浦の星学院高校の日常   作:ぷりんしぱる

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こんにちは、ぷりんしぱるです。読みに来ていただきありがとうございます 
今回はダイマリちゃんがわちゃもちゃしつつ、涼真の割とすごい事実も浮かび上がりますので是非楽しんでって下さい 


第3話 アメリカンな理事長と大和撫子な生徒会長。

ハァ、ハァ、ハァ、、、いや何だこの坂道…千歌と曜、よく走れんな…

バス停に着いてから数分、ようやく学校にたどり着いた。校舎は至って普通。しかし、校舎に掲げられている校章は女学院時代のままのようで、「浦女」と書かれている。

「よし!涼真くん、じゃあ教室に…」

千歌が言いかけたとき、

「あの、桐谷涼真さん、ですわよね?転入生の…」

いきなりの「ですわ」口調。驚きと共に後ろを振り向くと、そこには名実通りの大和撫子がいた。綺麗な長い黒髪が風でなびいている。リボンの色からするに上級生のようだ。

「そうですが…どうかしましたか?」

「私、生徒会長の黒澤ダイヤと申します。理事長に顔見せをして頂きたいので、着いてきてもらっても…」

「ああ、分かりました。千歌、また後でな。曜と梨子と善子も。」

「ヨハネよ!」

「分かった!後でねー!」

千歌達の走り去る後ろ姿を眺めつつ、俺はダイヤさんに理事長室へ案内された。

「千歌さんたちともう仲良くされているのですね。」

「え、あ、はい。」

意外だな、千歌と何かしら関わりがあるのだろうか。

「理事長室はここですわ。」

そこにあったのは、普通のドアではなく、割とゴツめの濃茶色のドア。どんな人がいるのか…なんて考えてると、ダイヤさんが慣れたようにドアをノックし、

「鞠莉さん、入りますわよ。」

と言った。…鞠莉さん?しかも「ですわ」口調の丁寧なダイヤさんが敬語も使わず、普通に入りますって…?

「さあ、どうぞ入って。」「はい、失礼します。」

剣道部で培った礼儀正しさは転校しても健在だ。余談だが、俺は高一の頃、インターハイの個人戦でベスト4、団体戦で東海大会で準優勝している。浦の星にも剣道部があるとの事だから、もちろん続けるつもりだ。しかし剣道には持久力的要素が少ないため、さっきのような坂道を毎朝登るというのはきつい。まあいい、トレーニングの一環としよう。

部屋に入るとそこには理事長らしき人がいた。金髪で黄色い目をし、3年リボンの制服を着た…制服!?

「ハロー!リョウマくん♡Nice to meet youデース!」

理事長が俺に思いっきりハグしてくる。まあアメリカンスタイルであることは分かった。

だが待て色々とわからん。まずなんで理事長が3年生の制服を?まあダイヤさんと身長は同等程度だから…ってことは18で理事長!?ああもうなんなんだ浦の星…

「私がこの学校の理事長の小原鞠莉よ。」

「いやなんで理事長が3年生の制服着てらっしゃるんですか…」

すると理事長が妙にシリアスな顔をした。

「それは…話すと長くなるの…」

「せいぜい30秒もあれば終わりますわよ。」

ダイヤさんに一瞬でツッコミを入れられる。

 

…で、色々と話を聞いた。要約すると、理事長の親がこの学校の所有主であり、娘である鞠莉さんが「生徒兼任理事長」を、しているらしい。いやもっと分からん。なんだその「選手兼任監督」みたいなノリ。

「そう、私は理事長って立場にあるけれど、インサイドは普通の高校3年。1つしか年も違わないんだから、『理事長』なんか堅苦しいネームじゃなくて、気軽に『マリー』なんて読んでほしいの♡」

いや普通の高校3年はそんな中途半端なルー語使わないでしょ。

「ところで貴方…」

ダイヤさんが横から口を挟む。

「インターハイの剣道種目でベスト4だった方ですわよね?小野坂第二高校の…」

いや知ってたのか。手続き書にそこまでは書いてなかったぞ。

「はいそうです。なぜご存知で…?」

「私も剣道部員でして。まぁもう1つ兼部していて、最近はそちらの方が主になっているんですが…」

生徒会長と剣道部ともうひとつ掛け持ち?超人かよ…って、あ!!!!!

「もしかして黒澤ダイヤさんって、あのインターハイ個人戦準優勝の!?」

いきなり思い出して声を上げた。あの時見た「浦女」の「黒澤」の垂れ。

「はいそうです、知ってらっしゃったのですか!?」

「隣の会場で試合していたダイヤさんの面が素早過ぎて…物凄く印象に残っていたんです。」

「お褒め頂き光栄ですわ。私もパワフルな貴方の剣道がとても素晴らしいなと思っていましたの。」

とても光栄なことだ。おひとつ上の学年の、それも全国準優勝の方に覚えていて頂けるなんて。。

「ン〜?こんな所で運命の再会?いいわねぇ♡今から試合やっちゃえば?」

「防具もないのに試合なんて出来るわけありません。」ダイヤさんが常識で一閃する。

「ほら、昔のサムライみたいにこうバシバシっと…」

「貴方にバシバシっとしてやりましょうか…?」

ダイヤさんのSっ気やばいな、おい…

「うわーん、ダイヤ怖いー!助けてリョウマくん~♡」

理事長…じゃなくて鞠莉さんが俺の後ろに回り込む。

「嫌ですよ、俺叩かれたくないですし…」

スっと右に移動。恐らくダイヤさんの方から見た構図だとダイヤさんが俺と鞠莉さんに説教を食らわせているようにしか見えないだろう。

「…まあいいですわ。そろそろHRも始まりますし…」

その時ドアが開き、

「桐谷涼真くん、HRで自己紹介して欲しいから来てくれる?黒澤さんと小原さんも、教室へ。」

と、担任教師的な人が俺を呼びに来た。

「はい、分かりました。ではダイヤさん、理事長…」

「マリーだよぉ(´・ω・`)」

「ま、鞠莉さん、失礼します。」

部屋を出て、ドアを閉めた。さっき感じた威厳とかそういうものは、1ミリも感じなかった。当たり前か。

教師に連れられ、ついに教室前へ辿り着いた。看板的なものには「2年」としか書いていないので、恐らく1クラスしかないのだろう。

いよいよ、クラスメイト(但し全員女子)との対面だ。




いかがでしたでしょうか?
涼真の剣道部設定、実は自分の中学時代から取ってるんです。まあ個人戦全国大会なんてかすったこともなかったほどの実力でしたけどねwww
そんなわけで、次回はようやく本格的な学校生活に入り込んでいきます。お楽しみに。
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