BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜   作:桂ヒナギク

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第21話:虚との同居

 空座町。

 駅に着くと、啓太郎が待っていた。

「待った?」

 今日は啓太郎とデートをする日だ。

 昨日、啓太郎からお誘いがあり、私は快く承諾した。

「ううん、今来たとこ」

 ずっと待ってたパターンだこれ。

「行こっか」

「まだ聞いてないけど、どこへ行くの?」

 それにしても、ウルキオラにそっくりだ。

「秘密」

 そして連れて行かれたのは、遊園地だった。

「ガキっぽい」

「ええ!? なんで!? せっかく高いチケットを買ったっていうのに!」

ドーン!──園内から爆発音。

「爆発!?」

 霊力を感じる。虚だ。

 私はカイを飲み、死神化すると、園内に突入した。

 広場で虚が暴れている。

 私は虚を斬魄刀で斬り付けた。

 だが、急所を外した。

「邪魔者は殺してやる」

 虚が襲ってくる。

 私は斬魄刀で攻撃を受け止めた。

「くっ!」

 足が地面にめり込む。

 強い……。

 その時、虚が真っ二つになった。

 消え去る虚の先に見えたのは、白服の男。

「大丈夫か?」

 振り返る男。

 ウルキオラだった。

「きゃー、ウルキオラ様ー!」

 私はウルキオラに抱きついた。

「ウルキオラ、どうして?」

「お前に会いに」

「ウルキオラ、私のこと好きなの?」

 ウルキオラは頰を赤らめた。

「私もウルキオラ好きだよ」

 そういったところで、私は思い出した。

「あ、そうだ! ウルキオラにそっくりな男の子がいるんだけど」

「俺にそっくりな?」

「啓太郎っていうんだけど」

「啓太郎……」

 ウルキオラは考え込む。

「どうしたの?」

「何でもない。もう行く」

 ウルキオラは飛び立った。

 入れ替わりにカイと啓太郎がやってくる。

「聡美、無事?」

「愛しのウルキオラが来てくれてね」

「そのウルキオラなんだけど、実は」

 啓太郎がカイの口を塞ぐ。

「啓太郎、あなたまさか?」

「違うよ! 俺が虚なわけないじゃん!」

「誰もウルキオラが虚だなんて言ってないけど。あなた、ウルキオラね?」

「バレてしまったか……。その通り、俺はウルキオラだ」

「ウルキオラはどうして現世の高校に?」

「お前の側にいたいからだ」

「その体は?」

「とある強欲商人に作らせた」

「そうなんだ」

「聡美、これからもよろしくな」

「こちらこそ」

「さて、ハメを外すか」

 ウルキオラが私を引っ張って歩き出す。

 せっかくのウルキオラとのデート。楽しんでる姿を見せないと悪いよね。

 私は遊園地デートを盛大に楽しんだ。

 夕方になり、遊園地を出る。

「夕飯、行くか?」

「うん」

 私たちは近くのレストランで夕飯を食べることにした。

 ……。

 …………。

 ………………。

 レストランから出る。

 私たちは電車で空座町に戻って、それぞれ帰路に就いた。

「そういえば、ウルキオラってどこに住んでるの?」

「知りたいか?」

「いや、別に」

「なら聞くな」

 ある交差点でウルキオラと別れる。

「じゃあね」

「ああ」

 私は一人で家まで向かう。

「ただいま」

 家に帰った私は、開口一番にそう言った。

「おかえり、お姉ちゃん」

 康太が出迎える。

「作り置きした晩ご飯は食べた?」

「うん。それより、お姉ちゃんの部屋にネズミがいるみたい。時々、物音がするんだよね」

「後で見てみる」

 私は洗面所で手を洗い、二階の自分の部屋に入った。

 見たところ、ネズミはいなさそうだが……。

 ゴソ。

 と、押し入れから物音。

 私は(ふすま)を開けた。そこにはウルキオラが横たわっていた。

「私の部屋──っ!」

「金がなくなってアパート追い出されたから、しばらく厄介にならせてもらう」

 ウルキオラと一つ屋根の下で暮らすことになるなんて。

 気まずいことこの上ない。

 




×ウルキオラって、僕は何を書いてるんだか。
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