BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
自宅。
目覚まし時計の音で目を覚ます。
時刻は六時。
私はベッドから出ると、生理現象と洗顔を済ませ、制服に着替えてキッチンへ行き、朝食を用意すると、康太を起こした。
「おはよう、康太」
寝ぼけた康太がトイレへ行き、用を済ませて出てくると、洗面所で顔を洗ってリビングへ。
二人、食卓で朝食を食べ始める。
今日から私と康太は夏休みに入っている。
「うらめしー」
霊が寄って来た。
私は拳で霊を払いのける。
「うらめしー」
康太の方に行く霊。
しょうがない。
私は代行証で死神化すると、魂魄の額に斬魄刀の柄を当てがう。
魂魄が魂葬された。
私は体に戻る。
「お姉ちゃん」
「うん?」
「大変だね、いつも戦ってばかりで」
康太は私ほどではないが、霊感が強く、死神や虚が見えるレベルである。
そのためか、たまに虚に狙われたりする。
ピンポン。
チャイムが鳴る。
私は玄関へ行き、扉を開けた。
「マイ一番弟子よ! 来てやったぞ」
「
私は観音寺の顔面に足をめり込ませた。
「で、何の用?」
私はとりあえず、観音寺をリビングへ通す。
「あ! ドン・観音寺だ! 本物だ!」
康太が感激している。
そうか。確か康太は観音寺のファンだった。
「ていうか、家って教えたっけ?」
「お前さんのスピリチュアルスメルを嗅ぎ取って来たのだ」
「何をわけのわからんこと言ってんのよ。で?」
「実はな……」
「言えよ!」
額に青筋を立てる私。
「この間、お前さんの言っていた虚とかいうのが大量に発生してな」
「そんなけは……!?」
私は虚の気配に気づいた。
「バカな」
こんなに大量にいるなんて。
寝起きでセンサーが狂っていたみたいだ。
私はカイを取り出し、飲み込んで死神化した。
「カイ、康太を頼む」
「了解」
「行くよ、観音寺」
「私もか? しかし、私には君みたいに虚を倒す力は……」
「つべこべ言わず来い!」
観音寺の襟を掴んで外へ出て行く。
「フシャア!」
虚が襲いかかって来た。
私が斬魄刀に手を伸ばすと、どこからか光の矢が飛んで来て虚を消滅させた。
「誰だ?」
メガネをかけた男子が姿を現した。
「石田くん?」
「済まない。うっかり転んだ拍子に撒き餌を砕いてしまったみたいだ。頼む、虚を倒すのに協力してくれ」
「断る!」
「なんでだい?」
「これはあんたが招いたことだってのがよくわかった。あんたの尻拭いをするほど暇じゃないし、昨日も寝ずに虚と戦っていたから、正直眠いのよ」
「はあ? 君は死神じゃないか。寝る間も惜しんで戦うのが死神だろ?」
「黒崎くんに頼めば?」
「いや、黒崎は……」
「観音寺、あとは任せた」
「任せたって……」
観音寺が疑問符を浮かべた。
「もう寝ないとやばいのよ」
私は家に入ろうとした。
「うわああああ!」
悲鳴。康太か。
「康太!」
中に入ると、康太が虚に捕まっていた。
「うまそうな人間。ん?」
虚が私に気づく。
「ほう。死神もいたか」
「康太に手え出すんじゃねえよ!」
私は斬魄刀を鞘から引き抜いた。