BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
空座第一高校の校庭で、私は虚と対峙している。
身の丈ほどもある斬魄刀を背中の鞘から抜く。
「かかって来な!」
私は虚を挑発してみた。
「その手には乗らん」
虚は手下たちを呼びつけた。
周囲を囲まれる。
「このぐらい相手にできなければ見当違いだ」
私は斬魄刀をぶん回して雑魚兵どもをなぎ倒した。
「ほおう?」
虚が襲いかかってくる。
私は跳躍で攻撃を躱し、虚の背後へ着地する。
そして、振り返りざまに繰り出して来た攻撃を斬魄刀で受け止めた。
「は!」
攻撃を押し返し、腹部を斬り付ける。
「ぐっ!」
怯む虚。
私は瞬歩で頭上へ飛び上がる。
「私に喧嘩を売ったのがそもそもの間違いなのよ!」
急降下で接触する刹那、虚の姿が消えた。
「あ?」
着地する。
視界から消えるどころか、霊圧も探知できず、完全にロストしてしまった。
「どこ!?」
「後ろだ!」
背後から攻撃。
「うわ!」
私は殴り飛ばされ、腹ばいに墜落した。
「くっ!」
立ち上がり、
「なかなかやるじゃないの」
私は振り返る。
「お前じゃ俺には勝てん。
「いやに決まってるでしょ!」
私は斬魄刀を前方に突き出す。
「切り裂け、
斬魄刀の始解。
私の斬魄刀が、大刀から風をイメージした細い剣に変わる。
一振りで真空の突風が虚を襲う。
虚の右腕を削ぎ落とした。
「うおおおお!」
虚は痛みに悶え苦しむ。
「これで終わりよ!」
私は瞬歩で間合いを詰め、斬魄刀で虚の仮面を叩き割った。
虚の背後に妖しげな扉が開き、虚は引き摺り込まれて行った。
地獄に落ちた。地獄のことは死神もあずかり知らぬところである。
「うっ……!」
背中に痛み。
先ほどの攻撃で痛めたか。
私は校舎に戻り、カイと合流する。
「お疲れ、聡美」
私はカイを取り出し、自分の肉体へと戻る。
「はあ……」
疲れからの溜め息。
私は教室へと向かう。
ちなみに死亡事件の方は容疑者が浮上しないまま未解決事件となったようだ。
教室に着き、席へ座る。
お昼が終わるまで、五分となかった。
これでは寝れない。
「どうしたの? 坂上さん」
「え?」
「なんか疲れたような顔してるよ?」
クラスメイトの問いで気づいた。
表情に出ていたか。
「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
私は笑顔でそう言った。
チャイムが鳴り、教師が入ってくる。
「今日は、抜き打ちテストだ!」
何いいいい!?
予想外の展開に私は驚いてしまったが、常日頃から行っている勉強のおかげで、テストは難なく終えることができた。