ですが誰となのかはぼかしていますのでご想像にお任せします。
尚、何故陽乃さんだけなのかについては次で明らかにする予定です。
材木座がこれからどうしようかと困った顔をしていると頭をあげた比企谷からさらに話をされる
「それと留美のことなんだが、留美はお前が道を作ってくれた恩人だからずっとついてくと言ってたぞ、俺は留美に生きる方向性しか示してやれなかったからな、それとけーちゃんだ、お前相当なついているよな?困った時にはいつでも助けてくれたって、自分もお前が困ってたら助けたいからそばに居たいって言ってるしな」
「・・・留美の件は直接我も聞いた、留美を強引に呼び戻したのは我を呼んだからか?京華については沙希殿に頼まれたからだし、それに我についてきてもなんもいいこと無い、魔法使いの条件も満たしちゃってるし・・・」
「だとさ、ルミルミ、けーちゃんお前達はどう思う?」
というと別室で聞いてきた留美が入ってくる
「ルミルミ言うな、義輝、いいことないなんてない」
「あれ?けーちゃんは?ここで二人とも登場して材木座に迫るところじゃなかったっけ?」
「・・・沙希さんが・・・」
といったところでドアの向こうから揉めてる声が聞こえドアを蹴り飛ばして沙希が登場する
「あんた!けーちゃんの面倒を見てくれと頼んだがちょっかいかけろとは言ってないんだけど!」
「ひぇ!ちょっと八幡助けて!」
材木座は比企谷の後ろに隠れようとしが捕まって締め上げられる。
「ごめんヒッキー、中二、サキサキをこっちに来ないようにしてたんだけどめぐりさんの報告書読まれちゃって・・・」
結衣が沙希の後ろですまなさそうに頭を下げている。
結依はこのために今日は朝から別行動をとっていたようだった。
「電話で話を聞くといつもお前のことばかり話すからおかしいと思っていたんだ!けーちゃんはまだ未成年なのにアパートに連れ込むとかあんたなに考えてんだ!あんたを信じて任せた私がバカだった!」
「ぐ、ぐるじい」
なんかある度締め上げられてるなと薄れ行く意識の中思ってしまう。
「さーちゃん落ち着いて!ざいちゃんが死んじゃう!」
「沙希、おちつけ」
あとから入ってきた京華と比企谷が沙希をなだめようと近づくが沙希の怒りは収まらない。
「落ち着いてられるか!このロリコンデブ!ぶっ殺す!」
「さーちゃんダメ!ざいちゃんはそんな人じゃない!」
京華は材木座を助けようとするが沙希は手を離さない、比企谷は沙希の前に立ってたしなめるように言う
「やれやれお前のシスコンブラコンも大概だよな」
その言葉にさらにカチンときた沙希は材木座を放り出し比企谷に迫る
「はぁ?あんた!小町と大志の結婚式のこと覚えているからな?いい年してガキみたいに大泣きしてたよね?」
「そ、そう言うお前だって、た、大志が離れてしまったって泣き崩れてただろ!」
沙希の剣幕にしり込みしながら比企谷が反論したところに雪乃が割り込む
「はぁー二人ともうちの姉さんを見習いなさい?私の時は笑顔で祝福してくれたわよ?」
「雪乃・・・いい機会だしもう時効だろうから言うが結婚式の二次会が終わってみんなが寝たころ陽乃さんに外に連れて行かれてな、泣きながらお前を頼むと言ってきたんだよ、絶対に幸せにしてくれってな、その為なら自分は何でもするって言ってた」
「え・・・嘘・・・あの姉さんが?」
信じられないといった顔の雪乃に比企谷は続ける
「本当だ、帰ってきたら聞いてみろ、別に内緒にしてとは言われてないしな」
そんな・・・あの姉さんが・・・と放心気味の雪乃を放置して比企谷は少し落ち着いた沙希に向かう
「沙希、材木座はお前が今想像しているような奴じゃないことぐらい本当はわかってるだろ?頭を冷やしてこい、後でちゃんと報告書を読め、材木座は誠実にけーちゃんと留美に接してくれているのがわかるはずだ。だからちゃんと本人達と話を聞しろ、これは社長命令だ。結衣、フォロー頼むわ」
「うん、中二ごめんね?サキサキ、行こう」
「サキサキいうな、もう川崎じゃないんだから、わかったよ・・・」
比企谷に厳しい口調で諭され沙希は結衣に連れられて出て行った。
「はーちゃん社長ありがとう」
沙希を見送った京華は比企谷頭を下げる
「礼はいらん、これも社長のつとめだ、さて、改めて聞くが留美とけーちゃんは材木座のことをどう思う?」
「それより、ここに来る直前義輝に私と京華どっちが好きかって聞いた、まだ答え聞いてない」
「それとはーちゃん社長とさーちゃんの許可が出れば手を出してくれるって言ってましたね」
「ちょ、ちょっと!我は別にそんなこと言ってはおらぬ!」
必死で否定するが比企谷はそれを無視
「ほう、そうか、俺は本人の判断に任せるってことで別にいいぞ、でもけーちゃんは沙希とちゃんと話し合うんだぞ?」
「「わかった」」
「なあ材木座、これで二人ともお前のことを本気で慕ってるってのがわかっただろ?良かったな」
「・・・いいわけあるか、こんなろくにとりえもない我についてこられてもな・・・」
「お前だってこの二人に好意寄せてるだろ?お前はいつも名前に殿を付けるが留美と京華にはつけてなかったよな?」
「いやそれは・・・」
歯切れの悪いこ材木座に比企谷は強く言う
「おい、材木座良く聞け、俺は昔奉仕部で似たようなことがあってその時即座に頭に浮かんだのが『どちらも選ばない』だった、どっちかを選ぶと片方を悲しませるから俺は二人の前から消えた方がいいってな、今ははっきりと言える、その時の気持ちは欺瞞だったと、俺は欺瞞が嫌いだと言っておきながら自分でそんな行動を取ろうとしてたんだよ、まったくひどい高二病だった、お前は今もそうか?」
「いや、我は、その・・・」
「ま、すぐに回答をだせってのは酷だ、考えておいてくれ、留美もけーちゃんもそれでいいな?」
「うん、義輝、どっちえらんでも文句言わないから、どこにもいかないで」
「私も留美さんを選んでも何も言わない、だから消えないでください」
「材木座くんって高校の時は変な意味で目立ってたけど今は別な意味ですごいねー、いいなー青春だね!」
一部始終をずっと見ていためぐりが言う
「遅れてきた青春って奴だな、まあそれよりもラノベを書いてもらわないと、材木座、留美、けーちゃん一緒に来てくれ」
比企谷はそういうと部屋を出る、材木座と留美、京華はそのあとをついていく
階段を上ったり下りたりして人気のあまり無いフロアに出た
「この辺は倉庫や設備装置が集中していてな、普段はだれもこなくて静かなんだ」
そういって一つの部屋の前に建つ、その部屋の外観は周囲からかなり浮いているデザインであり、扉は引き戸になっている上に何故か学校の教室のようにネームプレートが付いている、そのネームプレートには何も書いておらずシールがべたべたと貼っていた。
その外観は材木座にも見覚えがあった、高校時代よく自分の書いたラノベを見てもらいにドアを叩いたあの部屋によく似ていたのだ。
「八幡、なんかこれ全体的に見覚えがあるのだが・・・」
「覚えていてくれたか、これは奉仕部の部室を再現したものだ、ネームプレートの方はけーちゃんは総武高校だろう?まだこのプレートあるのか聞いたらあるって言ってたからな、こっそり外してきてもらった」
「それは犯罪であろう!」
「工場に転がってた端材でまったく同じもの作って入れ替えてもらったから大丈夫だ、誰も気が付かんしむしろ新品同様になったんだから感謝してほしいレベルだな」
「京華、本当か?」
「うん、ちょっと緊張しちゃった、でもあそこの教室、入った人は千葉から消えちゃうって噂になってて誰も近づかないんだ、本当は違うのにね」
まあ、ある意味本当だなと思いつつも材木座は引き戸を開ける
「狭いけどすごく見覚えがあるな」
「まあ元の教室の半分程度のサイズだしな、それでもうまく似せた、元々あの教室も机を寄せてるから半分ぐらいしか使えなかったし」
部屋の中は特別棟の教室とほとんど同じ内装になっていた、黒板も設置してあるという徹底ぶりだった。
「仕事で疲れた時とか、嫌になった時とかここに来るんだ、んで座って本を読んでいると落ち着くんだよ、雪乃や結衣もたまに来るな、三人そろった時なんて本当に何とも言えない気分になってね」
「しかしよくこんなの作ったな」
「まあそこは社長だしな、工事計画の段階で強引ねじ込んだ、んでだ、材木座は今日から一か月、ここで執筆作業をしてもらう、留美と京華、材木座のアシスタントをしてくれ、あと車は好きな社用車使っていいし出かけてもかまわん、通勤もそれでしてくれ、買い物したら領収書かレシート忘れずにな?」
そういうと比企谷は出て行った。
部屋には3人だけとなる
「義輝、答え待ってる」
「ざいちゃん私も待ってますよ?」
「ん・・・まあそれはいずれな?んでは作業にかかるとするかって、パソコンを八幡の家に置いてきてしまったな、あとネットはつながるのかのう?」
結局その日は準備で終わり次の日から作業に取り掛かることにした。