BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜   作:桂ヒナギク

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第08話:地獄先生、再び

 翌朝、私は目を開けた。

 朝の用を済ませ、着替えて朝食を用意すると、康太の部屋で弟を起こす。

「康太、ご飯できたよ」

「うーん……もう少し……」

「起きなさい。今日は海に行く約束でしょ?」

「う、海!」

 慌てて起き上がる康太。

「起きたら顔洗って歯を磨いて支度して降りてきなさい」

 私は康太の部屋を出る。

 階段を降り、リビングへ。

 先に食事を済ませていた私は、ソファに座って新聞を睨めっこをする。

 その間に康太がやって来た。

 新聞には特に珍事件は載っていない。

 ま……虚の事件が載るようものなら世も末だが。

 康太が食事を終える。

「お姉ちゃん、行こうよ!」

「そうだね」

 私は部屋へ行き、荷物を持って康太と共に家を出ると、二人で海へ出かけた。

 今日こそは逆ナンして男を作るんだから。違うか、草。

 電車を乗り継ぎ、茨城県の海へやってくる。

 私たちは水着に着替えて海に入った。

 私は泳ぎ疲れ、浜に上がる。

 康太は相変わらずの疲れ知らずで、まだ泳いでいる。

「ん……?」

 何だろう、突然の眠気?

 私は砂浜に倒れ、意識を失った。

 *

 気がつくと、私は浜辺にうつ伏せで倒れていた。

「は!」

 沖を見ると、康太の姿が見つからない。

「あれ? 聡美じゃないか」

 ぬ〜べ〜が姿を現した。

「ぬ〜べ〜! 康太知らない!? 小学生の弟なんだけど!」

「残念だが、俺はその子を知らないな」

「ていうか、何でここに?」

「ああ、それはだな……」

 ぬ〜べ〜は学校の生徒たちと遠足で海水浴に来ていると話した。

「遠足か」

「お前はなんで来てるんだ?」

「弟が海に行きたいって言ってね。肝心の弟の姿が見えないけど」

「聡美の守護霊に聞いてやろう」

 ぬ〜べ〜がお経を唱えると、武士が現れた。

「え?」

「うむ、お前の守護霊は明治時代の武士のようだな」

 ぬ〜べ〜が武士に聞く。

「聡美の守護霊よ、弟の康太の居場所を教えてくれ」

「あそこの洞穴に入って行くのを見た」

 私たちは武士が指を差した先を見る。

 そこには、海の上にポツンと建っているようにも見える洞穴があった。

「あの先は!?」

「やばいの?」

「ああ。あそこには怨霊が封印されているとされるいわくのある場所だ。下手なことをしてなきゃいいが」

 私は以前、石田くんに教わった飛廉脚(ひれんきゃく)という高速走法で洞穴の前に移動した。肉体のままでは瞬歩ができないので、その方法を取ったのだ。

 ぬ〜べ〜も泳いでやってくる。

「アナログなのね」

「うるさい」

 私は洞穴を見つめながら、唾を飲み込んだ。

「行こう」

 私とぬ〜べ〜は洞穴に潜入した。

 

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