BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
私はコナンと米花町内を歩いている。
「ん?」
コナンが立ち止まって背後を見る。
「どうしたの?」
「いや、今誰かにつけられてるような気がして」
霊圧を感じる。
振り返ると、血だらけの女がこちらを見ていた。
「それ、気のせいじゃないと思う」
「なにか見えてるのか?」
「血だらけの女がね」
と、その時だ。
「うわああああ!」
アパートの一室から悲鳴が聞こえたかと思うと、男性が部屋から飛び出してきた。
「なんだ?」
私とコナンは現場へと駆けつけた。
「どうしました?」
「あ……あ……あれ……」
男性が指し示す先には血だらけの女の遺体。
先ほどの霊と同じ姿をしているから、その霊は恐らく被害者。
「君は真犯人を。私は霊を解決するわ」
「おう」
コナンが携帯を取り出す。
私はカイを飲み込み、死神化した。
「お姉さん」
と、被害者と思しき霊に声をかける。
「あなた、私が見えるのね」
「それは死神ですから」
「死神?」
「あなた、誰に殺されたの?」
「それがわからないのよ。気がついたら、死んでて」
なるほど確かに因果の鎖は断ち切れている。
部屋の中から
「とりあえず、あなたはここにいては危ないわ」
私は斬魄刀の柄をあてがう。
すると、地獄の門が出現し、女は大刀で貫かれ、その門の中に吸い込まれて行った。
なにをした?
私は部屋に入る。
霊圧を辿り、虚にたどり着く。
「見つけたわ」
休んでいた虚がこちらに気づく。
「死神か」
虚が戦闘モードで襲ってくる。
私は攻撃をかわし、背後に回って頭部に斬魄刀を突き刺した。
虚は光の粒子となって消滅した。
コナンの元に戻る。
私は肉体に重なる。
「進展は?」
「どうやら人間のなせる業じゃないぜ」
「犯人は虚よ」
「そうか。あ、でも亡くなった女の情報ならあるぜ」
「情報?」
「亡くなった女、過去に人を殺してた」
「じゃそいつが虚になって復讐したってことかもね。いずれにせよ倒しておいたから安心して」
「そんじゃあ帰るか」
「そうね」
私とコナンは後を警察に任せ、アパートを離れた。
「そういえば、工藤くんの言ってた阿笠博士って……」
「ん? ああ。発明家だよ。小さくなった俺にいろんなメカ作ってくれてな。例えば」
コナンは蝶ネクタイをいじり、それを口の前に持ってきて私の声で喋った。
「すごい!」
コナンはネクタイをしまう。
「変声機なんだ」
あとは、とコナンは腕時計を示す。
「この時計からは麻酔銃が飛び出す仕掛けになってて、普段はこれで小五郎さんを眠らせて、変声機を使って代わりに事件を推理してるんだ」
「だから眠りの小五郎?」
「うん」
「そっか」