BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜   作:桂ヒナギク

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第03話:破面の帰還

 私は白皇学院に登校する。

「おはよう、北神さん」

 と、ヒナギクが言う。

「おはよう」

 校門を抜け、校舎へ。

「北神さん」

 後ろでヒナギクが声をかけてきた。

「何?」

 振り返る。

「歩くより電車の方が速いわ」

「電車?」

 学校内にそんなものが。

 私の横を電車が減速しながら通り過ぎた。

 ヒナギクが乗り込む。

 私も駆け足で乗り込んだ。

「なんで電車が?」

「校門から校舎まで距離があるからよ」

「どんだけ広いのよ」

「これに乗れば一分で着くわ」

 電車が発車し、一分ほどで校舎の前に着く。

 私とヒナギクは電車を降り、校舎に入った。

 靴を履き替え、教室へ行く。

 クラスメイトが何か話している。

「おい、聞いたか? 北神に続いてまた編入生が来るんだってよ。しかもうちのクラスらしいぜ」

「女の子か?」

「いや、男。しかも美男子らしい」

 そこへ教師が入ってくる。

「ホームルームの前に新しい仲間を紹介する!」

 入れ!——と、促すとウルキオラ、もとい啓太郎が入ってきた。

「ウルキオラ!」

「よう」

 と、啓太郎が私に向かって手を挙げた。

「なんだ、北神は稲垣と知り合いだったか」

 教師が私の隣へ座るよう促した。

「いつ戻ったの?」

「さっきだ」

「お帰りなさい」

 ホームルームが始まる。

 ……。

 …………。

 ………………。

 昼休み。

 私は、ヒナギクと啓太郎と三人で屋上で弁当を食べていた。

「確かに、巷ではここのところ怪奇現象が頻発してるわね」

「伊澄さんっていう霊媒師によると、時計塔の力が弱ってるみたいよ」

「そうらしいわね。鷺ノ宮さんと会ったんだ?」

「うん」

「稲垣くんは?」

 唐突に話を振られて、「へ?」と、素っ頓狂に疑問符を浮かべる啓太郎。

「……言葉足らずだったわね。なんで編入してきたの?」

「俺は……聡美のことを守るためだ」

 その言葉に私は「嬉しいわ、ウルキオラ」と答える。

「ウルキオラ?」

「ああ、ウルキオラってのは(ホロウ)としての名前よ」

「虚?」

「悪霊の類。ウルキオラは別だけど」

 その時、「きゃああああ!」と、悲鳴が聞こえてきた。

「……!?」

 大きな霊圧。虚のものだ。

「なにこの気配?」

「虚のものよ。放っておけば大変なことに」

 弁当を食べていた私は箸を置き、代行証に手を伸ばした。

 死神化する。

「ウルキオラ、体見張ってて」

「ああ」

 私はヒナギクと共に悲鳴の元へ駆けつける。

 そこでは、女の子の霊が虚に襲われていた。

「あの子は!?」

「霊ね」

 ヒナギクは虚を見る。

「なにあの化け物!?」」

「あれが虚。人間だった(もの)が堕ちた魂魄よ」

 私は大刀を鞘から引き抜いた。

 ヒナギクも木刀を構える。

「なんだ?」

 虚がこちらに気づく。

「ほう。これはまたうまそうなのが現れたな。一人は死神か」

「ヒナギク、霊をお願い」

 私は虚に斬りかかる。

 斬魄刀の刃先が虚を掠る。

「浅い!」

 虚が反撃してきた。

「どわ!」

 吹っ飛ばされ、地面を転がる。

「北神さん!」

「大丈夫よ」

 私は立ち上がる。

「黒崎くん、技借りるわよ!」

 私は大きく振りかぶった斬魄刀を。

「月牙……天衝!」

 一気に振り下ろし、飛翔した黒い斬撃が虚を真っ二つに引き裂いた。

 虚は粒子となって消滅した。

「死神さん」

 襲われていた霊が声をかけてきた。

「ありがとう」

「魂葬、するわね」

 私は斬魄刀の柄を霊の額にあてがう。

 霊は地獄蝶に導かれて尸魂界へと昇っていった。

 私は校舎の屋上へ飛び上がり、肉体へと戻った。

 

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