めだかボックス~北斗七星の輝き~   作:kouma

1 / 22
第一話:すでに死兆星が落ちた男

真っ暗かと思えば真っ白。

気が付けば周囲には都会らしいビルもない、というより人っ子ひとりいない世界。

自分は立っているのか座っているのかもわからない。

あるいは寝転んでいるのかもしれない。

 

「……ここはどこ?」

 

「こんにちは、ご機嫌いかが?」

 

と、急に声をかけられる。

思えば眼は動き、耳は聞こえるのに体が動かない。

視線を左に向ければ見た目が誰かにそっくりな気も……

 

「思いだした、弟だ」

 

「外見はね……意識も戻ったしまず一言。君は死んだよ」

 

「……え」

 

自分の弟、と思えばその雰囲気は全然違う。

そしていきなりおかしなことを言い出す弟似の男性。

 

「自己紹介が遅れたけど、私は神。で、疑問に答えると……君は死んだ。まあ、こちらのミスでだが」

 

「神?……俺の名前、死神のノートにでも書かれてました?」

 

「違う違う、まだ君は冗談と思っているようだが現実……といえるかな、ここは?」

 

そう言われ眼であたりを見れば、いろいろな人間がいる。

古臭い格好から妙に現代的な格好まで様々だ

 

「死んだっていうのは本当だよ? この格好も、君がわかりやすいようにしたんだ」

 

「だからって弟は無い……いや、本当見たいですね」

 

「段々思い出してきたかな? 交通事故っていうのは視るに堪えないからね」

 

どうやら自分はあの時、結局よけきれなかったらしい。

まあ、かばった子供……!?

 

「子供は!?」

 

「あの子は無事だよ? しばらく君はニュースで話題になる」

 

「……あ~あ、なんか損した気もする」

 

「だから私が来たんだ。君を別世界に転生させる……無論、理不尽だからある程度の望みはかなえるよ?」

 

そうして神様とやらは、三つの……欠片らしきものを目の前に持ってくる。

眼と口しか動かないので、自分からは動けないのだが。

 

「一つは行きたい世界、一つは肉体能力、一つは特殊な能力とか」

 

「……マンガやラノベの世界とか、どこでもいいんですか?」

 

「ああ、どこでも」

 

そう言われ考える。

ここで嘘だ、というほどの悪意は感じられない……自分がおかしくなっていることは自覚しているが。

だが、どうせなら欲を出してみよう。

 

「めだかボックス……という世界には?」

 

「へえ……あの特異な世界を選ぶのかい?」

 

「最近はまっていたので……あと、肉体と能力についてなんですが」

 

考えた。

これは本当に大事なことだ。

あの世界に行けるのであれば……まあ、身を護る程度でいいはず。

だが本音を言えば、関わりたい。

そうして考え……

 

「北斗の拳というマンガ、そこにいる北斗四兄弟の次兄、トキのスペックをそのまま俺にくれますか?」

 

「うおっ!? またきっついのを選ぶね」

 

「あ、もちろん死の灰をかぶる前ので」

 

「そうだね……うん、あの世界ならそれでも大丈夫だろう」

 

神はそのまま欠片をいじり……手を止める。

 

「容姿はどうするんだい?」

 

「このままで。別に普通で構わないから……」

 

「……ふ~ん、そうか。ではこれがトキの能力だ。南斗聖拳の知識もおまけしておくよ」

 

そう言い、欠片を神は俺に埋め込んだ。

欠片が全部体の中に入ったのを確認し……神は微笑む。

 

「……さ、あとは君次第。どんな物語を紡ぐか、楽しみにしてるよ」

 

「どうも……行ってきます」

 

そうして彼は旅立った。

次の世界、第二の人生で何を得るのか。

 

「……あ、原作スタート時からって言ってなかったな」

 

どうやらこのうっかりさが、今までのミスにつながっているらしい。




いきなりはじまってしまいました。
同時進行となりますが、どうかよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。