」―――クッ!」
「…………」
ラウラは引き下がった。恐らく納得していない様子だ。
「…………」
「そこの男子、盗み聴きか? 異常性癖は感心せんな」
「なんでそうなるだよ! 千冬姉!」
「学校では織斑先生と呼べ」
「あ、はい……」
ラウラが去った後、千冬は一夏に声をかけた。一夏がいたのは最初からわかっていた。
「下らんことをしてる暇があったら、自主訓練でもしろ。このままでは月末のトーナメントでは初戦敗退だぞ」
「わ、わかってるって」
「そうか、ならいい」
千冬はそれだけ言って、一夏から離れた。一夏は千冬の背中に声をかけた。
「……なあ、ラウラがさっき言ってたことで……千冬姉の弟と認めないって……あれってやっぱり、俺のせいで千冬姉が二度目の優勝を―――「終わったことだ」……」
「……お前が気に病む必要はない。では……」
千冬は後ろを振り向き、一言言って、歩き始めた。
第二回モンゾ・グロッソ……ISの世界大会。
その決勝戦の日、一夏は何者かに誘拐された。
誘拐反の目的は不明、一夏はただ閉じ込めただけだった。
……一夏を助けに行ったのは、決勝戦を放り出してきた千冬であった。
この日は千冬の不戦敗……誰もが二連覇と思っていたが、結果はこうなった。
そして、一夏の監禁場所の情報提供してくれたのはドイツ軍であった。
その借りを返すため、一年間、ドイツ軍IS部隊の教官を勤めた。
「…………もう一人の男子も出てきたらどうだ?」
「―――俺には異常性癖とは言わないですか?」
一夏が去った頃合いに千冬はもう一人の男子を呼んだ。そして、ライが現れた。
「お前も何か言いたそうな顔をしていたのでな」
「…………」
一夏を救助した後、千冬は一夏の安全を確保した後、違う所へ向かった。
「ラウラが言ってた事は俺も関係してますよね、織斑先生」
「…………」
時間が経過した後、一夏の所に戻ってきた時には、千冬の両手には誰かを抱えていた。
「織斑先生、俺は―――「お前は悪くない」……」
抱えていた人はライだった。
「誘拐反は一夏だけでなく、お前も誘拐していた……それだけだ」
「…………」
これが千冬とライの初めての出会いであり、今にも繋がっている。
「お前も、負けるなよ」
「はい……」
ライは頭を下げて、千冬は歩き出した。
――――――――――――――――――
「ただいま、シャルル戻って―――?」
ライは部屋に戻ったが、誰も居なかったが、シャワー室から水の流れる音がした。
「シャワーか……しまった、俺が昨日ボディソープを使いきったままだった」
ライは替えのボディソープをもって、脱衣場の扉を開ける。
「シャルル、新しいボディ―――」
ライが扉を開けた同時にシャワールームの扉も開いた。そしてライの思考が完全停止した。
「…………」
ライの目の前にいるのはシャルル……これは間違いないのだが、その姿に目を奪われていた。
「…………ライ?」
シャルルの上半身にはライに無いものが二つあり、下半身にはライにあるものがシャルルには無かった。
「――――――!!?」
シャルルはとっさに上と下を隠す。隠したのと同時にライは再び思考が開始する。
「す、スマナイ!」
ライの脳は通常の三倍に回っていた。今、自分がやったことと、見たことの二つのキーワードが綺麗に並んでいた。
「(お、落ち着け……落ち着くんだ。 forceのバランスを保て……俺は光、影には墜ちていない!!」
―――貴様の影が光を殺した!
―――違う! お前の光は影だ……
―――嘘だー!!
「(―――って、俺は何を言っている!! ……取り合えず、着替えよう)」
ライはシャドーサイドに墜ちずにライトサイドに帰還した…。
続きやった方が方がいいでしょうか?
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続ける
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完結でいい
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続けてヒロイン追加