BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
私は童守町の童守小学校の宿直室にやってきた。
相変わらずカップ麺が散らかっている。
「それで? Aを魂葬できないかって?」
私はぬ〜べ〜にそう聞いた。
「死神であるお前ならできるんじゃないか?」
「そのAが出るって噂があるものね、最近」
「幸い童守町にはまだ出てないがな」
その時、ユリアが入ってくる。
「ぬ〜べ〜、ケントがAに!」
慌てた様子で言うユリア。
「なんだって!?」
ぬ〜べ〜が私に目配せ。
「うん」
私たちはケントが入院する病院に向かった。
幸い、軽い怪我だったが、ケントはとても怯えていた。
「ケント、Aとはどこで会ったんだ?」
「家の近所の公園」
行くぞ──と、ぬ〜べ〜が病室を出て行く。
「待って!」
私も後を追い、公園に同行する。
ぬ〜べ〜が水晶玉で霊気を追う。私はそれについて行く。
「きゃああああ!」
と、悲鳴。
「セイラの悲鳴だ!」
私たちは現場に駆けつける。
セイラという、ぬ〜べ〜の教え子がAに襲われていた。
私はカイを飲み込んで死神化した。
「カイ、セイラちゃんを」
カイがセイラを保護する。
「赤が好き? 白が好き? それとも、青が好き?」
Aが私に向かって言ってきた。
「三つとも嫌いよ!」
私が斬魄刀を振り回すと、Aは俊敏な動きでそれを躱した。
Aがカマを取り出した。
斬魄刀とカマがぶつかる。
キン!
音を聞いて違和感を覚える。
まさか、斬魄刀!?
「お前は何者だ!?」
「
風でAのマントがめくれ、胸に孔があるのが見えた。
なん……だと……?
「破面とはなんだ?」
「破面は、虚が死神の力を身につけた存在よ」
私は手の平で顔を覆い、精神を集中させて仮面をつける。
「そっちが死神なら、こっちは虚の力よ!」
私は斬りかかるが、カマで防御される。
「あなたはなぜ子どもばかりを!」
「子どもの魂魄は大人より美味でな。食べさせてもらってる」
「罪もねえものを次から次へと殺しやがって! 貴様はいったい何人殺せば気がすむんだ!?」
私は一旦飛び退き、斬魄刀を振るって衝撃波を放つ。
Aの右腕を削いでやった。
だが、その右腕はすぐに再生する。
「だったら!」
瞬歩で間合いを詰め、鎖結と魄睡を砕いて背後に抜けた。
「ぐわああああ!」
悲鳴を上げて倒れるA。
Aは虚から人間の姿になった。
私は斬魄刀の柄をAの額に当てがうと魂葬をした。
「まさか、Aの正体が虚だったとはな」
「虚っていうか、破面なんだけどね。どっちでもいいけど」
私は仮面を消失させた。
こうして、Aが現れることは、二度となくなった。