BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
私は空座町内を散歩していた。
不良どもが、殺人事件の被害者の霊を困らせている。
私は連中に近づき、まず一人を蹴り倒した。
「トシリンに何すんじゃわれえ!?」
迫ってくるもう一人の顔面に拳をねじこむ。
「ゴフ!」
倒れる二人目の不良。
「お前ら、全員あれを見ろ!」
私は倒れて割れた花瓶を指差した。
「問一、あれは一体なんでしょうか?」
はい、そこの臭そうなお前!──と、真ん中の不良を指差した。
「この間、ここで殺された女の子のお供え物?」
「大正解!」
私はその三人目を回し蹴りで壁に叩きつけた。
「グフ!」
「では、あれはなぜ倒れているのでしょうか?」
「俺たちが、
「じゃあ、この子に謝んな!」
不良たちは「ごめんなさい! もうしません!」と、慌てて逃げていった。
「そんじゃあ、魂葬と行きますか」
私は代行証で体外へ離脱すると、女の子の額に斬魄刀の柄をあてがった。
女の子は光に包まれ、尸魂界へと送られた。
「いい匂いがするナア」
そこに、カエル風の虚が現れる。
私は声の方を振り返って構えた。
「お生憎、私はまずいわよ」
斬魄刀に手をかける。
虚が液体を飛ばした。それを躱すと、地面に張り付いた瞬間に、その一帯から煙が立ち込めた。
酸か。
再び酸を飛ばしてくるが、それを私は躱した。
「当たらなきゃ意味がないわよ」
私は虚の眉間に斬魄刀を突き刺した。
粒子となって消滅する虚。
私は体に戻り、散歩を続ける。
「うわああああ!」
横からいきなり石田 雨竜が吹っ飛んで来た。
「石田くん!?」
飛んで来た方を見ると、強そうな虚がいた。
私は代行証で死神化する。
「ふ!」
跳躍し、一撃で虚を仕留め……損なった。
仮面が硬く、脳天を貫けなかったのだ。
「ち!」
私は斬魄刀を仮面から引っこ抜いた。
さて、どうするか。
と、考えてると、私の体が吹っ飛んだ。
「え?」
見えなかった。何が起こったのだろう?
「北神さん、やつは不思議な力で攻撃してくるんだ」
サイコキネシスか?
私は斬魄刀を一振りし、斬撃を飛ばした。
斬撃が虚の前で消え去る。
「貴様では俺には勝てん。諦めて俺の餌食になれ」
「お断りだ!」
私は虚に接近する。
「無駄だと言ってるのがわからないのか?」
虚の眼前で、再び吹っ飛ぶ。
空中で体制を整え、着地する。
どうしたものか。
私は考え込んだ。
その間にも、虚は迫ってくる。
死神には、空中で
「やってみるか」
私はチャレンジしてみた。
すると、一発で成功し、虚を霊子の塊で吹っ飛ばすことができた。
「ほおう?」
落下した虚が起き上がる。
「見切った!」
私は虚に迫る。
虚は霊子で吹っ飛ばしにかかるが、私は跳躍で躱し、背後に回り込んで首を切り落とした。
粒子となり消滅する虚。
私は体に戻った。
「助かったよ、北神さん」
「いいっていいって」
私はそう言って、歩き出す。