BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜   作:桂ヒナギク

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第03話:虚に殺された少女

 その日、目を覚ました私は、いつも通り康太を小学校に送り、空座第一高校へ登校する。

「おはよう!」

 教室に入る。

 すると、クラスメイトが私の肩を見ながら言う。

「おは……って、北神さん、その肩どうしたの!?」

「ああ、これ? ちょっと通り魔にやられちゃって」

「そう言うレベルじゃないでしょ!? かなり深いし、痛そうだよ!?」

「大丈夫。ちゃんと黒崎医院で治療受けたから」

「何針縫ったの?」

「十針」

「うわあ………」

「あれ? 黒崎と言えば、彼は?」

 私は黒崎(くろさき) 一護(いちご)の席を見た。

「黒崎くんなら今日は休みだよ」

「え?」

「お母さんの命日で、墓参りに行くんだって」

 黒崎くん、霊力大きいから狙われなきゃいいけど……。

「ふーん……」

 私は席に着く。

 ……。

 …………。

 ………………。

 お昼休み、私は食堂でご飯を食べていた。

 魚と野菜を使った定番のメニューだ。

 ご飯を食べ終わる。

 私は食器を返却口に置くと、食堂を出た。

「ん?」

 教室へ戻る途中、校庭に一人(たたず)む女子生徒の姿が。

「あれは……」

 霊だった。

 私は校庭に出ると、女子生徒の霊に駆け寄った。

「どうしたの?」

「あなた、私が見えるの? みんな私に気づいてくれなくて。でも、よかった。気づいてくれる子がいて」

「見えるわ。あなたはこんなところで何してるの?」

「私ね、屋上から落ちちゃったの」

「え?」

「校舎の裏。ついて来て」

 私は女子生徒と校舎裏に同行した。

 そこには地面に横たわる女子生徒の死体。

「なんで落ちたの?」

「誰かに押された気がして、そしたらフェンスが外れて……」

 私は屋上を見上げた。

 確かにフェンスが外れていた。

「先生に伝えてくる」

 私は職員室へ行き、事故のことを説明し、校舎裏に教師と同伴した。

「可哀想に……」

 教師が合掌する。

「しかし、誰がこんないたずらを」

 教師は屋上の外れたフェンスを見る。

「先生、警察呼ばないの?」

「ああ、そうだな」

 教師は電話をかけに行った。

 その後、警察が来て事件を調べる。

 その中には、私の父の姿もあった。

「お父さん、お疲れ様」

「おお、聡美か」

「どんな感じなの?」

「詳しいことは言えんが、殺人の可能性がある」

 誰かに押されたのは間違いないのか。

「フェンスが外されてたの?」

「うん、まあ……」

「あ、仕事の邪魔してごめんね。速く解決してね」

 私はそう言って、現場を離れる。

 亡くなった霊が私について来た。

「あなた、成仏しなさい。じゃないと悪霊になってしまうわ」

「悪霊? 私が?」

「そう。胸に鎖がついてるでしょ? それは因果の鎖って言って、切れたら死ぬんだけど、断面から徐々に侵食されて最後は孔が空いて虚って悪霊になるの」

「わかった。でもどうやって逝くの?」

 私は斬魄刀を取り出し、柄を霊の額に当てた。

 霊は魂葬された。

 私はカイを飲み込み、死神と化した。

「教室行ってて」

 そう言い残し、事件現場へ戻る。

 屋上で捜査の様子を盗み見る。

 被害者は奥山(おくやま) 美津子(みつこ)。三年生だ。

 成績は並。喧嘩もしたことがなく、恨まれるようなことはないとのことだ。

「いい匂いがするなあ」

 虚が現れた。

 やはり虚の仕業だったか。

 しかし、こんなところで戦ったら、捜査員の邪魔をすることになる。

「場所を変えるわよ」

 私は面積の広い校庭に虚を(おび)き寄せた。

 

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