戦姫絶唱シンフォギア Never Ending Odyssey 作:パイシー
マリア・カデンツァヴナ・イヴ(NEO世界)
故人。享年18歳。
生き別れた並行世界のセレナの実の姉。
セレナが洸に助けられた後、セレナは死んだと思い込み、自暴自棄になってF.I.Sのモルモットとして幼少期を過ごしていた。体も本編世界以上に改造されているので、LiNKERがいらないレベルにまで適合係数が上がってしまっている。
セレナが生きていると知った時には、日本に拉致されて自分のように改造されたと思い込み、思想に賛同したものを連れて武装蜂起事件を起こした。
事件の終盤、「立花小夜」によって討たれ、その生涯に幕を下ろす。公には死体は海に沈んだことになっているが、二課の手により立花家の近くに無縁仏として埋葬されている。
マリアはLiNKERを投与してアガートラームを纏った。目の前の小夜をおとなしくさせて、一度話をするためだ。小夜の槍を受け止めて、奪い取ろうとするが、小夜は抵抗する。
「セレナ!落ち着いて!一体どういうことなの!?」
「ソイツに全部聞いたでしょ?私はこの世界の私!立花小夜。この世界のマリア姉さんを殺した、ただの人殺しだよ」
小夜はマリアと話をするつもりはなく、マリアを振りほどいて槍を握り直す。マリアも仕方なく剣を構えて応戦する。できればセレナに傷をつけたくはないが、こうなってしまって戦う以外の選択肢は残されていない。
「待って!じゃあなんで私に襲い掛かってくるの?!こんな口封じなことをしなくたって、きっとあなたの力になれることが―――」
「私、そんなこと頼んでないよ」
マリアの言葉を遮るように、小夜は槍を振り下ろした。マリアは剣で槍を弾き、バランスを崩した小夜が後退する。
「私さ、一度でも助けてって頼んだ?姉さんは部外者の癖に、私の問題に入ってこないでよ」
小夜の表情は俯いていてわからない。だが、小夜が自分を拒んでいるのがはっきりと分かる。だとしても、マリアが小夜に歩み寄らない理由にはならない。
「誰かを助けるのに理由がいるの?そうやって抱え込まないで、私にも協力させてよ!」
「うるさい……」
小夜はそれでもマリアを拒絶した。彼女は今でこそ大人しくしているが、今にも襲い掛かってきそうだ。
「私さ、2年前に死んでるんだよ。私はガングニールの力で動いてるだけで、結局はただの死体だよ。そんな私を救うってどうするの?殺してくれるの?」
小夜の告白に、マリアも言葉が詰まってしまった。マリアは、セレナに笑って幸せになってもらいたい。だけど、融合症例の治療ができる未来に小夜を攻撃させれば、彼女にも人を殺したという十字架を背負わせてしまう。
「結局さ、マリア姉さんは赤の他人なんだから黙っててよ。外の世界から来て、こっちの事情に踏み込んでこないでよ!」
わずかに見えた小夜の眼には、諦め、絶望といった彼女が抱えてきた闇が顔をのぞかせていた。小夜はしびれを切らして槍を握りなおして襲い掛かってくる。マリアはどうにかして小夜を救得ないかと考えるが、それより小夜が襲い掛かってくる方が早い。
「関係あるわよ!世界は違っても、私はあなたを妹だと思っているもの!私だって、昔を乗り越えたから今があるの。だから、きっと立ち直れるはずよ!」
「黙れ!私はマリア姉さんみたいに強くない!」
マリアは小夜の攻撃をいなしつつ、何とか言葉を紡いでいくが、それでも小夜の心には届かない。オマケに小夜はこちらの攻撃を防御することも回避することもしないので、戦いが長引けば長引く程小夜の体に傷がついていく。傷は即座に回復してしまうので大したダメージにはなっていないが、それが余計にマリアを追い詰める。
「私は強くなんかないわ!ただ、自分は弱いって受け入れただけ!だって、大切なのは自分らしくあることだから!」
「それはマリア姉さんが強いからそう言えるんでしょ!?名前も、立場も、夢も、この力も、全部他人に作られた偽物の私の自分らしさって何!?」
それでも、マリアは説得を諦めなかった。LiNKERの時間は刻一刻と迫っているが、小夜を救うためならそんなことを気にしている場合ではない。
だがマリアは小夜にかける言葉が徐々に見つからなくなってきた。マリアとは真逆の存在と言える立花小夜という少女を救うには、今のマリアには難しい。だとしても、それが小夜を見捨てる理由にはならない。たとえ命がここで果てるとしても、『セレナに笑っていてほしい』という思いはなんとしても伝えなければならない。
小夜とマリアの実力は完全に拮抗し、マリアのLiNKERの効果時間が切れるのは時間の問題だった。
だが小夜の動きが止まり、マリアと少し距離をとった。マリアは話をする気になってもらえたのかと少し希望を抱いた。
『Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl Gatrandis babel zigguratedenal Emustolronzen fine el zizzl』
そんなマリアの思いとは裏腹に、小夜は呼吸を整えて詠い始めた。絶唱。小夜が確実にマリアにとどめを刺そうとしているのは火を見るより明らかだった。
小夜の体が光に包まれ、アームドギアと一つになっていく。
それは、運命に翻弄され続けた彼女が自由になりたいと願った姿なのか、それとも誰とも関わりたくないという拒絶が現れた姿なのか。小夜が変異したその姿は、エイのようなステルス戦闘機だった。
「これ以上、私の心に土足で踏み込んでこないで」
小夜はマリアが聞いたことがないような冷徹な声で、そうつぶやいた。
その言葉を最後に小夜は飛び去り、マリアめがけて突撃しながらミサイルを発射してきた。ミサイルは非常に小型で、イチイバルのものと比べてもけん制程度のものでしかない。だがそのせいでマリアが逃げる隙間は確実に減らされており、突っ込んでくる小夜の軌道上へと誘導される。
マリアは降り注ぐミサイルを払い落としながら、少しでも退路を確保しようとするが、それでも小夜が突撃してくる速度の方が早い。
(こうなったら、仕方ないわ……)
イグナイトモジュールを使うことも考えたが、空を飛べる小夜相手に剣では分が悪い。マリアは絶対に使いたくなかった手を使わざるを得なかった。
マリアは短剣を右腕のユニットに、短剣を
小夜を限界まで引きつけて、マリアは貯めていたエネルギーを解放した。
砲身から放たれたエネルギーの反動で、マリアの体が大きく反れてしまった。結果として、レーザーの軌道は大幅にズレてしまったが、ステルス戦闘機ごと小夜の体を貫いた。絶唱が解除され、胸に穴が開いた小夜の体が地面に叩き付けられた。だが、既に再生が始まっていてまもなく完全な状態に戻るだろう。
マリアは全身から力が抜けてその場にへたり込んでしまった。まだ調整中の大技だったが、小夜を止めることに成功した。本当に不死なのかは定かではないが、小夜を止める為にはあの技を使わざるを得なかった。
「素晴らしい。見事な戦いでしたよ」
突如として目の前の空間が歪み、満身創痍のマリアの前に1人の宇宙人が現れた。小夜は未だにぐったりとしていて動かない。
「お初にお目にかかります。私はメフィラス星人ジュピア。以後、お見知りおきを」
ジュピアはわざとらしいほど深々とお辞儀をした。
「本当、シンフォギア装者というものは厄介なものです。私たちと違って、スパークドールズを用意しなくても怪獣を使役できて、尚且つ本人の戦闘力もそこそこ。私たちでは対処に困ります。では、どうすればいいか。答えは一つ。潰し合わせればいいんですよ。まあこの結果は想定外のものでしたが、結果的に目標は達成できたのでよしとしましょう」
ジュピアの口から語られたのは、信じがたい事実だった。しかも装者同士を分裂させるのが狙いだったのなら、必然と一つの答えが現れる。
「まさか、切歌が脱走したのは……!」
「ええ。イガリマの装者は本当に素晴らしい。心が隙だらけの未熟者ですから。付け入る隙などいくらでもありますとも」
マリアは満身創痍な体に鞭を打って、ジュピアに立ち向かう。対するジュピアは手元で何かを操作し、周囲の空間を歪めて大量の
「もしビエントだったら、あなたを剥製にして売り物にしていたかもしれませんが、あいにくそんな趣味はないのでね。摘み取れる芽は摘み取っておくに限ります」
もう既にLiNKERは無い。ウェルが持っているかもしれないが、ウェルの死体は先ほどの衝撃で遠くに行ってしまって、セレナを見捨てることになりかねない。
マリアはそれでもペンダントを構えて、死を覚悟した。例え命に代えても、セレナを守るとその胸に誓って。
負けてしまった。小夜はあいまいな意識の中で、その思いだけが募っていた。
自分が持てるすべてを出し切ったつもりだった。アームドギアの特性を起動させず、真っ向からの火力勝負で短期決戦を仕掛けたが、逆に決着を焦ったせいでマリアの大技を一身に受けてしまった。
体の傷は既に癒えている。すぐにでも起き上がって、マリアを仕留めることだってできる。
だけど、一度は負けてしまったという事実が小夜の心に重くのしかかる。覚悟は決めたつもりだったのに、マリアを殺そうとしてしまったという罪悪感、もう姉妹ではいられないと分かってしまう喪失感が小夜の心を支配し始めたのだ。
「セレナ」
もうどうしていいか分からなかった時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。もう聞こえないはずの、懐かしいあの声が。
「姉さん……?」
気が付くと、小夜の目の前には自分が殺したはずのマリアが立っていた。
「どうして姉さんが?」
「さてね。私はあなたの中に残った、マリア・カデンツァヴナ・イヴの残滓、最後に残った未練みたいなものかもしれないわ」
小夜はすぐにでも目の前のマリアに抱き着いて、自分がしたことを謝ろうとしたが、自分の腕は虚しく空を切っただけだった。
「ねえセレナ。あなたの夢、聞かせて?」
「それは……」
将来は、医者になる事。それが小夜がかつて掲げていた夢だった。自分の命を救ってくれた了子のような、立派な医者になりたいと。だが人生の目標としていたソレは初めから自分を利用していて、結局はフィーネに踊らされていただけだった。
それからは、生き別れた姉に会いたいと、胸の中に秘めた願いとしてきた。いつか日本の外に出て、生き別れた姉を探す。それが小夜の密かな目標だった。その願いは最悪の形で実現してしまい、姉と死別することになってしまった。
「無いよ。私に夢を見る資格なんてない」
それが小夜が導き出した結論だった。姉を殺し、自分だけが生き残ってしまった現実で、夢を見る資格など自分にはないと。
「そんなことはないわ。夢に必要なのは、夢みる勇気だもの。資格どうこうじゃないわ」
マリアは小夜を優しく包み込み、耳元で優しくささやく。マリアの体は陽炎のように消え始めていて、それが妹に贈る最期の言葉なのだと小夜は直感的にわかってしまう。
「いい?光はね、影があるから光って言えるの。だから、自分の中の陰を消そうとしちゃだめ。優しく抱きしめるの。全部自分なんだって、受け入れて前に進むの」
既にマリアのひじから先は見えなくなっていて、もう消えてしまうのも時間の問題のようだった。
「セレナ、行ってらっしゃい。世界中があなたを待ってるわ。良い夢、見つかるといいわね」
その言葉を最後に、マリアは完全に消えてしまった。小夜はマリアの名前を呼んで引き留めようとしたが、目の前に広がっていたのは、血を吐きながら戦うマリアと、自分たちを取り囲むゴブニュの群れだった。
「やめてよ……」
小夜が放った一言は、たったその一言だった。ボロボロになりながらも必死に戦う姉は、見てもいられないほど酷い様子だった。
「私なんか捨てて、逃げてよ!姉さんがボロボロになることはないよ!」
マリアは小夜が目を覚ましたのを見て、逃げるどころか、むしろ不敵な笑みを浮かべて見せた。向かってくるゴブニュを殴り飛ばし、その度に鎧の隙間から血が流れる。
「私なんか?違うわ。あなただからよ。私はあなたに生きていてほしい。例えここで力尽きるとしても、後悔はしないわ!」
ゴブニュを殴り飛ばしながらマリアは小夜に自分の覚悟を告げた。アームドギアも使わず、最低限の機能だけでバックファイアも最小に抑えているが、いつ倒れるかわからない。マリアはボロボロになりながらも戦い続けていた。
「お願いだから逃げて!私が生きてる意味なんてないよ!」
「だったら探せばいい!」
マリアは声を振り絞りながら、小夜を叱責した。2人は世界の違う他人だが、マリアが小夜を奮い立たせようと言葉を紡ぐ。
「生きている意味は、後から、探せばいい!だから、だから―――」
マリアはやっと見つけた。小夜に伝えたかった言葉を。かつての自分も奮い立たせてくれたあの言葉を、今度は小夜に贈る番だ。
「だから……生きるのを諦めないで!」
その言葉を小夜に伝えたと同時に、マリアの体は限界を迎えて自動的にギアも解除されてしまった。
「いやあ、お見事。不完全ながらここまで戦えるとはお見事です」
ジュピアはゴブニュを操作し、総攻撃を仕掛けるつもりのようだった。今の今まで、一体ずつけしかけて、わざとマリアを消耗させていたようだった。
「素晴らしい見世物を見せていただいたせめての礼です。一思いにやってあげましょう」
マリアはボロボロになりながらも、足元に落ちたペンダントに手を伸ばす。もう一度ギアを纏えば命はない。マリアは小夜の為に死ぬつもりだった。
「ダメっ!」
小夜は立ち上がり、マリアの前に落ちていたペンダントをかすめ取った。突然小夜が動き出したことにジュピアは驚き、ゴブニュが動きを止めた。
「自分らしさとか、生きる意味とか、正直分からない。多分これから先だって分からないと思う」
小夜はペンダントを握りしめ、息を整える。
「私がもし、たった一つだけ、夢を見てもいいっていうなら、誰かのためのヒカリになれたらって思うの。だから……私は、私の闇を抱いたまま、光になる!」
小夜の決意に呼応するように、胸に聖詠が浮かぶ。小夜はためらわずに詠う。
『Seilien coffin airget-lamh tron』
聖詠と共に、新しいギアが小夜の体を包む。同時に周囲を閃光が覆い、マリアもジュピアも目を覆う。光が収束すると、そこにはアガートラームを纏った小夜が佇んでいた。
「私は前に進む。立花小夜として、セレナ・カデンツァヴナ・イヴとして。マリア姉さんが生きたこの世界を守るために!」
小夜の手には、新たなアームドギアとして大剣が握られ、一振りでゴブニュの群れを振り払う。洗練されていない素人の剣だったが、それでも小夜は迷うことなくゴブニュの群れに向かっていき、次々と薙ぎ払う。
「そんな即席の戦力じゃ、私には届きませんね」
ジュピアは次々とゴブニュを繰り出し、身を守る。小夜の攻撃はゴブニュの群れを薙ぎ払うには向いているが、精密さに欠けているのでゴブニュに守られているジュピアまで届かない。
故に小夜は、マリアを抱えてゴブニュの群れを蹴散らしながらジュピアから離れた。別にここでジュピアを倒さなくてもいい。マリアを守れれば目的は達せられるのだ。
「セレナ。私たちのギアには、イグナイトっていう切り札があるの。今のあなたなら、制御できるはずよ」
安全な所に移されたマリアは、セレナにイグナイトの存在を伝えた。小夜がまだアガートラームに慣れていないのなら、威力を上げてゴブニュごとジュピアを倒せばいい。それがマリアが考えた突破口だった。
「分かった。やってみるよ」
小夜は一度、マリアから離れて、再びジュピアと向かい合う。イグナイトを起動させるために、胸の制御装置に手をかける。
「姉さん。見ててね」
背後のマリアがどんな表情をしているかは分からないが、小夜は覚悟を決めてイグナイトモジュールを起動させた。
「イグナイトモジュール、抜剣!」
起動したイグナイトが小夜の体を貫いた。同時に小夜の心にあの時感じた絶望、喪失感が襲う。生き別れの姉を自分の手で討たなければならなかったという、絶望。
そう、あの時から、自分は何も見ないようにしてきた。自分の中に閉じこもって、誰も自分の心に入ってこないようにした。二度と傷つきたくない一心で、手を差し伸べた装者にも刃を向けた。
だけども今は違う。必死に戦うマリアの背中、マリアから貰った言葉、それが自分を後押ししてくれる。
「私はもう闇を恐れない!皆の光が、私を呼んでいるんだッ!」
あの日の、胸を貫かれたマリアの姿が脳裏をよぎる。小夜はそれを打ち払うように、心から叫び、マリアの幻を振り切る。
するとイグナイトの制御に成功し、アガートラームが黒く染まり、追加の装甲がセレナの体を覆う。見た目こそマリアと似ているが、どこか響と同じ意匠が見られ、腰には加速するためのスラスター、そして首元には黒いマフラーが巻かれた。
「行くよ……」
小夜は大剣を構えなおし、ゴブニュの群れに向かう。イグナイトを起動していられる時間は短い。ならば、余計なことを考えないでまっすぐ向かえばいい。
マリアからある程度離れると、スラスターに点火して加速する。マフラーを使ってゴブニュを薙ぎ払いながら一直線にジュピアのもとへ向かう。
ジュピアはゴブニュの群れを移動しながら、小夜を避けているようだが、今の小夜には多少の距離など関係ない。
小夜の大剣が展開し、鞭のように周囲の敵を薙ぎ払いながらジュピアを狙う。既にジュピアの逃げ場はなくなっており、ジュピアごとゴブニュの群れは全滅した。同時にイグナイトの制限時間も終了し、通常のアガートラームに戻った。
「……こんな屈辱は初めてですよ」
だというのに、ジュピアは生きていた。当たる直前で体を逸らしたのか、体に深々と傷を負わせたが、ジュピアは生きていたのだ。
「いいでしょう。あなたの名前は憶えておきましょう。この借りはいつか必ず……」
捨て台詞を残して、撤退していった。小夜はギアを解除して、マリアに駆け寄った。マリアは小夜の戦いを見ている傍ら、助けを呼んでいたようで、手には通信機が握られている。
「姉さん、大丈夫?」
「ええ、何とかね。でもよかったわ。セレナが前を向いてくれたみたいで」
ボロボロの体ながら、マリアは何とか笑顔を作った。笑顔は弱々しく、相当無茶をしたことが分かる。
「ありがとう、姉さん。マリア姉さんが言ってくれた言葉のお陰で、少しだけ前を向けた気がする」
小夜は、マリアに向けて優しく微笑んだ。
マリアが呼んだ救援用のヘリはそれからすぐに駆けつけ、ウェル博士の死体の回収や、マリアと小夜の治療が手早く行われた。キャロルから苦言を呈されたが、当初の作戦は達成し、同じく帰還したガリィのお陰で脱走した切歌の進路予測を立てる見通しも立った。
こうして姉を手にかけ絶望の底に沈んだ少女は、他の世界から来た姉のお陰でほんの少しだけ、前を向くことができたのだった。
S.O.N.G怪獣図鑑
機械人形 ゴブニュ
体長:2メートル
体重:350キログラム
ステータス
力:★★★★☆
技:★★☆☆☆
知:☆☆☆☆☆
ジュピアが操る機械人形。その正体はナノマシンの集合体で、安価で大量に生産できる。非常にパワーは強いが、その強度はノイズと大きく変わらず、シンフォギア装者と戦えば蹴散らされてしまう。
だが、時限式の装者との相性が悪く、数で押されてしまえば時間切れでそのまま倒されてしまう危険性も持っている。
近々テンペラ―星人ビエントを通して全宇宙向けに発売予定。