よくある話である。   作:メディペール

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第2話

……。

考え事をしていたら眠っていた。よくある話である。

 

きっと妖怪ネムリンボウに憑かれたに違いない。妖怪のせいなのね!そうなのね?!……あ、そんな妖怪いないか。

 

大きく欠伸をして眠気を覚ます。涙線が緩み涙が出たのでティッシュで拭いた。

 

さて、あれから何時間たったのか。時計を確認すると意外や意外まだ1時間しかたっていない。体感では4時間5時間は寝たつもりでいた。

 

もう一眠りするか。いや、流石にマズイか。それに寝ていたとはいえ考えはまとまった。そもそも初めから結論は出ていたのだ。足りなかったのは私の覚悟だけ。

 

身だしなみを整え客間に戻る。

 

沢田とリボーンは大人しく待っていたようだ。

お茶とお菓子が少しなくなっている。あのマズイ菓子を食ったのか…。オタネニンジン味。またの名をチョウセンニンジン、コウライニンジン。

 

「…おまたせ」

 

 

相変わらず沢田はビクビクしている。

そんなに怖いか。流石に傷つくぞ。

 

 

 

 

 

黙っていても仕方がないので早速本題に戻る。

 

 

「覚悟はできた。ただし、条件がある…」

 

 

1つ、親を巻き込まない、安全を保障すること。

 

2つ、親には秘密にすること。

 

3つ、私は親と自分の命を優先して行動する。

 

4つ、ボンゴレに所属するが、ある程度の自由を保障すること。

 

 

以上、4点である。

 

 

 

「勿論だよ!!」

 

沢田が急に大声を上げたのでびびった。

 

しかし沢田よ、もう少し考えてから発言した方が良い。もし私が命の危険があるのでリング争奪戦を棄権する、と言ったらどうするつもりだ。勿論そんなことはしないが。

 

すんなり承諾してくれたことはありがたいが、沢田はマフィアのボスには向いていないな。優しすぎる。

 

後、息臭い。オタネニンジンの匂い。ワタシ、アレ、キライ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、私の就活が終わった。まぁ、それはさておきこれからどうするか。

 

ヴァリアーが来るまでに何とか前世の感を取り戻したい。戦いの経験や己に似合った特訓方法は体が、いや魂が覚えている。しかし14年のブランクはデカいし私は一般人だ。

 

時間が限られていることを鑑みても数週間体作りした程度ではプロには勝てない。下手に家庭教師を付けられるよりも実戦に近い環境に体を置き、前世の感が蘇ることに賭けた方が良いかもしれない。

 

だとすれば、老若男女問わず気に食わなければ咬み殺しに来る雲雀恭弥とその家庭教師の人と共に実践を積むのが良いかもしれない。ならば今からでも学校に行くべきだろうか。

 

 

いや、その前に改めて挨拶をしよう。曲がりなりにも組織に所属したのだ。そして目の前には私のボスとなる男がいる。

組織の活動においてコミュニケーション、チームワークは大事だ。それによく考えれば私はまだ彼らに自己紹介していない。

 

 

 

 

「改めまして、私は白木恵。並盛中2年、美術部所属。これからよろしく、ボス」ニッコリ

 

 

スッと右手を差し出す。

 

 

「こちらこそよろしく!白木さん!!」

 

沢田が私の手を握り元気よく答えた。

 

「それと…。えっと、俺別に10代目を継ぐ気はないんだけ…」

 

「あ゛」

 

聞き間違いかな?継ぐ気がないとか聞こえたけど?私にここまで覚悟させておいて?

思わず右手に力が入る。女の子が出しちゃいけない声を出してしまった。

 

「イダダダダ?!なります!頑張ります!!」

 

「よく言ったぞ。ツナ!」ニヤリ

 

「?!」ヒィィ

 

 

どうやら空耳だったようだ。良かった良かった。

 

リング争奪戦が落ち着いたら、組織運営や会計を勉強しよう。そうしよう。

 

まあ、それまで生きていればの話である。

 

 

 

_______________________________________________________________

 

 

 

 

リボーンに家庭教師の提案をされたが断った。

その代わり雲雀恭弥の居場所と彼の家庭教師ディーノに私がそちらに行く旨を電話で伝えてもらった。どうやら中学校の屋上にいるらしい。

 

その後、リボーンは嫌がる沢田を引き連れ修行に向かった。ねっちょり嫌だー、と沢田が騒いでいたのが印象的だった。ねっちょり……?

 

 

並盛中指定のジャージに着替える。

そういえば私はインフルエンザらしい。ならば顔見知りに見られるのはマズイ。そこで去年ハローウィンで使った鼻メガネ〈ちょび髭付き〉を装備し、変装した。完璧である。

 

 

 

学校に着いたが、あいにく授業中。誰ともすれ違うことなくすんなり屋上の出入り口ドアの前へたどり着いた。少し期待していたのに拍子抜けである。

 

 

ドアの向こうからは何かが空を切る鋭い音と何かがぶつかり合う鈍い音が聞こえてくる。2、3分すると音が鳴り止んだのでドアを開けた。

 

そこにはトンファーを構えている我らが風紀委員長雲雀恭弥と金髪のイケメンが睨み合っていた。

私が腐っていたらいらぬ妄想をするところだが、あいにく俺は健全な…。ケンゼン?けんぜ、ん…な!!

 

 

 

 

……。今まで考えたことがなかった。正直に言おう。俺の恋愛対象は女性である。しかし、今私は女性である。果たして健全と言えるのだろうか。

 

 

やめよう。この事を考えるのは私にはまだ早い。早いったら早い。

 

少し暑くなった顔をパチパチ叩き、2人の戦いに集中しよう。と、思ったら雲雀恭弥が私の方を睨んでくる。いつもの5倍鋭い目つきだ。

 

 

「咬み殺す…!」

 

 

 

気がついた時にはトンファーが目の前まで迫っていた。鼻メガネ〈ちょび髭付き〉が宙を舞い、私の意識はドロップアウトした。

 

 

並中生として、雲雀恭弥に噛み殺されることなど、よくある話、で…あ、る。

 

 

 

 

 

 




雲雀恭弥
ディーノと会ってイライラ+授業時間に出歩くふざけた格好の生徒→咬み殺す


次の更新は一年後とか、二年後とか、もうしないとか、なんとか。

評価感想くれたら嬉しいです。




※注意※この物語は多大なる御都合主義が含まれております。
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