俺のラノベは間違っている’   作:もよぶ

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第六話

「まず、雪ノ下殿と八幡なのだが、二人とも生きている」

「なにいってるの!あたりまえじゃん!噂見たく二人が心中だなんて・・・そんなことあるわけないじゃん・・・でもよかった・・・」

おそらくそういうことも予想してたのだろう、うれしくて少し泣いているようだ

「あと平塚先生もいる」

「ええ!なんで先生もいるの?」

「我が奴らに押し付けた、責任を取れと」

 

「・・・やっぱり平塚先生が辞めたのはこの間のゆきのんのお母さんのせいで・・・」

「それについてはもういいと再三に平塚先生に言われたのでな、思っていても黙っていてほしい、むしろ平塚先生は今は幸せなのではないだろうか?」

「どういうこと?ってかなんで中二がそんなこと知ってるの?」

「まあその疑問は当然であろうな、直接聞いたからからだ」

 

「!!!中二!どういこと?!どうやって連絡取ったの!教えてよ!!!」

由比ヶ浜は材木座の襟首を掴んで前後にぐいぐいとゆらす

「ちょっ、ちょっと落ち着かれよ!これから「落ち着けるわけないじゃん!ゆきのんとヒッキーは今どこにいるの!早く教えてよ!」」

 

材木座は耐えられなくなり由比ヶ浜の両肩をがしっとつかむ

「落ち着かれよ、これから話すというておるだろう」

突然肩を掴まれたため由比ヶ浜はビクッとなり我に返る

「ご、ごめん、中二」

 

「ふー順を追って話すのでな、連絡は取れるし何故二人が消えたのかの理由はある程度は聞いている」

 

「それさ、あたしもこの間ゆきのんのお母さんが来たとき聞いたよ、ゆきのんは高校卒業と同時にどっかの会社の偉い人と結婚する予定だったんだってね」

「うむ、確かにそのようなことを聞いたがよく考えると姉がいるではないか、普通姉が先に嫁に行くのでは?」

「ゆきのんのお姉さんの、陽乃さんは婿養子を取る予定だから嫁に出せないって言ってた」

「なるほど、そういうことなら合点がいく」

 

「それでね、あたしも知らなかったんだけど、ヒッキーはゆきのんの結婚を阻止しようとしてゆきのんの家まで直談判に行ってたんだって、なんど追い返してもしつこいぐらいに来てたんだって、それで一応話を聞くだけ聞くことにしたらヒッキーはゆきのんのこと愛しているし将来結婚するってまで言ってたんだけど、そもそもヒッキーと結婚させてもゆきのんの家には何のメリットもないし、すでに決まっている縁談の責任とれるのかって言ったら来なくなって、しばらくして居なくなったんだって」

「そこまでは聞いておらぬな、八幡め女のためとはいえなかなか味のあることをやりおるわい」

 

「ゆきのんのお母さんね、お前たちのせいだ、お前たちのせいでうちは大損害をこうむっている!って言ってゆきのんのことなんか心配する気配すらなかったんだ、まるでゆきのんを道具みたいにしか見てないみたいでね、こんなのゆきのんがかわいそうだよ・・・」

 

ふうむ、やはり我が書いたラノベの内容と現実がダブって見えたので八幡はやるせなさで怒鳴り散らしてたわけか

 

「それに・・・もともとヒッキーにはあたしたちのどちらかを選んでもらうつもりだったの、どちらが選ばれても恨みっこなしってゆきのんとも話をしていたの、でもこんな形になるなんてあんまりだよ・・・あたしまだゆきのんにおめでとうって言えてないよ・・・」

最後の方は言葉にならならず由比ヶ浜はまた泣いてしまう。

 

由比ヶ浜がようやく落ち着いたところで材木座は問いかける

「それでだ、実は八幡は雪ノ下殿と由比ヶ浜殿の両方を選ぶつもりでいるとしたらどうする?由比ヶ浜殿は八幡達のところに行きたいか?」

「え?本当?でもそんなこと・・・本当だったらいいな、絶対行くよ!」

 

「それが全てを捨てることになってもか?八幡も雪ノ下殿も家もなにもかも捨てたのだ、おぬしにその覚悟があるか?」

「え?あたしもそうしないといけないの?」

「当然であろう、雪ノ下殿の家は相当の権力者だ、足取りをつかまれたが最後簡単に連れ戻されてしまうぞ、八幡と雪ノ下殿との努力を無駄にするわけにもいくまい」

 

「うーん、そっか、そうだよね、でもいきなりそう言われても・・・」

「まあじっくり考えるとよかろう」

「うん・・・」

 

「それとおそらく我だけ雪ノ下殿と連絡を取れる立場にあるようだ」

「それだよ!なんで中二ばっかり!あたしがいくらメール送っても電話してもダメだったのになんで!?」

「いや、おぬしのメールは読んでおるようだ、ただ返信をしていないだけだ」

「どうして?」

「それは今回のようなことが起きるのを見越してだろう」

「どういうこと?」

 

「誰かに問い詰められても知らない物は言いようがないということだろう」

「なにそれひどいし!あたしのこと信用してないの!」

由比ヶ浜は頬を膨らませてご立腹のようだ。

「ひどくはない、先ほどの件、察するに毎日雪ノ下の姉上は来ていたのであろう、もし情報を知っていたらプレッシャーで言ってしまってたかもしれん」

「そっかーそうかも・・・」

途端に意気消沈する由比ヶ浜

 

「あと着信やメールの痕跡を残さないってこともあるだろう、むしろそっちかもな、実際我もメールを消すように指示が来たし、ラノベのデータ消されたし・・・」

「ラノベのデータ消されたってなんのこと?」

「まあ、今回の騒動の引き金になったものでな、それいついては今は言えぬ、時期が来たら教えるのでな」

「うん、中二、必ず教えてね、でもあたしもゆきのんと連絡とりたいよ、ヒッキーとも」

「それについてだが、八幡はおそらく携帯を破棄している、連絡をとれるとしたら雪ノ下殿だがそれも難しいと思う」

 

「どうして?」

「由比ヶ浜殿は思ったことが態度に出やすいから、安易に連絡をとってしまうと、周囲から親しい二人がいなくなったのになんであいつはいつも通りなんだと不審に思われたり、ついうっかり連絡取っていると口を滑らせる可能性があるということを言っていた」

「うー、それはあるかも・・・あ!でも今教えてくれたよね?」

「うーむここからが本題なのだが・・・」

 

「由比ヶ浜殿、我とその・・・期間限定で付き合ってくれないだろうか?」

「へ?中二と?どうしてそうなるの?」

「それはだな・・・」

 

材木座は計画のあらましを話す。

比企谷も雪ノ下もいずれ由比ヶ浜を希望があれば呼び寄せるつもりでいるということ、今までは言わない方が由比ヶ浜の為だと思っていたこと、でも状況が悪化していくようなのでそれまでずっと自分たちのことを黙っているのはあまりに残酷なことだと気が付いたということを話した。

 

「そっか・・・ゆきのんもヒッキーも私のことを考えてくれた上でのことだったんだね」

「うむ、あの二人がおぬしを見捨てるわけなかろう、むしろ心配していたぞ、八幡なぞは由比ヶ浜殿がとち狂って自分で作った飯を食って自殺とかしてないかとまで言っていたが、いったいなんのことだ?」

 

「中二には関係ないよ!ヒッキーもひどい!ちゃんと練習しているんだよ!最近サボり気味だけどさ・・・でもさっきも言われたけどあたしって態度に出やすいから今後はちょっとまずいかも・・・」

 

「うむ、そこで先ほどの話に戻るのだ、彼氏、まあつまり我のことだな、それから慰められたことにして元気を取り戻したという風にすればいいということだ」

「え?それって中二と嘘の付き合いするってことだよね?そんなことをゆきのんとヒッキーが本当に言ったの?」

「まあ嘘の告白をして、偽物の関係を築くだけだ、本気でどうこうするわけではないので安心してほしい」

由比ヶ浜の目が途端に険しくなる。偽物の関係、嘘の告白、奉仕部にとって大変トラウマがあるワードのようだ。

 

「ま、まあ先日色々相談した結果だ。あと八幡達の近況も知りたいであろう?」

材木座は先日比企谷達と電話で話した内容を由比ヶ浜へ伝えることにした。

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