BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
「微かに妖気が残ってる。間違いなく妖怪の仕業だ」
「本当に妖怪なんですか?」
「十中八九間違いないでしょう」
「では、我々警察は手を引きます」
ぬ〜べ〜は水晶玉を取り出した。
ガラスを通して、鬼童丸の行方を追う。
辿り着いたのは、一軒の牛牧場だ。
「鬼童丸! いるのはわかってる!」
ぬ〜べ〜の叫びに、鬼童丸が現れた。
これが鬼童丸……。
「同じ鬼の力を持つものとして言う! 地獄へ帰れ!」
「嫌だね。俺は源に
「ならば、仕方ない」
ぬ〜べ〜がお経を唱え始める。
「南無大慈大悲……、我が左手に封ぜられし鬼よ、今こそその力を示せ!」
ぬ〜べ〜は左手の手袋を外し、鬼の手を露わにした。
「行くぞ、鬼童丸!」
ぬ〜べ〜と鬼童丸が戦い出す。
戦闘は数多の戦地を経験してきたぬ〜べ〜の方が優勢だった。
「喰らえ!」
ぬ〜べ〜が追い詰めた鬼童丸にトドメの一撃を刺した。
消滅する鬼童丸。
「ふふふ……」
どこからか笑い声が聞こえてきた。
「誰だ!?」
「上玉が揃ったな」
虚が姿を現した。
「鬼童丸をけしかければお前たちは来ると思った。お前たちを食らって俺の力にしてやろう」
「虚なら私の専売特許。覚悟しなさい」
私は死神化すると、虚と戦い始める。
「は!」
私は虚に斬撃を浴びせるが、ガードされてしまう。
「ふん!」
「きゃあ!」
反撃に遭い、殴り飛ばされる。
吹っ飛んだ私は空中で体勢を整えてうまく着地しながら背後へと滑る。
「切り裂け! 鎌鼬!」
始解し、カマイタチを放つ。
「ぐわ!」
真空の刃が虚を襲う。
私は虚の頭上に瞬歩してその体を一刀両断した。
「うわああああ!」
虚は悲鳴を上げながら粒子となって天に昇って行く。
私は斬魄刀を大刀に戻すと、鞘にしまい込んで肉体に戻った。
「手こずらせやがって……」
「まあ、倒せてよかったじゃないか。終わりよければ全て良しってな」
私たちは駅へ向かう。
駅に着くと、別れの挨拶をし、それぞれの場所へと帰って行った。
家に着いた私は、夕飯の支度をして康太と一緒に食べる。
父は残業のため、帰りは遅くなると電話があった。
「ねえ、康太。明日から連休だけど、行きたいところある?」
「僕、海へ行きたい! 連れてって!」
「海ね。わかったわ」
私たちはご飯を食べ終え、それぞれの部屋に入った。
「さてと」
私は出されていた宿題を始める。
作業は夜遅くまで続き、終わったのが一時ごろだった。
「寝るか」
私はベッドに潜り、眠りに就いた。
いい夢が見られそうだ。