俺のラノベは間違っている’   作:もよぶ

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既に完結済みですが、蛇足かもしれませんが後日談を思いついたので投稿します。

花嫁が二人という無茶苦茶な結婚式後、社長となった比企谷八幡の思いとは別に社員達が暴走しサービス残業が横行、会社がブラック化し始めます。
暴走している社員達を止めようと一計を案じる比企谷八幡ですが・・・

例によって材木座が今回も主役です。
城廻めぐりの元生徒会役員の忍者部隊も少しだけ活躍します。


俺のラノベは間違っている 後日談 1

結婚式から数年後、比企谷の会社の社長室にて

 

「社長、前年に比べて売り上げが落ちています」

「またか、まあ国際プロジェクト関連も終わったし、この程度なら気にするレベルでもないが」

「しかしここの立ち上げ当初からいるものや引き抜いてきた者たちの間では動揺が見られます。中にはもっと頑張らないと、と言って勝手にサービス残業するものまでいます」

 

「なにそれ?うちをブラック企業にしたいの?誰それ?ちょっと俺文句つけてくるわ」

「・・・結衣経理部長です」

 

「あいつ、最近遅いと思ったら、部署の連中と飲み会が続いてるんじゃなかったのかよ」

 

「あと工場長の平塚さん、品証の南さん、営業部長のいろはさん、総務部長の戸塚さんなど上げたらキリがありません、皆部下の仕事まで抱え込んで遅くまでやってます」

 

「知ってるなら止めさせろよ」

 

「社長がそこまでしなくても大丈夫と言っていると残業を止めるように言いましたが、品証の南さんは『あいつが大丈夫っていうことは相当やばいってことでしょ?またうちらを騙して自分だけ悪者になる気?』といってるし、いろはさんは『先輩一人にまた辛い思いをさせるわけにはいきません!私が営業部長として責任とらないと』と言ってますし戸塚さんは『八幡は大変な時ほど大丈夫って言っちゃうからね今度は僕たちが八幡を助ける番だから!』と言ってますし、他の人も皆あなたに恩義があるとかで言うことを聞きません、最近は葉山弁護士も現場で作業をやってる始末です」

 

「せっかく作ったテニスサークルの集まりが悪いのもそのせいかよ・・・それになんで戸塚まで俺のこと社長ってつけないの?まあいいけど・・・つか葉山の奴、現場も知らないといけないとか言ってたから軽く研修させただけなのに、もう覚えたの?クソ!これだから下手に頭いい奴は困る、怪我したらどうすんだ?」

 

「私も外部の人が怪我したら大変だから止めてくださいと伝えましたが、自分は弁護士だし父親にも事情は伝えているから自分にもしものことがあっても迷惑は絶対にかけないから、といって聞き入れません」

 

「どうりで一般社員の残業が激減してる訳だな、そんなことしなくても俺が銀行に土下座すればいくらでも引っ張ってこれるのに」

「またあなただけに辛い目に会わせるなんてそんなこと許されないと言っていますよ」

「誰だよそいつは?」

「私と結衣さんよ」

 

報告書片手に先ほどから説明をしていたら雪乃がいう。

「お前、ここは会社なんだぞ?学生の時とは違うんだし俺は社長だぜ?社員の生活維持するためには多少の無茶はやらないと」

 

「ダメよ、どうしてもというなら私や結衣さんを頼りなさい」

「お前らはなんで俺の言うことが聞けないの?俺は社長だよ?偉いんだよ?」

「日ごろの行いよ?あなたはちょっと目を離すとすぐ自分を犠牲にするから違う意味で信用が無いのよ」

 

「・・・っく、反論できんな、つか今は不況なんだから赤字でも仕方ないだろ、それにこの程度は想定済みだ」

「今は沢山の会社がどんどん潰れてるわ、皆このままじゃダメだと思っているのよ」

「といってもなぁ・・・」

 

「それに皆家庭を持っているのよ?私たちにも子供ができたでしょ?家庭を支えないといけないし、第一皆ずっとあなたにお世話になりっぱなしなんだもの、いろんな意味で必死よ?」

比企谷と雪乃と結衣には子供ができたのだが結衣の子供は養子という形で育てることにしていた。

 

他の女性たちは比企谷達の結婚式後、比企谷が一人で社内を回っていたり遅くまで残っていたりすると物陰に引っ張り込んだり無理やり関係を迫ろうとする等、態度が露骨になっていた為、結衣主導の元、合コンを頻繁に開催して相手を見つけるようにしたのだった。

 

初めは皆嫌がっており、参加した男連中は心身共に深い傷を負わせられることもしょっちゅうだったが、女性達は時が立つにつれて比企谷のことを諦められるようになり、陽乃以外全員結婚させることに成功していた。

 

「なあ安心できればいいんだな?」

「端的に言うとそうね」

「分かった、営業二課のめぐりさんを呼んでくれ」

 

しばらくしてめぐりがやってくる

 

「比企谷くん・・・じゃなかったね!社長!今日はどうしたのかな?」

「めぐりさんを呼んだのは他でもない、彼らの力を借りたいんだ・・・」

「ふーん・・・やっぱりそっか、今回の厄介ごとはなに?」

「この男を調査してほしい」

比企谷はそういうと一枚の写真をめぐりに渡す

「・・・この人って・・・どうして?君が直接きけばいいじゃない?」

「直接聞いても本音は引き出せない、客観的に見ないと正しい姿は見えないからな」

「でもこれって結構失礼なことだよ?」

「分かってる、だがこうする必要がある、いざとなったらぶん殴られる覚悟だ」

「きみはずっと変わってないね・・・」

そう言うとめぐりは後ろを振り向き

 

「みんないる?」

そう言うと扉がすっと開き黒いスーツの男女が入ってくる

「ここに」

「この写真の人の調査をお願い、期間は一か月でいいかな?」

「御意」

また音もなく男女は出て行った。

 

「調査結果は報告書にまとめておくからね?」

そういうとめぐりも社長室から出る

「すまない、頼んだ」

比企谷は頭を下げめぐりを見送った。

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