インフィニット・ストラトス 黒髪と銀髪は学園に   作:ニックネームは忍者

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自分の好きなアニメの作品からとった題名をアレンジしたサブタイトルです……本編どうぞ!











第七章 真実とパートナーとお守り

時刻は18時前……この部屋は二人だけ。

 

「「…………」」

 

 

 

ライとシャルルはお互いのベットに腰を掛けて、静かになっていた。

 

「その、シャルル……お茶でも飲む?」

「う、うん……貰おうかな」

 

 

ライは給湯でお茶を用意する。

 

 

「……ど、どうぞ」

「あ、ありが―――ッ!」

 

ライは一つのコップをシャルルに渡し、シャルルはそのコップを受けとるのだが、ライの手に触れ、とっさにコップを離すが、ライの反射神経にコップをキャッチするがお茶がこぼれ、ライは軽いやけどをする。

 

「ッ! (熱い……当然か)」

「ごめん! 早く水を!」

 

シャルルはライの手を引っ張り、水道でやけどした手を冷やした。だが、ライの体温は上昇していた。

 

「(シャルル……俺の左腕に―――)シャルル、君の胸が当たっている」

 

「え? ……うわッ! ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ライのえっち」

 

 

 

 

 

 

「……俺のせいなのか?」

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

「単刀直入だが、なんで女の格好で?」

「……実家からそうしろって言われて」

 

 

実家の言葉にライはシャルルの名字を思い出す。

 

 

「実家……デュノア社からか?」

「そう……僕の父があそこの社長。その人からの直接の命令で」

「父からの命令でこんなことを?」

 

父親からの命令でもここまでするのかとライは思ったが、シャルルは言葉を続ける。

 

「僕はね……父の本妻の子じゃないんだよ……」

 

「…………」

 

本妻じゃない言葉にライは黙った。

 

 

 

 

「父とは別々に暮らしてたんだけど、二年前に引き取られたんだ。お母さんが亡くなった時に……デュノア社の人が迎えに来てね」

 

 

ライは知った。シャルルは検査の結果、IS適正が高く、非公式ではあったが、テストパイロットになった。父とあったのも二回で会話したのも一時間も無かった。

 

 

 

 

 

 

 

……そのあとは経営危機に陥った。

 

「経営危機……デュノア社は量産ISでは世界で第三位だったみたいだが……やはり第三世代が原因か?」

「ライは凄いね、なお何でもお見通しだね」

 

「いや……これでも少しは自分でも調べている……世界では第三世代が主流といってもいいからな」

 

 

ライもISの事を調べている内に世界のISも調べていた。その時にフランスの事情も知ったのだった。

 

 

 

「そうだね……このままだと開発許可が剥奪されてしまうんだ」

 

 

 

「君の家庭の事情はわかったが、それがどうして君が男としての編入になったんだ?」

 

 

 

 

 

ライは“あえて”質問をした。

 

 

 

「簡単だよ、注目を浴びるためだよ。それとこの学園にいる二人の男子生徒に接触する。そして織斑一夏のデータを盗むのが僕の任務になっている」

「任務か……俺のも入っているのか?」

 

「任務と言うよりライのは特務だったね」

「特務……?」

 

 

 

特務事項……ライは二人目のIS乗りの男……記憶喪失ではあるが、一夏とは違い、千冬との家族関係ではない……IS操縦もIAとの模擬戦で実力を証明できた希少な存在だったのだ。データ所かフランスに引き込めば、IS開発者はフランスへと集中するからだ。

 

 

 

「だから俺は特務事項か……」

「……ほんとの事を話したら楽になったよ、聴いてくれてありがとう。それと嘘をついてきてごめん……」

「いいのか、それで」

「え?」

 

シャルルは謝ったが、ライはそんなことよりも、もっと大事な事があった。

 

 

 

「これを知ったフランス政府はどう出るかわかるだろ?」

 

当然この問題は学園所か国際問題だ。フランスは確実にシャルルを連れ戻す。

 

 

 

「うん……女だと知ったら、本国に呼び出されて、後のことはわからないけど、良くて牢屋行きかな」

「…………

 

 

 

……そうか―――なら俺はフランス代表候補生に要望を出そう」

「え?」

 

 

ライの言っていることはシャルルにはわからなかった。自分が何を言っているのだろうと感じた。

 

「俺は記憶喪失だからな……いずれは千冬先生からの家からは出なくてはならないと思っている。フランス政府は俺に住むところは用意するだろうし、悪くない話しだろ?」

「そ、それって……」

 

 

 

 

 

「俺がフランスに行く条件に君の自由も条件に出すつもりだ。もし成立すれば、君はフランスに居てもいいし、他の国に移住は通す条件も可能だよ。これなら文句は―――「嫌だよ!!」……」

 

ライは冷静に口を出していたら、シャルルは叫んだ。

 

 

 

 

「……何故だ? 君にとって悪い話ではないが―――「そんなの……僕は嫌、そんなの僕は嫌だ!」……それが君の本音か」

「え?」

 

 

 

ライは“あえて”質問したのはシャルルの本音を知りたかったからだ。少しライは酷い言葉を使ったが、そうでもしないと本当の事を喋ってくれないからだった。

 

「すまないな、回りくどい言い方をして……君の気持ちが知りたかったから、こんな言い方をしたんだ。すまない」

「ううん……でも、僕がそれを承諾したら、どうなってたの?」

 

逆にライの申し出をシャルルが受けたらどうなったと質問するが、ライに質問した。

 

 

 

 

 

「そうなったら、それでも悪くない話だ……それよりも、君のお父さんが手を出してこようが、今は不可能だ」

「なんでそう言えるの?」

 

 

シャルルは質問した。ライは平然のように言っているからだ。

 

「……IS学園特記事項に書いてあったが、三年間は手出しが出来ない仕組みになっている。詳細は後で読んでくれ」

「よく覚えてたね、特記事項はかなりの数だよ」

 

特記事項はかなりの数だが、ライにもこの事項には覚えがあった。

 

「……一夏にIS学園とは何かと、訊いたらこの特記事項が口に出てた。それだけだ」

「なんか、笑っちゃうね」

「……そうだな」

 

二人は笑った。先ほとの会話とは違い、素直に笑っていた。

 

「ライ……ありがとう。庇ってくれて」

 

「気にするな……本当にデュノア社が君に手を出すなら、俺は全力で君を守るさ」

 

「え……」

 

 

 

ライは言った。シャルルを守ると……この言葉にシャルルは赤くなるが、ライも赤くなる。

 

「それと、だな、シャルル」

「? 何かな?」

 

ライはシャルルの目線をそらしながら、言いにくそうに言った。

 

「む、胸元隠した方がいい」

「え!? ……そんなに気になるの?」

 

シャルルはパーカーを羽織っていたが、胸元が少し見えていた。隠す所かライにとんでもないことを聞いてきた。ライは焦ったように答えた。

 

「お、俺だって男だ……むしろ女なんだから気にした方がいいぞ」

「そっか……ひょっとして見たいの?」

「―――!?」

 

シャルルの爆弾発言にライは言葉が詰まった。シャルルから見て、こんなライは初めてだった。

 

 

 

 

「……ライのえっち」

「お、俺はただ―――」

 

トントン

 

「「ッ!?」」

「ライ、飯食いに行かないか? シャルルも一緒にさ」

 

ライは弁解しようとしたが、一夏がこの部屋に来た。今、一夏に入られてはシャルルは女だとばれてしまう。

 

「ど、どうしよう」

「取り合えず、ベットで体調が悪いしぐさをしろ。あとは何とかする」

 

この言葉にシャルルはベットに横になり、ライが布団を被せた。

 

「ライ、入るぞ……? シャルルはどうかしたのか?」

「いや、少し体調が悪いみたいで、様子を診てたんだ」

「ごほっ、ごほっ……ライは夕食食べてきたら? 僕はいいから」

 

ライは考えた。この場に一夏を居させるのは得策出ないと判断し、一夏と夕食に出ることにする。

 

「そうか……なら、行ってくる」

「じゃあシャルル、明日は無理するなよ」

 

ライと一夏は部屋から出た。部屋にはシャルルだけになった。

 

 

 

 

「(俺は全力で君を守る……か。てっ! 何でドキドキしてるんだろう……とりあえず忘れよう!)」

 

 

シャルルはドキドキしてる心臓を沈めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(君を守るか……どうしてかこんな言葉が出たな……でも本当にデュノア社ご手を出すなら俺は―――今はいい、今は考えてもしょうがない)」

 

ライは気づいていないが、自分の拳を固めていた……このあと、セシリアと会って、一夏の腕を組んで食堂に向かおうとした時に箒が現れ、箒も反対の腕を組んで、両手に花の状態なる。食堂では一夏と離れたが、他の女子達が現れ、ライは食事をした気分にならなかった。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

「た、ただいま……」

「お帰り……なんか疲れてない?」

 

「気にするな、大勢の食事は苦手なだけだ……これはシャルルのな」

「? ……ありがとう、ライ」

 

ライは焼き魚定食を持ってきたが、シャルルは箸があまり使えなく、食べられない状態であったが、ライが食べさせたのだった。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「教官―――貴方の完全無比の強さこそ、私の目標……在り方、存在理由……」

 

夜のアリーナのピット・ゲートの上にラウラは立っていた。そして、眼帯を外す。

 

「織斑一夏、貴様がいなければ……それとあの男―――」

 

ラウラの右目は赤字で左目は金色だった。

 

「必ず、始末してみせる」

 

あの、男とは二人目の操縦士であるのは言うまでもない。

 

 

――――――――――――――――――

 

 

「そ、それは本当ですの!?」

「嘘ついてないでしょうね」

 

この日の朝、教室では一つの話題に持ちきりなっていた。セシリアと鈴は事実か確認していた。

 

「本当だってば! この噂、学園内で持ちきりなのよ。今月の学年別トーナメントで優勝したら、織斑くんかライくんのどちらかと付き合えることになっているらしいの!」

「…………」

 

この話を聞いている箒は黙っていた。

 

「それは、一夏さん達も承知していますの?」

「それがね……どうも二人とも、よくわかっていないみたい」

「? どういうこと?」

「女の子のだけの取り決めらしいのよ!」

 

そんな話をしていると、噂の男子が来た。

 

「おはよう!」

「「う……」」

「何の話をしてるの?」

 

シャルルが女子達に近付くと突然女子達が逃げってた。

 

「じゃあ、あたしは自分のクラスに戻るから」

「そ、そうですわね。わたくしも席に着きませんと!」

 

鈴は教室に、セシリアは席へと戻った。一夏達は何事なのか考えた。

 

「何なんだ」

「さあ……」

「……箒は何か知ってる?」

「いや、何も……」

 

「そうか……(何故か箒だけはさっきの会話からは暗く感じていたが、気のせいか)」

 

ライは箒だけはどこか盛り上がってなく、逆に下がっているように見えたが気のせいと判断した。

 

「(何故だ……一夏と付き合う話が学年別トーナメント優勝者の権限になっている。一夏と付きあえるのは私だけの筈だ……とにかく、私が優勝すれば問題ない。優勝すれば―――)」

 

箒は過去の自分と照らし合わせたが、それは今とは違うとはっきりしている。

 

「(私は勝たなくてはならない……己自信のため……)」

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「…………」

「あら? てっきりわたくしが一番乗りだと思っていましたのに」

 

アリーナの真ん中で、鈴は立っていたが、そこにセシリアが現れた。

 

「早いわね。あたしは学年別トーナメント優勝に向けて、特訓するんだけど」

「わたくしも全く同じですわ」

 

 

 

 

「「―――!!」」

 

二人にとって、優勝することよりも、特権にこだわっていた。

 

「この際、どっちが上かこの場でハッキリさせておくのも悪くないわね」

「よろしくってよ。どちらがより強く、優雅であるか……この場で決着を着けて、差し上げますわ」

 

「勿論、あたしが上なのはわかりきっているけどね!」

「……弱い犬ほど、吠えると言うけれど……本当ですわね」

「どういう意味よ」

 

元々二人はライバル関係……恋もそうだが、ISでも対立している仲。実力を確かめるのもいい機械でもあった。

 

「自分が上だって、わざわざ大きく魅せようとしてるところが、典型的でしてよ」

「その言葉……そっくりそのまま返してあげる!」

 

二人はお互いのISを呼ぶ。数秒でISを装着した。

 

 

 

 

 

「「!?」」

 

二人はお互いに対等しようとしたが、別の方向から、二人を狙った砲撃が入ってきた。二人は回避し、砲撃先を見た。

 

「ふん……避けたか」

 

ピット・ゲートの上にラウラはいた。狙ったことを平然と喋っていた。

 

「ドイツ第三世代機、シュヴァルツェア・レーゲン」

「ラウラ・ボードヴィッヒ」

「…………」

 

 

ラウラは特に自分がしたことを謝罪することなく、笑っていた。

 

 

「どういうつもり! いきなりぶっぱなすなんて、いい度胸してるじゃない!」

 

「……中国の甲龍……イギリスのブルー・ティアーズか……データで見たときの方がまだ強そうだな」

 

「何? やるの? わざわざドイツから来てボコられたいんだ? それともジャガイモ農場はこういう性格なの?」

「あらあら鈴さん、こちらの方はどうやら共通言語がお持ちでないようですから、あまりいじめないで下さい。可哀想ですよ」

 

 

 

 

 

 

三人はお互いの悪口を言うが、ラウラは平気だった。それどころか、ラウラは言った。

 

「貴様らが、私と同じ第三世代機とは……数くらいしか脳がない国と古いだけが取りえの国はよほど人材不足と見える」

 

 

 

 

『最終安全装置解除』

 

鈴とセシリアのISは怒りは頂点に達していた。二人の怒りはラウラに向いていた。

 

 

「この人、スクラップがお望みみたいだよ!」

「そのようですわね!」

 

「二人ががりで来たらどうだ? 貴様らなら二人でかかってきても動作もないな」

 

「「ッ!」」

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「一夏、今日も特訓するよね」

「あぁ、トーナメントまで日がないからな」

「(少しずつではあるが、一夏も成長してる……俺も負けるか不安になってきたな)……何だ?」

 

 

「第三アリーナで代表候補生が模擬戦やってるって!

「行こう行こう!」

 

 

三人がアリーナに向かっていたら、廊下から他の生徒がアリーナに走っていた。会話からして、模擬戦だと言うが、ライは違和感があった。

 

 

「俺達も急ごう、何か嫌な予感がする」

 

 

その言葉にライは走り出す。二人も少し遅れて、走り出した。

 

 

・・・

 

 

 

「何?」

 

ライが見たのはアリーナ内でセシリアと鈴が二人ががりでラウラと戦っていた。

 

 

鈴の衝撃砲をラウラは手のひらから見えないバリアを出して、無効化にしていた。

 

 

「なんだ今の!」

 

 

「慣性停止結界か……」

「そうか、あれで無効化にしたのか」

 

 

一夏はいったい何が起こったかわかっていないが、シャルルの言葉に箒は理解した。

 

 

 

「慣性……それはなんだライ?」

「シュヴァルツェア・レーゲンに搭載されている物で アクティブ・イナーシャル・キャンセラーの略で、対象を任意に停止させることができるシステムだ」

「1対1では反則的な効果を発揮する」

「そんなものが……」

 

 

AIC……接近戦ではその力で動きを止められる……つまり、甲龍とは―――

 

 

 

「(鈴とは相性が最悪だな……)」

 

 

 

このあと、シュヴァルツェア・レーゲンのワイヤーブレードで甲龍の足を捕まえ、見事にセシリアに当てて、二人を地面に叩きつけて、止めをさそうしたが、鈴の衝撃砲を撃とうとして鈴の方に攻撃し、その隙にセシリアのミサイルをラウラに当てたが、本人は無傷だった。

 

 

「終わりか? ならば、こちらの番だ」

 

腕を組んでラウラは言った。シュヴァルツェア・レーゲンから二つのワイヤーブレードが二人の首を掴み、引っ張る……引っ張りながら、二人を袋叩きにする。

 

 

 

 

二人の機体に生命維持の警告が走った。

 

 

「酷い! あれじゃあシールドが持たないよ!」

「もし、ダメージが蓄積し、ISが強制解除されれば、二人の命が危険だぞ」

 

 

ラウラのやっていることはもはや暴力でだった。

 

 

「やめろ! ラウラ! やめろー!!」

「……ふん」

 

 

一夏は遮断シールドを叩きながら叫ぶがラウラは笑っていた。まるでこちらを誘っているようだった。

 

 

 

 

「あいつ……白式!!」

 

 

一夏はISを展開、雪片の零落白夜でアリーナの遮断シールドを壊した。そして、ラウラに挑んだ。

 

 

 

「一夏! (くっ! お前も鈴と同じく相性は最悪なんだぞ!)……シャルル、頼みがある」

「……僕に出来ることなら、何でも言って」

 

ライはシャルルにお願いをして、アリーナから出た。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「その手を離せー!!」

「…………」

 

ラウラはAICで一夏の動きを止める。

 

 

 

「な、なんだ!? 身体が動かない」

 

一夏は動けなくなったが、ワイヤーブレードで絞められていた鈴とセシリアはISを解除し、地面に倒れる。

 

 

「……感情的に直進的。絵に描いたような愚か者だな」

 

 

一夏の雪片の威力が落ちてきた。

 

 

「やはり敵ではないな。この私、シュヴァルツェア・レーゲンの前ではな……消えろ!!」

 

 

ラウラの右肩に背負ってあるカノンが一夏の目の前に向けられる。だが、上空から狙撃が来た。

 

 

「くっ!」

 

 

シャルルの射撃が上空から来る。

 

「一夏! 下がって!」

「チッ! 雑魚が……」

 

シャルルの射撃でラウラは後方に下がる。その隙に一夏は動けない二人を救助する。だが、ラウラは一夏に狙いを定める。

 

 

「(頼む白式! あと一回だけ瞬速加速を使わせてくれ!)」

「貰った!」

 

ラウラは一夏にカノンを放ったが、一夏は瞬速加速で回避する。

 

 

「何!?」

「よそ見はダメだよ!!」

 

シャルルがアサルトライフルを二丁構えて撃ってくる。その攻撃でラウラの動きが止まった。

 

一夏の方では二人の意識があり、一夏は安心した。

 

 

「くっ! 専用機があれば……私は観ていることしか出来ないのか」

 

アリーナの外で箒は見ていた。そして自分の不甲斐なさを呪った……確かに専用機は持っていないが、それでも挑もうとする者はシャルルだけであった。

 

 

 

シャルルの射撃でラウラの動きを止めていたがラウラのワイヤーでシャルルの左腕を捕まえていた。シャルルは

空いている右手のアサルトライフルを撃つがAICで防がれる。

 

 

「面白い、世代差というものを見せつけてやろう」

 

ラウラの左腕からプラズマ手刀を出す。そのままシャルルに突き刺す。

 

 

 

 

…………だが、ラウラの上空からの現れたISにラウラはワイヤーを解除して、下がった。

 

 

 

 

「…………」

 

 

着地したISは打鉄……操縦者はライ。ラウラが下がったのは打鉄の刀が振り下ろしてきたからだ。

 

 

「ラウラ……ここは退いてくれ、学年別トーナメントでいいだろ?」

「フッ……丁度いい、貴様に惨めな敗北を教えてやる!」

 

「…………」

 

ラウラは両手からプラズマ手刃を出す。ラウラは退く気はなかった……ライは仕方ないと同時に、目を鋭くした。

 

 

 

 

 

「―――ッ!?」

「そうか……世代差を見せるなら、俺と戦え」

「フンッ……後悔させてやる!」

 

 

 

ガキンッ!

 

 

 

二人同時に接近し、刃をぶつけた。

 

 

「!? 教官!」

「織斑先生……」

 

 

 

 

二人の間に入ったのは千冬だった。

 

 

「……やれやれ、これだからガキの相手は疲れる」

 

 

千冬はいつもの黒いスーツ。だが手にはISの刀を握っていた。千冬は生身でISの刀を持ち、二人の刃を受け止めていた。

 

「千冬姉?」

 

お互いの刃を下ろす。片方は教官として、片方は先生だと判断して、戦意を無くさせた

 

 

「……模擬戦をやるのは構わんが、アリーナのバリアまで破壊する事態までなられては教師として黙認しかねる。この戦いの決着は学年別トーナメントでつけてもらう……いいな」

 

「教官がそう仰るなら……」

「わかりました、織斑先生」

 

ライは武器を仕舞い、ラウラはISを解除。

 

「織斑、デュノア、お前達もそれでいいよな?」

「あ、あぉ……」

 

「教師には、『はい』と、答えろ馬鹿者」

「は、はい!」

「僕もそれで構いません」

 

千冬の言っていることは正論だが、誰も千冬に反抗する者もいなかった。

 

「では、学年別トーナメントまで私闘の一切を禁止する! 解散ッ!!」

 

千冬が来たお陰なのか、事態は収まっていった。

 

 

 

 

 

 

 

「(止めるはずだったのに、俺は―――)」

 

ライは止めるためにISを装着したが、逆に戦火を広げてしまったことを後悔していた。

 

 

「(何故……この私が―――)」

 

一方ラウラはライの鋭くした目の表情にある感情が現れた。もし千冬が止めに入らなかったらどうなっていたのだろうか……。

 

 

 

 

軍人であるラウラにとってあってはならない感情であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その感情は“恐れ”であった―――。

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「「…………」」

 

保健室にはセシリアと鈴がベットで横になっている。お互い所々包帯を巻かれていた。二人は怪我をしているのだが、どうしてか表情が怒っていた。

 

「別に助けてくれなくても良かったのに」

「あのまま続けていれば勝っていましたわ」

 

二人はかなり危険な状態であのまま続けていたら明らかに危険だったが、二人の態度を見ていると元気だと言うことが伝わってきた。

 

 

 

「おまえらなぁ……」

「二人とも、無理しちゃって」

「? 無理って?」

 

シャルルは二人の側に立ち、小声で言った。

 

「二人とも、好きな人の前でカッコ悪い所を見られたから恥ずかしいんだよね」

「ん?」

 

シャルルは小声で言って、一夏とライには聞こえなかった。

 

「ななな、何を言っているのよ! 全然わかんないわね!!」

「べべべ、別に、わたくし無理なんてしていませんわ!」

 

二人は同時に飲み物を口にする。

 

 

「そもそも、なんだってラウラとバトルすることになったんだ?」

「「――――――!?」」

 

 

そして二人は一夏の言葉に蒸せた。

 

 

「いや、それは―――」

「なんといいますか……女のプライドを侮辱されたから、ですわね」

「え?」

 

 

「一夏……恐らくこれは―――? (足音……かなりの人数。こちらに、近づいてくる!?)」

 

 

ライは説明をしようとしたが突然の足音に違和感を感じた。

 

 

 

 

 

ドドドドドドドッ!!!

 

 

「ライ? どうし―――」

 

 

ドンッ!

 

突然ドアが吹き飛び、女子生徒が保健室に大勢入ってくる。このドアを誰が直すのかとライは思ったのだ。

 

 

「な、何なんだ?」

「どうしたの皆?」

 

「(まるで黒いスーツとサングラスの人が大量に追いかけられる光景だな)……手に持ってる紙は何かな?」

 

「「これ!!」」

 

女子達が持っているのは紙は『緊急告知学年別トーナメント申込み要領』だった。

 

 

 

「これって……」

「今月開催する学年別トーナメントでは、より実践的な模擬戦闘を行うため二人組での参加を必須にする。なお、ペアが出来なかった者は抽選により選ばれた生徒同士で組ものとする。締め切りは―――」

「とにかく! 私と組もう、織斑くん!」

 

「私と組んで! デュノアくん!」

「ライくん! お願い!!」

 

女子達はとにかく、男子と組みたいことに頭が一杯だったようだ。タッグマッチなら相手との相性が大事だとライは感じた。

 

 

「え、えーと……」 

「あの、実は僕―――「すまない、一夏はシャルルと組から諦めてくれ」…………」

 

 

一夏はどうしようか迷っていて、シャルルは誰かの名前を言おうとしたが、ライによって止められた。

 

「まあ、そう言うことなら……」 

「他の子と組まれるよりかは……」

「男同士ってのも絵になるしねー」

 

 

女子達は行きなり来て、静かに帰っていった。ライは収まったことに深呼吸した。

 

 

「(ふぅ……これでいいかな)」

 

「一夏! あたしと―――」

「一夏さん! わたくしと―――」

 

「駄目ですよ」

「「え?」」

 

一夏とシャルルのタッグが決まったのに鈴とセシリアは自分と組めと言うが、真耶に止められる。

 

 

「二人のIS、ダメージレベルがCを越えています。トーナメント参加は許可できません」

「そんな!」

「わたくしは―――」

 

二人のISはラウラによって、かなりのダメージを与えられている……二人の容態も見ればわかることだが、二人は諦めていな。

 

「駄目と言ったら駄目です! 当分は修理しないと後々重大なことになりますよ」

 

真耶の言葉に二人は納得したのか、一夏に絶対的勝利を要求したのだった。

 

 

 

「……さてと、俺は部屋に帰ろうかな。シャルルも戻るか?」

「あ、うん……そうだね」

 

「じゃあ、俺も―――「一夏は二人の夕食を持ってきたら、二人もお腹すいてる筈だよ」……そうだな、そうするよ」

 

ライとシャルルは寮に向かい、一夏は二人の夕食を取りに行こうとするが……

 

 

 

「見ていると、何だか美しい友情に見えてきます」

「山田先生……ドアの修理はどうします」

「あ……」

 

 

 

 

……結局、いつの間にかドアは直っていたのだった……。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

「シャルル……勝手に一夏と組ませて、すまない」

「いいよ、僕は全然……でも、どうして一夏と組ませたの?」

「…………」

 

 

二人は寮に向かう中庭で話していた。どうして一夏とシャルルを組ませたことに理由をきいたが、ライは言いにくい顔にな。

 

「……深い意味が無いんだが……今の一夏にはシャルルが適任だと思ったんだ」

「僕が?」

 

 

「あぁ、シャルルの射撃がいい支援と攻撃になる。一夏のバックアップに力になって欲しんだよ」

「やっぱり、ボードヴィッヒさんとのこと?」

 

 

シャルルもわかっているが一夏とラウラの関係は最悪だ。もし、一夏とラウラが戦ったら、一夏は負ける……だが、シャルルと組めば勝てる見込みがあるのだ。

 

 

 

「そう……ラウラのパートナーは抽選だろうし、相性が悪い可能性がある。だから一夏と組んで、連携を学べば勝機がある……俺の勝手なことで巻き込んですまない、シャルル」

「いいけど……ライはもう誰かと組みたい人がいるの?」

 

 

シャルルは気になっていた。ライがもう誰かと組みたい人がいるのではないかと。

 

「いや、俺も抽選にするよ。理由もあるが……そういえばシャルルは誰かいいかけていたが、誰を言おうとした?」

「え!? そ、それは―――」

 

 

今度はシャルルが言いにくい顔になった。ライはどうしてそんな顔になるのか不思議だった。

 

 

「シャルル、実は―――」

「「ライくん!! 私と組んで~!」」

 

 

さっきの群れがライの方に迫っていた。さっきの一群はライのパートナーがいないことに気づいて、また走ってきた。

 

「ライ、どうするの?」

「安心しろ、プランはある……」

 

すぐに女子の群れが来たが、「俺は抽選にするよ……その人と組んだ方が俺は楽しみだ」と、言うと女子達は納得していった。

 

 

「(これで、いいな)どうした、シャルル? 俺の顔を見て」

 

「ううん、何も……ライは優しいね」

「そ、そうか?」

「うん! 」

 

ライはイマイチわかっていないがシャルルにはわかっていた。

 

 

 

・・・

 

 

 

「シャルル、今は俺しかいないが、無理に男子口調にしなくてもいいんじゃないか?」

 

 

自室でライはふと、シャルルの男子口調をしてるのが辛いのかと思った。でもシャルルは逆に慣れていた。

 

 

「でも、ここに来る前に正体がばれないようにって、徹底的に男子のしぐさや言葉使いを覚えさせられたから……直ぐには直らないと思う」

 

「そうか……」

 

 

 

デュノア社はそこまでしてまで、自分の娘をそうしたのかと思うとライは胸を痛めた。シャルルの父は娘をどう思っているのかと……

 

 

「でも、ライが気になるなら……二人っきりの時だけでも女の子らしく話せるように頑張るけど……」

 

「無理はするな。この先、シャルルがどんなに男の子らしく振る舞っても、俺はシャルルを女の子しか見ないからさ」

「え? 女の子……僕が? 本当?」

 

「本当だよ……シャルルは一人の女の子だよ」

 

 

ライはシャルルを女の子と認識している。本人も恐らくそう思っていたのだから。

 

 

「そうか……うん、わかったよ!」

 

「(いい笑顔だ……て、女の子だから当たり前か)それじゃあ、着替え………俺は外に出てるよ」

 

「え! いいよ、ライに悪いよ。その……僕は、気にしないから」

「シャルル、俺が気にするんだよ……」

 

 

 

二人は制服から寝服に着替えようとするが、シャルルことを考え、出ようとするがシャルルは気にしないと言うが、ライはかなり気にする。

 

 

 

「でも、男の子同士なのに着替え中に外に出てたら、変に思われちゃうよ」

「それも一理あるか……なら、お互いに背中を向けて着替えるか」

「うん! そうしよう」

 

 

 

そして二人は背中を向いて着替え始める。そして、ライがYシャツを脱ごうとした瞬間……

 

 

 

「まて! シャルル……俺は脱衣場で着替える!」

「え? 別に僕は―――「やはり、不味い! 俺は脱衣場で着替えるから!」……」

 

 

シャルルが後ろを見たときは、ライは片手に寝間着を持って、脱衣場に入った姿だったのだ。

 

 

そしてその時の顔は少し赤く、焦っていた。

 

 

 

「…………」

 

 

 

『気にするな……本当にデュノア社が君に手を出すなら、俺は全力で君を守るさ』

 

 

 

 

「(僕がここに居るのはライのお陰なんだよね。本当にありがとう……ライ)」

 

 

 

 

 

 

 

母を無くして一人になって、父にも会ったがまともに話してない……父の命令もためらいもなく日本に来て、任務の為に転校してきたが今ではそんな任務はどうでもよくなっていた。

 

 

 

「(どうして胸がドキドキしているんだろう)」

 

 

 

 

 

シャルルの心臓はどうしてか緊張していた。

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

ライは脱衣場に入って、深呼吸をして平常心を取り戻していた。

 

 

「(シャルルは秘密を話してくれた……俺もシャルルに話すか)」

 

 

 

 

 

 

 

ライはある決心をした。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

「シャルル……少し、話をしていいか」

「ん? 僕は大丈夫だよ、何でも話して」

 

 

二人は無事に着替えをして、時間を過ごしたが、ライは少し前に考えたある事を話す。

 

 

 

「実は―――」

 

 

 

ライは話した……自分がどうしてここにいることを……モンゾ・グロッソ、ドイツの病室での生活、日本に来てからの日々……そしてIA模擬戦後の学年別代表戦の出来事を……

 

 

「……これが、俺が経験してきた事だ。シャルルも初めて聞く話はあっただろ?」

「…………」

 

 

 

シャルル驚いた表情があったが、真剣に聞いてくれた。

 

 

 

「すまないな、こんな話をしてさ」

「ううん、ありがとう話してくれて……でも、どうして僕にこんな話を? ばれたら問題になるよ」

 

 

 

ライの秘密は学園内に納められているが、この事が広間ったらライは世界中に集中することがまるわかりだ。最悪、ライは監視部屋に行かされる事もあり得るのだ。

 

 

「シャルルは秘密を話してくれた……今度は俺が話す番かと思ってな」

「そっか……その“IS”って言うのかな?……自分では出せないの?」

 

「いや……自分でも呼ぼうと思っても来ないんだよ。調べた結果、体内にあるけど危険はないみたいだ」

 

 

 

ライも学園で調べられたが、ライのISは体内にあるのは確認できるが、専用機みたいに取り出すことが不可能の状態、今は様子見だった。

 

 

 

「自分でも不思議な感覚だから、わからないが、今は打鉄かリヴァイヴで操縦出来るから今はいいかな」

「でも……“また”現れたらどうするの?」

 

 

 

またとは、学園のアリーナで現れたNo.10……奴が再び現れるのは確実だが、戦えるのかが不安だった。

 

 

 

「その時はその時だ……今日はもう寝よう、明日も早いから」

「待って! ライ」

 

 

明日も早いからライは寝ようとするが、シャルルは鞄から何かのケースを取りだし、その中の物をライに渡した。

 

 

「シャルル、これは?」

「メダイに近い物かな……フランスのお守り。ライにあげる」

 

「メダイ……不思議のメダイに近いが、絵柄にメダイが無いな」

 

 

 

不思議のメダイはフランスのお守りの一つ……シャルルから渡されたのは首にかけるタイプだ。形としてはメダイだが、メダイの絵柄が無く、代わりに蒼い宝石が埋められていた。

 

 

 

「お守りか……なら、ありがたく受けとるよ。ほんとにいいのか? 大事なものじゃないのか?」

「ううん、いいの。ライに渡した方がご利益ありそうだから」

 

「そうか……大事にするよ、シャルル」

「うん!」

 

 

ライはシャルルから貰ったお守りを受け取り、電気を消した……。

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

学年別トーナメント、当日……

 

「へえ~凄いなこりゃ」

「まぁ、三年生は最後だし、誰もが真剣に観るんだよ」

 

 

 

 

VIP席には各国の偉い人も来ていた。三年生ほ最後で、二年生は実力の発揮、一年生はデビュー戦だ。偉い人から見たらとても楽しみに違いない。

 

「ふ~ん、ご苦労なことだ(箒は誰と組むんだろうな、ペアが決まらなかった場合は抽選で決まるみたいだが……)」

 

「一夏はボードヴィッヒさんとの対戦だけが気になるみたいだね」

 

「え……まあな」

 

 

 

一夏は箒のパートナーも気になるが、ラウラとの対戦も気になっていた。

 

 

「感情的にならないでね。ボードヴィッヒさんは恐らく、一年の中では最強だと思う」

「あぁ……わかっている」

 

「……抽選が決まったみたいだぞ(俺のパートナーよりも一夏の―――!?)」

「「え!?」」

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

「(なんと言う組み合わせだ……)」

 

 

 

箒はパートナーを知った、そしてそのパートナーの顔を見る。視線の先はラウラだった……

 

 

 

……対戦相手も一夏であった……。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

アリーナ第一試合……試合前は緊張が走ると言うが、今回は知っている人から見れば何かが違うとわかっていた。

 

 

「一戦目から当たるとはな……手間が省けたと言うものだ」

「そりゃ、何よりだ……こっちも同じ気持ちだぜ」

 

 

 

そして、カウントがゼロになるとき……

 

 

 

 

 

 

「「叩きのめす!!」」

 

 

……試合が始まったが、ライはここ、アリーナ内に居なかった……。

 

 

 

 

続きやった方が方がいいでしょうか?

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