BLEACH〜空座町の死神代行少女と多重世界〜 作:桂ヒナギク
翌朝、私は目を開けた。
朝の用を済ませ、着替えて朝食を用意すると、康太の部屋で弟を起こす。
「康太、ご飯できたよ」
「うーん……もう少し……」
「起きなさい。今日は海に行く約束でしょ?」
「う、海!」
慌てて起き上がる康太。
「起きたら顔洗って歯を磨いて支度して降りてきなさい」
私は康太の部屋を出る。
階段を降り、リビングへ。
先に食事を済ませていた私は、ソファに座って新聞を睨めっこをする。
その間に康太がやって来た。
新聞には特に珍事件は載っていない。
ま……虚の事件が載るようものなら世も末だが。
康太が食事を終える。
「お姉ちゃん、行こうよ!」
「そうだね」
私は部屋へ行き、荷物を持って康太と共に家を出ると、二人で海へ出かけた。
今日こそは逆ナンして男を作るんだから。違うか、草。
電車を乗り継ぎ、茨城県の海へやってくる。
私たちは水着に着替えて海に入った。
私は泳ぎ疲れ、浜に上がる。
康太は相変わらずの疲れ知らずで、まだ泳いでいる。
「ん……?」
何だろう、突然の眠気?
私は砂浜に倒れ、意識を失った。
*
気がつくと、私は浜辺にうつ伏せで倒れていた。
「は!」
沖を見ると、康太の姿が見つからない。
「あれ? 聡美じゃないか」
ぬ〜べ〜が姿を現した。
「ぬ〜べ〜! 康太知らない!? 小学生の弟なんだけど!」
「残念だが、俺はその子を知らないな」
「ていうか、何でここに?」
「ああ、それはだな……」
ぬ〜べ〜は学校の生徒たちと遠足で海水浴に来ていると話した。
「遠足か」
「お前はなんで来てるんだ?」
「弟が海に行きたいって言ってね。肝心の弟の姿が見えないけど」
「聡美の守護霊に聞いてやろう」
ぬ〜べ〜がお経を唱えると、武士が現れた。
「え?」
「うむ、お前の守護霊は明治時代の武士のようだな」
ぬ〜べ〜が武士に聞く。
「聡美の守護霊よ、弟の康太の居場所を教えてくれ」
「あそこの洞穴に入って行くのを見た」
私たちは武士が指を差した先を見る。
そこには、海の上にポツンと建っているようにも見える洞穴があった。
「あの先は!?」
「やばいの?」
「ああ。あそこには怨霊が封印されているとされるいわくのある場所だ。下手なことをしてなきゃいいが」
私は以前、石田くんに教わった
ぬ〜べ〜も泳いでやってくる。
「アナログなのね」
「うるさい」
私は洞穴を見つめながら、唾を飲み込んだ。
「行こう」
私とぬ〜べ〜は洞穴に潜入した。