BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
空座町。
空座第一高校の登校日。私は学校に向かった。
校内は荒れ果てていた。
「何があった!?」
霊圧を感じ取る。
私は織姫の元へ急いだ。
すると、栗色長髪の織姫が
「織姫!」
織姫が振り返る。
ん?
私は織姫の肩に、脳みそのような形をした何かが乗っているのに気がついた。
「貴様、何者だ?」
「ほう? お前は私が見えるのか?」
「まあね」
「ということは、霊的資質が高いということか」
織姫は考え込む。
「お前の名を教えてくれ」
「なんで? あんた
「よく知っているな。そういうことだ。だから名前を教えてくれ」
「バーロー、誰が教えるか」
私は代行証で死神化すると、瞬歩で織姫の懐に移動し、脳男を摘まみ取った。
「な、何をする!?」
私は脳男を指で潰して粉砕した。
「あれ? 私、何を?……って、聡美ちゃん?」
「戻ったのね、織姫」
「え? え?」
何もわかっていない織姫。
「織姫、あんた脳男って妖怪に操られてたのよ」
「脳男? あ、あれ妖怪だったんだ!?」
「あんたのことだから、名前訊かれて素直に答えたんじゃない?」
「うん」
織姫は校内の惨状を見て言う。
「あー! 酷いよ聡美ちゃん! 私を助けるためとはいえ、学校破壊しちゃダメだよ!」
「いや、これあんたが……いや、脳男が!」
私は言いながら体に戻った。
「さてと」
私は自分の教室へと向かう。
後からやってきた一護が、何事かと聞いていたが、誰も答えることができなかった。
*
私は家路に就いていた。
道中、泣いている男の子の霊を見かけた。
「どうしたの?」
私は霊に声をかけた。
霊は私を見る。
「お姉ちゃん、僕が見えるの?」
「見えるけど、どうしたの?」
「僕、さっきここで車に撥ねられて死んじゃって。僕はここにいるのに、ママもパパも、誰も気づいてくれなくて」
「そっか。よしよし」
私は霊の頭を撫でた。
「でも、いつまでもここにいる訳にはいかないわ。ここにいたら、悪霊に襲われちゃうからね。やり残したことある?」
「大丈夫」
「そっか。じゃあ、お姉ちゃんが尸魂界に送ってあげるね」
「怖いところ?」
「大丈夫。そう言うところじゃないよ」
私は死神化して男の子を魂葬した。
光に包まれ、男の子は尸魂界に送られた。
「死神、見っけ」
虚の声。
振り返ると、虎のような虚がいた。
私は虚の懐に潜り、額に斬魄刀を突き刺した。
「ぎゃああああ!」
虚は悲鳴をあげながら消滅する。