例えばこんな無個性ヒーロー   作:ウラウララ

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暇つぶしにまた書きました。


ウニ頭

その男はヒーローに憧れていた。

 

昔大陸で光る子供が生まれてから幾年、今世の中は個性が溢れていて多くの者がヒーローに憧れていた。

 

しかし、男は無個性だった。

 

だが諦めきれなかった、彼は何故か持っていた記憶の中のヒーロー達を目指して修行を始めた。

 

来る日も来る日も、腕立て・スクワット・腹筋・ランニング・感謝の正拳突き。

誰もが憧れた〇〇波の練習も欠かさず行った。吸血鬼を倒す為の呼吸法etc etc

 

いつしか髪が抜け始め、それと同時に身体に力がみなぎってきた。

 

これでヒーローになれる!

 

しかし、無個性ではヒーロー認定許可証。個性の使用許可証が降りずヒーローにはなれなかった。

 

それでも彼は諦めきれなかった。だから彼はいつもこういう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷出久はその日運命に出会った。

目の前のヴィラン深海王は、数多のヒーローを倒し人々を絶望に陥れた。それなのにそいつはたった一発のパンチで死んだ。

 

その後ヴィランを倒した彼はあえて悪役を演じヒーロー達の心も守った。

始めて見たヒーロー、ヒーローオタクの出久も知らない彼を雨の中追いかける。

その身に黄色いヒーロースーツ、大きな背中を隠す赤色のマント、そして何よりも目立つこの天気の中なお輝く頭。

 

「あの!貴方は一体!」

 

「俺か?俺は趣味でヒーローをやっている者だ」

 

「貴方の個性は一体」

 

「個性?んなもんねぇ俺は無個性だ」

 

「僕も無個性なんです、それでもヒーローになれますか?」

 

「お前次第だ」

 

「…僕を弟子にしてください‼︎」

 

「やだよめんどくせぇ」

 

「え…」

 

断られるとは思っていなかった出久だが、彼は諦めなかった。そのまま彼の家まで付いて行きその日以降朝早くから日が沈むまで彼の隣で一緒に修行の日々。彼も側にいるだけなら気にしない性格でお互い修行の日々を過ごした。

 

 

出久は鍛えた、筋肉が壊れる音を聞き、骨の悲鳴を無視して。

いつしか、彼の髪は刃物では切れなくなり常に棘のように尖っている。

 

 

 

 

 

 

「先生!奴らが奴らが来た。ヒーローモドキのハゲマントとウニ頭が」

 

「直ぐに逃げるんだ‼︎私が時間を稼ぐ」

 

オールマイトと互角に戦ったAFOが全力で挑む、幾多もの個性を使いハゲマントと戦う中ヴィラン連合はウニ頭の襲撃により幹部を除きボコボコにされていた。

 

 

 

 

 

「さて、出久警察とヒーローが来る前に金目の物を集めて逃げるぞ」

 

「はい、師匠!」

 

二人はヴィラン連合内の金目になりそうなもの、身に付けている衣服も含めて奪いその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

「また逃したか、ヴィラン狩りハゲマント」

 

オールマイトは悔しさから歯噛みする。

ヴィラン狩り多くのヴィランを倒し金目の物を奪い、犯罪者を倒し金目の物を奪う。

その上で盗まれた物はキチンと民間人に返すことからヒーローよりも民間人には人気があったりするヴィラン。

 

やっていることは社会のルールに従えば犯罪だが多くのヴィランを倒し、また災害救助にも係り人々を救っていることからヒーローの中でも判断に迷う存在だ。

 

 

必ず捕まえる、その上で彼等がヒーローに相応しいならキチンと手順を踏んでヒーローになってもらおう。

オールマイトはそう心に誓うが、そもそも彼等は無個性だからヒーローになれないことを彼はまだ知らない。

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