遠い昔、はるか彼方の銀河系で…
SND STAR WARS
第1章 タトゥイーンの希望
エピソードI タトゥイーンの少年
それは、長らくの間宇宙各地で平和だと思われていた本編エピソードIの
約24標準年前の55BBY。共和国民の知り得ない世界では、統一連合国と
いう謎のテロリズム集団が銀河各地で暴れていた。しかしこの事実は共
和国民達に伝えられることはなかった。銀河元老院での話し合いの結果、
共和国の混乱を防ぐ為にこの情報を国民に流すことを禁じたのだ。その
後の調査により、砂漠の惑星タトゥイーンに統一連合の主要人物がいる
と言う情報を掴んだ評議会は優秀なジェダイマスターに偵察に行かせた…
小型飛行船がタトゥイーンに近づいていた。と、その飛行船から、小さな脱出ポッドのようなものが勢いよく飛び出した…
「今日はついにドロイドを買う時が来た! 良いドロイドさがすぞ!」
このタトゥイーンに住む、ジーモンの少年に今日、夢にも見たドロイドを買う日が来た。彼は朝早く起きて早くから月に一度程来るジャワたちが営むドロイド市へ向かう準備をしていた。
「息子よ、気をつけていくんだぞ」
イトが叫ぶ。
「分かってるよおじさん」
少年は玄関でワンが見守る中、小型スピーダーに跨り、サンドクローラーに向かい飛ばした。
どのドロイドがいいか…ドロイド市では、ジャワたちが拾ったり、買ったりしたボロボロから新しいものまで色々なドロイドが並んでいる。その中でも、少年が目をつけたのは、アストロメク・ドロイドなどの労働可能ドロイド。共に暮らし、また、働いてくれるよう、万能で、新しいほうのを選ぶことにした。すると5つ候補が出た。ひとつめが、万能性キノコ型ドロイドのKS-9、ふたつめが、万能型箱型ドロイドのKH-TT、みっつめが、WED-2セプトイド・トレッドウェル・ドロイドのTENA-GARA、よっつめが、動物型ドロイドのジュカジュカ、いつつめが、R3シリーズのアストロメク・ドロイドのR3-YYだった。KSが腕を抱えて悩んでいると、頭がキノコ型で身体が四角形の万能性キノコ型ドロイドのKS-9が、近くにあった金属製のものを身体から出したチェーンソーで切るところを見せつけた。それを見た少年は、
「すごい!そんな機能があるんだ!他にもあるなら見せてくれ!」
KSは嬉しそうに答える。「ケスケス〜」
その後、KSは、様々な機能を少年に見せた。
ドリルで穴を掘ったり、映像を目から出す光で映し出したり、そして空を飛んだり。
少年は迷わず、そのドロイドを選んだ。
少年はKSを連れてジャワの方へと向かった。
本当の父ではないイトおじさんとワンおばさんから毎月もらう少しのお金を貯め続けたもので買うとなると少し緊張した。
が、思い切ってジャワにクレジットを渡そうと、ジャワ貿易言語で値段を尋ねながら財布に手をやった。
しかし
「UTTNI UTTN」
【ん?なんて言ってるんだ?】
聞き慣れない言葉に戸惑っているとKSが腹部の正方形の部分に翻訳を映し出した。
そこに書いてあったのは“お金はいらない”の文字だ。
「嘘だろ KS ジョーク機能まであるのはわかったからちゃんと翻訳してくれよ」
しかしKSは首を左右に必死に振った。
「ほ、本当なのか?」
KSはジャワにジャワイーズ語で書かれた画面を見せるとジャワは大きく頷いた。
「嘘だろ…」
少年は少し不安になった。
が、どうでもいいやとKSをスピーダーの方へ導いた。
少年はKSと共にスピーダーに跨り、家へと走らせた。
家に帰るとワンおばさんが迎えてくれた。
「どんなドロイドを買ってきたんだい?」おばさんは興味津々のようだ。
するとKSは少年の足から顔をのぞかせた。
「あら可愛い子ね」ワンおばさんは微笑んでKSを出迎えた。
「さあ、部屋で少し遊んできたら?」
そう言ってワンおばさんは台所に去っていった。
少年は自分の部屋に戻るとKSに自己紹介した。
「KS、僕の名前はセン・コミだ。これからよろしくね」
「ケスケス〜」
【何かがなっている…うるさい…
痛い。何かに叩かれた。】
センは飛び起きた。
「誰だ!」
そこにいたのは…KSだった。
「KS、起こしてくれたのか、ありがとう」
「ケースー」
今日のセンの予定はしばらくKSのことを調べ、その後今日もバンサの牧場に行く、というものだった。
朝ご飯を食べ終わったセンはKSの機能を見ることにした。
「さてKS!もう少し機能を教えてくれ!」
「ケス!」
KSはまず身体の左から腕を出し、その腕の先からドリルを出した。
そしてそのドリルを回転させ、近くにあった砂の塊に穴を開けて見せた。
次に右から腕を出し、その先から今度はノコギリを出した。
そして近くの砂の塊を真っ二つに切った。
更にKSは生物で言うお腹にあたる部分のスクリーンに映像を映した。
それはよくわからない、戦争のような映像だった。
「KSこれはなんだ?」
KSは何も言わずに次の機能を見せ始めた。
次は目の部分からホログラムを映し出した。そこには謎の人物が立っており、
「今からそちらへ向かう」
という言葉を話して消えた。
「誰なんだ?」
「ケス」
今更センはKSの言葉がわからないことに気づいた。
【とりあえず待つとするか…】
出かける準備をしている間にその謎の外套を身に纏い、フードを被り腰には謎の棒を付け、革のブーツを履いた男は本当にセンの家にやってきた。
「すまない セン・コミという人物はいるか?」
「はい僕ですが?」
「他の人物はこの建物内にはいないのか?」
「イトおじさんとワンおばさんなら出かけていますけど…なにかご用ですか?」
「君に用があるんだ。KSのホログラムを見ただろ?」
「やはり…あなたは何者ですか?」
「その話は中でしよう。家に入れてくれないか?」
「…怪しいことをしたらすぐに出て行ってもらいますよ」
センは家に入りたがる謎の男を仕方なく家に入れた。センは怪しいことをしたらいつでも殺せるよう、ブラスターを腰につけていた。
家に入って来たその男を、センはソファーへ導いた。
「それで、あなたは何者なのですか?」
男はフードを取った。そこには頭と鼻が長く、目が鋭い惑星ラーフの原住民、テグホンの顔があった。
「なぜラーフの原住民がタトゥイーンにいるのですか?あの星からここまでは50パーセク以上の距離がありますよ?」
「その話よりも私が何者かを告げようではないか…」
「はい」センは唾を飲み込んだ。
「私はジェダイだ」
センは疑った。あの、銀河の平和を維持しているジェダイが、コルサントから遠く離れたセンの家までわざわざ来るはずがない。
「証拠は?」
「これさ」
男はセンに腰に付けていた短い棒を渡した。
「これは…もしかして?」
「ああ、ライトセーバーだ。」
これでも怪しかったセンは、ライトセーバーと思われるものについていたボタンをスライドした。すると その柄の部分から光の刃が飛び出し、ブォーンという音をたてた。
センはもう一度、今度は反対向きにボタンをスライドし、男に丁寧に返した。
「申し訳ございませんでした。ジェダイに対して、このような態度を…」
センは頭を下げた。
「もう良い、顔を上げろ。ジェダイは神ではない、そのようなことは望まんよ。」
「ありがとうございます。ところでなのですが、私の父親はどこにいるのですか?」
「ああ、タユ・コミのことか」
この時センは初めて父の名前がタユ・コミである事を知った。父がジェダイである事は、おじさんもおばさんも教えてくれなかったが何となく分かったが名前まではわからなかったのだ。
「はい。」
「そうか、知っていたのか…君の父がジェダイである事を…なら仕方がない とても言いにくい事なのだが…君の父は何年も前に死んでしまった。ダース・ボーラというシスに殺されてしまったんだ…そして私は彼のライトセーバーを拾った。そのライトセーバーがさっきのものだ。だからあれは君のものなんだ。」
「そんなバカな!シスは1000年も前に滅んだんじゃ?…」
センはジェダイとシスの歴史について、詳しくは知らなかったが、少しなら知っていた。
「あぁ、評議会ではそのように世間に伝えるように言われたが実際は世間の混乱を防ぐために隠しているのだ…」
「そんな…ジェダイがそんなことを…」
「ああ、それよりも君に言いたいことがある。私の弟子にはならないか。」
センは驚き、喜んだが、冷静に疑問に思うことを問いかける。
「な、なぜですか?僕はもう11歳ですよ?修行をするには遅すぎます。」
「ああ、しかし私がなんとか交渉する。私のミディ・クロリアンが君を呼んでいるのだ。」
センは子供の頃からジェダイに憧れていたためにものすごく修行を受けたかったが、おじさんとおばさんに許可を得ないといけないことに気づいた。
「しばらく、待ってもらえますか?」
センは家から飛び出しスピーダーに乗り込んだ。そして一度家の方を向いた。するとKSが心配そうに覗いていた。
「セン・コミ!危ない!」
その瞬間、ジェダイから投げ渡されたライトセーバーを受け取って起動した。
なんのことかわからなかったが飛んできていたブラスターの弾を跳ね返した。
「スピーダーから離れるんだ。」
ジェダイの視線の先には見たこともないドロイドがブラスターを構えていた。
「タリセ・ドロイド。統一連合国というテロ集団の危険なドロイドだ。」
話の途中など関係なく撃ってくる弾をセンは避けた。
「そのライトセーバーで倒してみろ!」
センはもう一度手の中にあるライトセーバーを見直してから、ドロイドに向かって走り始めた。
「希望は、無限大だ!」
そう言ってセンはドロイドを1体、刺し倒した。
「もう行け、あとは任せろ」
残ったドロイドをみてジェダイはそう言った。
センはスピーダーを出発させた。ものすごい勢いで飛ばし、バンサの牧場へ向かう。
牧場に到着したセンはおじさんとおばさんのところへ急いだ。
「イトおじさん!ワンおばさん!」
「どうしたんだいいきなり」
センは呼吸を落ち着かせ、話しだす。
「ジェダイの修行を受けてもいいですか?」
「ジェダイだと…?嫌な予感がする」
イトとワンは急いで自分たちのスピーダーに乗り込み、出発させた。
センもスピーダーで追いかける。
その頃スピーダー内ではこんな会話が行われていた。
「まさかあのジェダイが帰ってきたなんて事はないよな」
「わかりません。もし帰ってきたのなら、私は彼にあの子を預けます。」
「なんてことを言うんだワン、俺たちが必死に育てた息子だぞ。」
「しかし、元々センは私たちの子ではありません。彼がやってきたということは、私たちの役目は終わったんです」
…
家に着いたイトとワンは家の中へ急いだ。
しばらくして、センも追いつき、家の中へ入った。
「なぜ帰ってきたのですか?あの子は私たちに預けると言ったではないですか」
「はい、しかしあの子がジェダイオーダーに必要となったのです」
センはこっそりと家に入り、端の方に座った。
「お父さん、嫌な気持ちは分かりますが、これは仕方のないことです。」
「俺は納得いかん」
しばらく話し合いは続き、イトおじさんはあまり納得がいっていなかったが、センは修行を受けに行くことになった。
イトおじさんとワンおばさんは悲しそうな顔をしながらこちらを眺めていた。
センはおじさんとおばさんに別れを告げ、ジェダイの飛行船に向かった。
タトゥイーンの何もない砂漠をしばらく歩くと、そこにはここらでは滅多に見かけないような立派な飛行船が停まっていた。
「誰が操縦するのですか?」
「こいつだ」
飛行船の扉が開き、中から操縦プロトコルドロイドが出てきた。
「名前はなんて言うんですか?ジェダイさん」
「ST-MYだ。あとマスターと呼んでくれ。ちなみに私の名前はヒユだ」
「分かりましたマスター」
センとヒユとKSとSTは飛行船の中に入った。
「すごい!こんな立派な船初めてです!」
「君にとっては立派かもしれないが、私達共和国民にとっては小さいものだ。船かどうかも曖昧なくらいだ。」
センは初めて見る飛行船に興味津々だった。
「そういえばマスター、これありがとうございました。」
センはライトセーバーを差し出した。
「これは受け取れない。君の父親のライトセーバーだ。」
次回へ続く
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
-あとがき-
今回はお読み頂き誠にありがとうございました。
面白いと思ってくださった方は、全作をご覧になってから、全作品への評価とよろしければコメントもよろしくお願いします。
では最後にあとがきを書かせていただきます。
まさかの展開でKSがジェダイ、ヒユのものだったことが明らかになりました。
そしてセンが弟子になります。この後、描かれてはいませんが恐らくヒユが必死に評議会に交渉したと思われます。
続いてセンの父親について。
センの父、タユ・コミはこの物語でヒユの知り合いだったことがわかります。(ちなみにクワイガンもヒユと仲が良いです。)まだタユに関する詳しい情報は公開できませんのでご了承ください。
では最後まで読んでいただきありがとうございました!それではまた次回のお話でお会いしましょう!
UTNNI!!
dy ずみっちー
あなたの一番好きなSNDSWキャラを教えてください!
-
セン・コミ
-
ヒユ
-
KS-9
-
ST-MY
-
それ以外