二つの仮面を使い分ける主人に持ちかけられた決断(Personal Ride)   作:personablack

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時は12月、変革を望んだ徒党の名声も人々の認知も地に落ち、世間は誰一人として変革に期待しなくなった。政治の変革も、社会の変革も望まれる事無く何時も通りの日々が通り過ぎる。そう誰もが思う、当たり前の日常。

それらを変えようと努力してきた怪盗は、神の悪戯により呆気なく直ぐに砕かれる事に、しかし…そこで彼は別々の野望を秘める声を聴いてしまう。


序章#0_偽神に与えられた選択肢

12月、未刻… ベルベットルームにて

 

黒服を纏った男は、己と仲間の正義感の元に様々な悪人と称される心の歪んだ物達と戦い、若人特有の青春もそれなりに満喫していた。しかし、その日々も人々の、それも余りに身勝手で退廃的で滅びを享受する事さえ厭わない一時の感情によって打ち砕かれていた。

 

そんな中、彼はこじんまりとしたよく解らない空間なのか夢の中なのか定かではない部屋で小柄の鼻の長い人なのかすら解らない生命体と対話している。

 

イゴールに似た何か「ふふふ…貴様は我の計画の一部と知らず、世直しと称して進んで他人の心を盗んできた。」

 

主人公「…」

 

平静を装っているのか、それとも動揺せざるを得ない体を必死に押さえつけているのか、男は何も答えようとしない。

 

イゴール?「貴様は今や、人々に見放されあらゆる仲間を失った哀れな小倅に過ぎん。我の思い一つで握りつぶされる哀れな存在」

 

主人公「…」

 

やはり何も答えようとしない

 

ラヴェンツァ「いいえ、そんな事は有りません。彼らは立派に己の正義と自身に課した使命感の元に戦ってきました。そんな彼らの思いが人々に見放される事など…全て貴方が招いた謀略でしょう?」

 

イゴール?「ふむ、どうかな?我が手を下さずとも人間は己の弱さや周囲の期待と不安に心が磨り潰され、何れはこうなる宿命だったかもしれんぞ」

 

双子の看守が真の姿を取り戻し、部屋の主と応対しているが、穏やかな雰囲気では無い。異質な何かが漂っている。

 

イゴール?「ふむ。このまま不毛な議論をしても埒があかん。一つ提案だ。貴様、嘗ての人々に期待され正義感の元に断罪し、世の安寧を築いてきた時に戻る気は無いか?」

 

主人公「?!」

 

嘗て、まさか過去に時を戻そうとでも言うのか?そんな事、本当に出来るはずがない。神でも無ければ。

 

ラヴェンツァ「まさか貴方は、この方をあの時初めて力を手に入れ戦いに明け暮れた時に戻そうというのですか?」

 

イゴール「その様なつもりでは無い。ただ、貴様が嘗て活躍していた時代に還してやろうと言っているのだ。」

 

そう、この男?は本気で、相対している黒服の男を過去に戦いそれなりに栄華を誇っていた毎日に還してやろうと言っているらしい。その日々が偽りなのか定かではないが。

 

イゴール?「さぁ、汝はどのような決断を下す?」

 

ラヴェンツァ「乗せられてはいけません。これも貴方に仕掛けられた罠です。」

 

主人公「俺は・・・」

 

 

#00 過去に戻る事を了承する

 

#01 目を閉じて嘗ての約束を思い出す

 

#02 耳を澄ましてみる





(短編です、飽く迄妄想の産物ですが選択肢の先をどう描くかは貴方たち次第です。)※また投稿も時間の都合上、気まぐれの可能性が高いです。
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