BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜   作:桂ヒナギク

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第37話:鬼天帝ラミア

 空座町。

 隣接する童守町からは、ものすごい霊圧がひしひしと伝わってきていた。

「まずいな」

 私は代行証で死神化し、肉体を部屋のベッドに置いて童守町へ急いだ。

 降臨した鬼天帝にラミアが憑依した瞬間に立ち会う私。

 ぬ〜べ〜が三体の鬼、覇鬼(ばき)絶鬼(ぜっき)眠鬼(みんき)と合体し、鬼の装甲を身にまとって鬼天帝ラミアを圧倒している。

 だが、圧倒もつかの間、ラミアは更なるパワーアップをし、ぬ〜べ〜をフルパワーで跳ね飛ばした。

「うわ!」

 合体が解除された。

 そこへ、ぬ〜べ〜の妻であるゆきめが参戦。ラミアの妖力を吸収し始めた。

「先生、今です!」

 力を失ったラミアに、ぬ〜べ〜の鬼の手NEOが炸裂する。

「うわああああ!」

 悲鳴を上げ、消滅した……かに思われた。

 ラミアは激しい怒りを抱き、虚へと堕ちる。

 胸部に穴が空き、ラミアの顔に仮面が現る。

「切り裂け、鎌鼬!」

 私は斬魄刀を始解させた。

「虚なら私の専売特許!」

 私は虚と化したラミアを斬りつける。

「はあ!」

ガン!——ラミアが腕を盾に斬魄刀を受け止め、フルパワーで押し返す。

「ぐおおおおああああおおおお!」

 ラミアの咆哮と共に私は後方に吹っ飛んだ。

 ゴロゴロと地面を転がる私の体。

「ぐっ!」

 その体はボロボロとなっていた。

 覚束(おぼつか)ない足取りで立ち上がる。

 本当はやりたくないが、アレをやるしかなかった。

「うおおおお……!」

 私は霊圧を暴走させ、完全なる虚と化した。

 その後のことはよく覚えていないが、ラミア虚を呆気なく倒してしまった。

 標的を失った私は、敵味方の区別もつかず、見境なく暴れた回ったが、それをぬ〜べ〜が必死になって止め、暴走した霊圧を沈めてくれたのだ。

「全く、無茶しやがって……」

「ごめん。ありがとう」

 かくて、鬼天帝の脅威は終わりを告げ、童守町は平和な日々を取り戻し始めた。

 

 

 ラミアを倒した私は、空座町に戻ってきた。

 肉体に帰還した刹那、ドアが外側からノックされた。

 ドアを開けると、康太が立っていた。

「お姉ちゃん、帰ってきたところ悪いんだけど、ご飯」

「うい」

 私は部屋を出ると、キッチンへ移動して食事の支度を始めた。

 何を作ろうか、疑問符。

「あ!」

 両手を一回、パンと叩く。

 康太はハンバーグが好きだ。ハンバーグを作ってやろうではないか。

 私は冷蔵庫からひき肉を取り出し、ハンバーグを作り始めた。ついでにソースのオリジナルで。

 ハンバーグが完成し、食卓に並べる。

 タイミングよく康太がやってくる。

「あ、ハンバーグだ!」

 席に着く康太。

「いただきまーす!」

 康太はハンバーグを頬張り始めた。

 




とりあえず、ぬ〜べ〜編はこれで大団円。
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