BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
霊圧を追う。
たどり着いたのは、教会。
「ここは……?」
「アレキサンマルコ教会よ」
と、ヒナギク。
「ここにはダンジョンがあるわ」
「だ、ダンジョン?」
ダンジョンって、RPGに出てくるあれか? ここはそういうあれなのか?
「そう、ダンジョン! 名付けて、アレキサンマルコ教会地下ダンジョン!」
まんまだー。
「と、とりあえず、中に入って確認しよう」
私とヒナギクは中に入った。
「えっと……?」
「階段はこっちよ」
ヒナギクに案内され、階段の前にやってくる。
私はカイを飲み込み、死神化した。
「北神さんが二人に?」
「私は一人だよ。こっちは
「もっどそうる?」
「うん。尸魂界で作られた魂のこと」
「そうるそさえてぃ?」
「説明がめんどいから割愛するわ」
私は階段を降り始めた。
「カイはそこで待ってて」
ヒナギクが「ちょっと待って」と追いかけてくる。
階下に着く。
「暗いわね」
「いつものことよ」
だんだん目が慣れてきて、辺りのものが見えてくる。
「あ、あれは!?」
先ほど学校で見かけた、
雪路は私たちに気づくとこちらへやってきた。
「ヒナー、お金」
「貸さないわよ! ていうか、こんなところでなにを?」
「最高級のお酒を売ってくれるっていうから来たのー。ヒナ、買いたいからお金貸して」
ヒナギクが木刀を構える。
「ひやああああ!」
逃げていく雪路。
「ダメ人間は放っておいて、先を急ぎましょう?」
ヒナギクが歩き出し、私は後を追う。
少し進むと、頭に輪っかをつけた、羽を生やした天使が現れる。
ヒナギクが天使を木刀で真っ二つに!
「ちょっと、ヒナギク! 天使殺しちゃダメだって!」
「殺らなきゃこっちがやられてるわ」
「え?」
その時、私の体が吹っ飛んだ。
「ぐわ!」
放物線を描き、地面に落ちて転がる。
「北神さん!」
私を吹っ飛ばした犯人は、天使だった。
「え?」
「よくも北神さんを!」
ヒナギクが天使に斬りかかる。
天使はヒナギクの攻撃を
「きゃ!」
吹っ飛んで壁にぶつかるヒナギク。
「がはっ!」
ヒナギクは吐血した。
この霊圧、悪霊の類か。
私は立ち上がり構える。
天使がこちらに気づき、猛スピードで迫ってくる。
私は瞬歩で攻撃を
天使はバランスを崩す。そこにすかさず蹴りを入れて倒した。
「天使さんはなんで私たちを攻撃するの?」
天使が立ち上がり、振り返る。そして反撃を浴びせてきた。
「どわ!」
不意打ちで吹っ飛ぶ私。
「ぐ!」
壁に背中から激突した。
「悪霊が! お尻ペンペンしないとわからないかしら!?」
私は斬魄刀に手をかけた。
「
斬魄刀から放たれた風撃が天使を切り裂き消滅させる。
テレレレレッテッテーン!
謎の音声と共に私とヒナギクのレベルが二になったようだ。
その後も何度か戦闘を繰り返し、遂には九十九レベルに。そして、最下層に到達した。
最下層では、連れ去られた教師たちが、宙に浮くカプセルのようなものに閉じ込められていた。雪路も例外ではない。
教師たちは眠っているのか、動く気配がない。
「お姉ちゃん! みんな!」
と、ヒナギクが叫ぶ。
すると、そこへ筋骨隆々のゴリ◯ーマンのような姿をした女が現れる。
「待っていたぞ、死神。こうすればそちらからやってくると思ってな」
「なぜ私を?」
「貴様の体が欲しいからだ」
「『体』がほしい『からだ』? 寒いギャグ言ってんじゃないよ」
「バカか。私は貴様になりたいのだ」
「どういうこと?」
「貴様は端正な顔立ちをしている。だが、私はこの通り醜い」
「……フッ、くだらない」
「なんだと?」
「人は外見じゃないんだよ」
「うるさい! 私は可愛くなりたいんだ!」
「そんなに言うんだったら、こいつは貸してやる」
そこへカイが現る。
私は代行証でカイを肉体から取り出した。
「い、いいのか?」
「いいわ」
女が私の肉体に重なった。
起き上がる肉体。
「ありがたく頂戴しよう」
去っていく肉体。
「北神さん、いいの?」
「いいわ。あれ、義骸だから」
「義骸?」
「こんなこともあろうかと思って、尸魂界の技術開発局で作ってもらったの」
「何を言ってるのかさっぱり」
「本物はこっち」
私は懐からカプセルを取り出した。
カプセルを開くと、中から本物の肉体が飛び出した。
私は肉体に重なって元に戻った。
「さて」
私は