BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜   作:桂ヒナギク

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第26話:黒崎、再び

 かんかん照りの空座町。

 私は汗をかきながら、虚と戦っている。

 敵の強さは大したことないが、この炎天下の中だ。体が鈍る。

「はあ!」

 虚の攻撃を弾き、斬魄刀を額に突き刺す。

 虚は粒子となって消滅した。

「はあ……はあ……」

 異様に暑い。

 私は体に戻り、クーラーのある家へ急ぐ。

 道中、通りかかった公園で人だかりを見つけた。

 なにが、と様子を見ると、どうやら殺人事件が起きたようだった。

 死神の出る幕じゃないね。

 そう思って歩き出そうとすると、被害者の霊が現れた。

「あなた、普通の人間ではありませんね?」

「わかりますか?」

「さっきの怪物との戦い、見ていました」

「そうですか」

「お願いします! 僕の敵を取っていただけませんか!?」

「敵って、誰を?」

「僕、あなたが戦っていた怪物みたいのに殺されたんです。食べられそうになって、なんとか逃げ回ってまして」

 その時、何者かの声が聞こえてくる。

「どこ行った!? 隠れても無駄だぞ!」

 虚の声だった。

「見つけた!……ん?」

 虚が私の霊的濃度の高さに気づく。

「お前の方がうまそうだな」

 私はカイを飲み込んで死神化する。

「カイ、家帰ってて」

 私は斬魄刀を抜いて虚に迫る。

「死神か。上玉じゃないか」

 虚が攻撃を躱し、反撃してきた。

「ぐわ!」

 吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられる。

「お嬢ちゃん!」

 魂魄が駆け寄ってくる。

「逃げて」

「で、でも!」

「逃げろって言ってんだよ!」

「ひい!?」

 魂魄を守りながらじゃ無理だ。

「逃げないなら……」

 私は魂魄の額に斬魄刀の柄をあてがおうとするが。

「魂葬はさせんぞ!」

 虚が猛スピードで迫ってきた。

 魂葬の暇がない。

 私は魂魄を抱えて飛び退き、攻撃を躱した。

 魂魄を守りながらじゃ戦えない。

 その時だった。

「月牙……天衝!」

 黒い衝撃波が飛来し、虚を一撃で真っ二つに切り裂いた。

「な、仲間がいたとは……」

 虚は粒子となり消滅した。

「大丈夫か?」

「ありがとう、黒崎くん」

「なんで知ってんだ?」

「クラスメイトでしょ!?」

「ああ! えっと、誰だっけ?」

 私はずっこけた。

「だから、クラスメイトの北神 聡美! 覚えてよね!」

「おう、悪い……」

 私は魂魄の額に斬魄刀の柄をあてがう。

 魂魄は光に包まれ、尸魂界へ送られた。

「お前の斬魄刀もでけえな」

「華奢な女の子が持つにはでかすぎだと思うんだけどね」

「違いねえ」

「黒崎くんはなんで死神化してるの?」

「ああ。そこの公園で事件あったろ。あれ、虚の可能性があってな。調べてたんだ。じゃ、俺はもう行くな」

 一護は消え去った。

 

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