BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜   作:桂ヒナギク

38 / 45
戦闘執事編
第01話:いなくなった教師たち


 私は空座町にほど近い、杉並区に来ていた。

 最近、ここ杉並で、怪奇現象が後を絶たないという噂があったからだ。

 死神である以上、怪奇現象と聞いて黙ってはいられない。

 現地の霊能力者I.S氏によると、私立白皇学院の時計塔(ガーデン・ゲート)の封印の力が弱まっているからだという。

 私はくだんの件を調べるべく、白皇学院に学籍を移した。

「初めまして! 空座第一高校から来ました、北神 聡美です! よろしくお願いします!」

 黒板の前に立ち、自己紹介をする私。

 すると、クラスメイトから大歓迎された。

 ……。

 …………。

 ………………。

 休み時間、私はクラスメイトたちに囲まれていた。

「彼氏いるの?」とか、「どこに住んでるの?」とか、色々と質問ぜめにあっていた。

「おい、お前たち。北神が困ってるじゃないか」

 と、金髪ツインテールの小さな女の子が言った。

 周囲を囲っていた生徒たちが散らばっていった。

「あ、ありがとう。助かったよ」

「いや、当然のことをしたまでだ。私は三千院(さんぜんいん) ナギだ。ナギと呼んでくれ」

それから——と、水色短髪の童顔の男子生徒を示すナギ。「こいつは綾崎(あやさき) ハヤテ。私の執事だ」

「羊……?」

「執事だバカヤロー!」

「冗談」

「ぶう」

 ナギはふてくされて黙り込んだ。

「北神さん」

 と、桃色長髪の女の子が声をかけてきた。

「あなた、剣道やってるでしょ?」

「え?」

「あ……私、(かつら) ヒナギク。ヒナギクでいいわ。あなたの佇まい、剣道をやってる人の佇まいだわ」

「ま、前の学校で剣道やってたのよ」

「やっぱりね。……うん、決めた。あなた、剣道部に入りなさい」

「そういうあなたは部長で、私を勧誘してるの?」

「いけないかしら?」

「いや、別にそういうわけじゃ……」

「だったら、いいわよね?」

「うん、まあ……」

「それじゃ、早速入部の手続きをしに行きましょう?」

「うん」

 私とヒナギクは入部手続きをしに、職員室へ行った。だが。

「変ね。誰もいないわ」

 (もぬけ)(から)だった。

 微量だが、霊圧を感じる。霊的なものの仕業だと思われる。

「ん? (かす)かだけど、何かの気配を感じるわね」

 ヒナギクには霊圧を感知する力があるのだろうか。

「ヒナギク? ひょっとして、あなた、霊が見えたり?」

「はっきりと。嫌いだけど」

「そうなんだ。じゃあ話は早いわね。これ、霊の仕業よ」

「霊が? なんでまた?」

「とりあえず、霊圧を辿りましょう」

 私は霊圧を辿る。後ろからはヒナギクがついてくる。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。