BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜   作:桂ヒナギク

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第05話:地獄先生

 私は今、空座町に隣接する町、童守町に来ている。

 この町には、私が小学生の時、童守小学校でお世話になったぬ〜べ〜という先生がいる。

 本名は鵺野(ぬえの) 鳴介(めいすけ)で左手に鬼の手を持つ最強の霊能教師である。

 同じ霊が見える者として、私はこの先生を尊敬していた。

 私は小学生の頃、霊圧が異常に高く、うまくコントロールもできず、垂れ流しでいたため、よく妖怪に憑かれたりしていた。そこを、ぬ〜べ〜に救ってもらった恩義がある。

 今、童守町は逢魔ヶ刻(おうまがとき)に入っているらしく、妖怪たちの動きが活発化していた。

 私は童守小学校にやって来た。

「懐かしいなあ」

 校門を潜る。

 そこへ、警備員が現れる。

「君、ここは関係者以外は立ち入り禁止だよ」

「私はぬ〜べ〜に会いに来たんだけど」

「鵺野先生?」

「母校にも入れさせてもらえないんだ?」

「ごめん。そういうことなら行ってもいいよ」

 私は校舎に入り、職員室を訪ねた。

「うん?」

 お昼。カップ麺を食べていたぬ〜べ〜がこちらに気づく。

「おう! 聡美じゃないか!」

「最近、こっちに戻ったって聞いて会いに来たわ」

誰、その子?──と、稲葉(いなば) 響子(きょうこ)という先生が訊ねる。

「北神 聡美って言ってな、お前の四歳後輩だ。あいつには同じ力があるんだ」

「え、それじゃあ鬼の手を?」

 まさか、とぬ〜べ〜が笑う。

「霊能力だよ。当時は随分と危なかったけどな」

 こっちへ来い、とぬ〜べ〜が手招きした。

 私はぬ〜べ〜に歩み寄った。

「今日はどうした?」

「だからさっき言ったでしょ。会いに来たって」

「お前が何の用もなく俺を訪ねることはないと思ったがな」

「流石、ぬ〜べ〜。何でもお見通しなのね」

 私がここに来たのは、空座町で妖怪を見たからである。

 妖怪事件は死神の専門外なので、こうして訪ねて来たのである。

「何? 空座町に妖怪が流れ込んだだと?」

「うん。それで、ぬ〜べ〜には妖怪を除霊して欲しいの」

「よし、わかった。早速行こう。だがその前に、麺が延びてしまう」

「もう、ぬ〜べ〜ったら……」

 苦笑いをする響子先生。

 ぬ〜べ〜がカップ麺を平らげると、私たちは空座町へ向かう。

「空座町か。初めて来る町だが、いいところだ」

 と、ぬ〜べ〜。

「しかし、妖気は感じないな。本当に見たのか?」

「見たわよ。虚でも霊でもなかったわ」

「虚って?」

「仮面を被った悪霊。胸に孔が空いてるのが特徴よ」

「あれか?」

 ぬ〜べ〜が指差した先で、虚が霊を襲っていた。

 私は代行証で死神化する。

「うりゃあ!」

 瞬歩で虚の頭上へ移動し、後頭部に斬魄刀を突き刺して消滅させた。

「聡美、その姿は?」

「ああ、私、死神なんだ」

「死神?」

「悪霊の退治したり、霊を成仏させたりする職業よ」

 私はそう言いつつ、霊を魂葬する。

 

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