【とある魔術の禁書目録】 〜放課後ティータイム激闘記〜   作:メガネ大佐

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大変お待たせしました!
思ったほどほのぼのではないです!

では、どうぞ!


#2 逃走中

__第七学区内、とある高校__

 

かなり変わった学校の多い学園都市

だが、このとある高校はかなり平凡な高校だ。

雰囲気は、完全に‘‘外”の公立高校のそれである。

この高校では、一学期の成績が悪かった生徒は夏休み初日からしばらくの間補習を受けなければならない。

 

上条「すいませんでしたーっ!」

 

補習対象者の一人、上条当麻は謝りながら教室のドアを開ける。

補習の初日から遅刻……別に上条にやる気が無いということではない。

上条には他人が同情するほど‘‘運”が無い……絶望的に不幸なのだ。

上条は、昨日から一晩中中学生から追いかけ回された挙句大小いろんな不幸に遭い、今ここに居る。

 

小萌「上条ちゃん! 一体何回遅刻すれば気が済むんですかーっ!」

 

上条の担任、月詠小萌は走り疲れて倒れる上条に追い打ちをかける。

……ここで、月詠小萌のビジュアルについて少し触れておく。

小萌は多く見ても身長140センチ、ピンク色のワンピースにピンク色のショートカットをなびかせる見た目完全幼稚園児である……が。

これでも好物は酒・タバコ・競馬と

れっきとした大人(教師)なのだ。

余談だが、小萌の外見と中身の異常なギャップは若者の間で流行する、

『学園都市七不思議』の一つにもなっていたりもする。

 

上条「ごめんなさい、本当に今朝も大変だったんです! シスターが干されてたり……」

 

小萌「言い訳は無用なのですっ! だいたい上条ちゃんはですね……」

 

この教室ではかなりの頻度で起こる

上条&小萌の言い訳説教合戦、この

風景を遠くから眺める一人の男子生徒が、目を細めた。

 

土御門「カミやんのあのフラグ体質っぷり見てたらイライラするぜい。

ちょっとは自重して欲しいにゃ〜」

 

金髪サングラスの不良モドキのような格好をした生徒、土御門元春は小さくぼやいた。

上条・土御門・青髪ピアスは、三人そろって『クラスの三バカ』というあだ名がある……つまり仲がいい。

肝心のもう一人、青髪ピアスは机の上で寝ているが。

 

小萌「とにかく、遅刻の罰です!! 完全下校時刻まで帰しません!」

 

上条「そんな……不幸だぁぁぁ!」

 

絶望のシャウトが学園都市に響く。

 

***

 

__とあるファミレス__

 

律「で、結局行ったら学校閉まってたってこと?」

 

唯「えへへ〜、そうなのです」

 

唯を含め、桜高軽音部の五人は学校の近くのとあるファミレスに集合していた。

彼女たちはバンドを組んで、青春を音楽という形で満喫していた。

バンド名は『放課後ティータイム』

 

律「そらそうだ、なんせ今日夏休み『初日』だぞ?」

 

ドラム担当、田井中律は呆れて顔を横に振った。

 

唯「え、えへへ……」

 

少しばかり苦笑いを浮かべる唯を、

 

紬「まあ、たまにはそんなこともあるわ」

 

と優しく励ましているのは琴吹紬、キーボード担当だ。

 

澪「まったく……唯らしいな」

 

梓「唯先輩はもっとしっかりしてくださいよ」

 

ベース担当の秋山澪、ギター担当の中野梓、二人も各々唯に言葉をかける。

 

唯「あ、あずにゃんだけ手厳しい」

 

唯がわざとらしくしょげた。

少しすると、向かいに座っている律が数回咳払いをした。

 

律「ところで……質問が一つ」

 

唯「はい、田井中さんどうぞ」

 

律は一呼吸置くと、訊いた。

 

律「後ろのシスターさん誰?」

 

五人の視線が唯の後ろに集まる。

そこには、純白のシスターが満面の笑みで立っている。

唯が返事をする前に、シスターは自分から話だした。

 

イン「私は、インデックスっていうんだよ! お腹が減って倒れてたらゆいがパンをくれたんだよ! ゆいはとってもいい人かも!」

 

唯「えへへ〜ありがと〜」

 

照れる唯を他所に、一同には数秒の沈黙が流れる。

……沈黙を破ったのは紬だった。

 

紬「インデックス……目次?」

 

イン「禁書目録だよ! 正式には、

『Index-Librorum-Prohibitorum』って言うんだけどね」

 

次々飛び出す意味不明な単語に、律は首をかしげた。

……とりあえず何か質問してみることにした。

 

律「……つーか、倒れてた? 何で倒れてたんだよ? 大丈夫か?」

 

イン「うん、ちょっと‘‘追われてて”……でも、大丈夫だよ! 空腹は耐え難いけど」

 

‘‘追われている”……無邪気に喋る口から飛び出した物騒な言葉に、インデックスを除いたみんなが顔を見合わせた。

律と澪が小声で相談する。

 

律「どうする……? なんか物騒な事情らしいぞ……」

 

澪「うん……どうしようか? このまま放っておいた方がいいのかな」

 

イン「???」

 

唯「じゃあ、さわちゃんに連絡して

みれば? 警備員なんだし」

 

律「お、いいなそうしよう」

 

『警備員』とはアンチスキルと呼称する学園都市治安維持組織その一で、

教職員の志願者により成立する。

能力者との戦闘も考慮し、重火器類武装が許可されている戦闘集団でもある。

唯たち桜高軽音部の顧問を務める、さわちゃんこと山中さわ子も警備員の一員だった。

 

紬「えっと、インデックスちゃん?お腹、減ってるんだったよね?」

 

律がさわ子に電話を掛けている間、少々重くなってしまった場の空気を改善するべく、紬が話を出した。

 

イン「腹ペコなんだよ!……でも、ご飯を食べるお金が無いんだよ」

 

紬「あら、そうなの? じゃあここで何か食べてもいいわよ、お代は気にしなくていいから」

 

イン「えっ!! いいのかな?!」

 

紬「ええ、どうぞ」

 

微笑みながら頷く紬、澪は少し心配になって紬に尋ねた。

 

澪「いいのかムギ?」

 

紬「いいのよ、この店は父の会社の系列の店だから」

 

メニューを覗き込み、食事を何にするか迷っているインデックスに暖かい視線を送りながら紬は言った。

インデックスはメニューから顔を離し、頷きながら呼びつけた店員に注文する。

 

イン「……決めたっ! 店員さん!店の料理全部一つずつください!」

 

……次の瞬間、周りが唖然とする最中、店員と紬の表情は微笑みのままで固まってしまっていた。




次回、バトル回です!!
乞うご期待です!
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