SND STAR WARS   作:和泉向慶

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遠い昔、はるか彼方の銀河系で…





SND STAR WARS
第1章 タトゥイーンの希望

エピソードIII シスの救出

時は本編エピソード1の約20標準年前、ついにタトゥイーンの少年は修行を終え、
ジェダイ・ナイトになっていた。一方その頃共和国では高齢化問題が過酷化して
いる惑星が多数あった。
その大きな問題に、またジェダイも協力しなければならなかった。例えば、
高齢化対策の為元老院により臨時編成された長老保護委員会会長と度々会議を
行っていた。そのため、この長老保護委員会会長誘拐事件は、無視のできない
事件であった。長老保護委員会会長を救出すべく評議会は、ジェダイ2人を派遣した…



Episode III Rescue of the Sith(エピソードIII シスの救出)

〔無線〕「セン、そういえば少し前までは同じRoitsu fighter(ロウイツファイター)に一緒に乗って任務先へ飛んでいたな」

「その話は後でしましょう!とにかく敵が多すぎます。気をつけてください!」

〔無線〕「人のこと言う前に自分に言ったらどうだ?」

ヒユがそう言った瞬間、目の前を戦闘機が横切った。

「すみません」

〔無線〕「いいんだ分かれば。ところで、あそこに隙間が見えるか?」

「見えます」

〔無線〕「あそこからあの船に侵入しよう。」

「了解ですマスターヒユ! KS!もう少し速度を上げてくれ!」

「ケレケレ!」

ヒユとセンは何かにぶつかったら一瞬で爆破するようなスピードで船の隙間へと飛ばす。

「こんな飛ばしたのは初めてです!」

〔無線〕「嘘をつけ、いつもハイパースペースに入っているだろう?」

「あぁ、ハイパースペース抜きでですよ!」

そう言っている間に隙間が近づいていた。

「KS、上手く入ってくれよ…」

「ケ!」

 

センとヒユは、本当にギリギリのところで上手い具合に入った。イータ2アクティス級軽インターセプターが羽の畳める物でなければ入れなかっただろう。

イータ2によって中にいた数体のタリセドロイドが潰され、残ったタリセドロイドがセンたちを撃ち始めた。

「セン、上手く跳ね返せ!STとKSはロウイツファイターの中にいるんだ!」

しかしKSとSTはヒユの言うことを聞かず、ライトセーバーを起動し、ブラスターの弾を跳ね返した。

ライトセーバーの音とブラスターの音が鳴り響いていた。

 

どんどんとブラスター音が少なくなっていき、やがて途絶えた。残されたドロイドはただ一体。

しかし、その一体が持っていたのはブラスターではなく、ライトセーバーであった。

「私はお前達と互角だ…」

「そうだな。」センはそのタリセドロイドに向かい、走り出した。ドロイドは受けの体制をとる。

刃同士がぶつかり、もう一度ぶつかった直後にはドロイドの右腕はなかった。

そしてまたセンはドロイドに向かって走り、今度は首を飛ばし、そして胴体を斬った。

「よし、行こう。STはロウイツファイターで待っていてくれ」

「わかりました」

「KS、セン行くぞ」

KSは登場したタリセドロイドをブラスターで倒してからうなづいた。

 

センは歩いている途中、KSに尋ねた。

「お前もライトセーバーを持っていたのか?」

「ケ(うん)」

センはどこでライトセーバーを手に入れたのか、とても聞きたかったが、今はそんなことをしている暇はないのでやめた。

 

しばらく歩いていると数体のドロイドが堂々と歩いてきた。

それぞれブラスター、ライトセーバー、チェーンソー、ドリル、グレネード、エレクトロスタッフ、強力ブラスターを持って肩にはなにかを掛けている、ほかのタリセドロイドとはなにかが違うドロイドだった。

「手を上げろ、今なら許してやる」

しかしセン達は言うことを聞かずにライトセーバーを起動した。

言うことを聞かなかったセン達にドロイド達は一斉に襲いかかった。

 

そのドロイド達はセン達の思っていた以上に強かった。

ライトセーバーを持っていたにも関わらず、攻撃に何度も当たりそうになった。

「セン、KSこいつらは手強い、向こうのあの部屋の扉に向かって走るぞ!」

センとKSとヒユは扉に向い走りだした。

 

扉の前に着き、セン達は後ろを振り返った。

しかし誰もいない。

「なんとか逃れましたね…」

「それは良かった」

そしてまた扉の方へ目をやると扉が開いた。

その扉の向こうには、椅子に縛り付けられた長老保護委員会会長のタリセ・ラクスと(ちなみにタリセドロイドと名前が似ているのはたまたまであると元老院では確認されている。)その左右後ろに三体のそれぞれライトセーバー、チェーンソーを持ったタリセドロイドが立っていた。

「今行きます」

センとヒユがそれぞれ青い刃と緑の刃を起動させると、赤い刃を起動させたタリセドロイドがそれぞれに襲いかかった。

またKSにはチェーンソーのドロイドが襲いかかった。

センは華麗にかわし、ヒユはセイバーで受ける。

各3人がそれぞれの相手をしているところにタリセドロイドが新たに五体入ってきた。

「今日はお客さんが多いですね」

「ああ」

その5体の内2体をKSが、また2体をヒユが、残る1体をセンが相手をした。

少しずつ倒されてゆくタリセドロイドを見てタリセは「いいぞ、その調子だ」と密かに笑みを浮かべていた。

 

敵はそれぞれ一体ずつまでに減少した。

「良いぞ勇敢なジェダイたちよ、そのままやってしまえ!」

 

そして3人はそれぞれの敵を倒した。

「よくやった。早く解放してくれ、私もやることが山々なんだ…」

「はい、今行きます。」

「待てセン!」センがラクスの方へ身体を向けた時、センに向かってブラスターの弾がどこからか放たれた。

しかし瞬時的にそれを感知したヒユがライトセーバーを投げて防いだ。

「なんだ?」

センが弾が飛んできた方へ目をやるとそこにはあの倒したはずのダース・ボーラと複数のタリセドロイドの姿があった。

「お前は!」

「お久しぶりですね、セン・コミ」

「お前、なぜ僕の名前を…」

「行け!タリセドロイド、お前達の力を見せてやれ!」

ボーラそう言うと後ろにいた数十のドロイド達がセン達に襲い…かからなかった。

「ん?どうしたんだ?」

ボーラが後ろを向くと青いライトセーバーを持ったドロイドがセーバーを突き刺してきた。

「なぜだ…?私がなぜこんなタリセドロイドに…?」

「私はST-MYです。いくらシスやジェダイだろうとドロイドの感情や気配や思想は読み取れませんからね」

ボーラは笑みを浮かべ、膝をついて前に倒れた。

「ST!よくやった!」

「ケーレーケレー」

 

しかし長老保護委員会会長救出はこんな簡易なものではなかった。

セン達が喜んでいる隙を突いて何者かが上からブラスターを撃ってきたのだ。

4人共が即座に気づいてセーバーで跳ね返そうとした。

しかし連射型ブラスターでも持っているのか、雨のように弾が降ってくる。

STは対応しきれなくなり、跳ね返せなかった弾が身体に当たり始める。

「まだ…こんなものでは終わりませ…」ゥウィーィィィン.ついには倒れてしまった。

また、KSも同じ状況に陥り、電源が切れた。

センは跳ね返せていたものの圧倒的な数の弾に押され、だんだんと体制が崩れてきていた。

しかしこの3人とは違いヒユはこの数の弾を華麗に跳ね返していた。

ついにセンの体制が完全に崩れてしまい、跳ばされた。

弾は当たらなかったものの壁に当たって倒れた。

「そこにいるのは誰なんだ。タリセドロイドか?」

華麗に跳ね返しながらヒユが言うと何者かは

「くそ!」

と言って去っていった。

「大丈夫か?セン」

「はい、なんともありません…ですが彼らが…」そう言ってセンはKSとSTの方を向いた。

「大丈夫だセン、私の友人にドロイド修理がとても上手な奴がいるんだ。そいつに任せるのはどうだ?」

「そうしましょうマスターヒユ」

「なんでもいいからわしを助けてくれ!」

「はい!」

 

そうして救出作戦は無事終了した。

 

 

 

 

コルサントにある船が近づいていた…

「マスターヒユ、オブラノット様がコルサントに参られました。」

「わかった、すぐ行こう。セン、頼むぞ」

センは頷く。

「はい、マスター。」

船はビルの着陸場に降りた。

その中からは、豪華な外套を纏ったローディアンが現れた。

「やぁ、マスターヒユ、久しぶりではないか。今回はどんな用で私を呼んだんだ?」

「実は、大事なドロイドが2体、壊れてしまったんだ。そこで修理上手の古き友人に頼もうと思ったんだ。」

「わざわざ私なんかを呼び出さないでもコルサントには修理上手はいっぱい居るぞ?まあ、丁度コルサントに来ていたから良いんだが…ところで新しい弟子ができたと聞いたんだが、その弟子を是非見せて欲しいのだが…」

「中にいる。取り敢えず入ってくれ。」

ヒユは建物の中へとオブラノットを誘った…

 

ヒユたちが気付かず進む中、背後に何者かが後をつけていた。その事に気付いたビルの管理人がブラスターで撃つ。

しかしその弾はその者には当たらず、そのまま延長線上のヒユの方へ走った。管理人がまずいと思ったその隙に、上からその者が管理人に襲いかかり、ジェダイのライトセーバーの様なもので刺されてしまった。たったその、0.1秒ほどの間に…

一方でヒユは飛んできた弾をセーバーで跳ね返し、壁に当てた。そして背後についてきていたその存在にようやく気付く。

「嫌な予感がする。」

その者はヒユの方へ振り返った。その顔は黒く、悉く無表情であった。そう、黒いのタリセドロイドだったのだ。

ヒユはライトセーバーを起動し、オブラノットとその他の管理人たちはブラスターを構えた。

黒いタリセドロイドは目を赤く光らせ、シスの赤いライトセーバーを持ってヒユの方を見た。その直後ブラックタリセドロイドはジェットパックで空に飛び上がって目に見えぬスピードでビルの管理人たちに斬り込んだ。管理人たちは必死になって撃つが、全く当たらない。ヒユも速すぎて手が出せなかった。

その場にいた全ての管理人を一瞬で斬り刻んだブラックはセイバーを終い、今度はブラスターを持った。狙う先はオブラノットだった。

ヒユは咄嗟にライトセーバーを投げた。セイバーは見事にブラスターに命中する。

ブラックは奇妙な音声を鳴らしてまたセイバーに持ち替えた。ヒユも投げたセイバーをフォースで引き寄せて起動する。両者激しい睨み合いが数秒続いたが、ついにブラックは襲いかかった。

ヒユはブラックの攻撃をしばらくセイバーで受けたが、あまりのスピードに耐えれなくなり、セイバーが飛んで行ってしまった。

ヒユはすぐにフォースで引き寄せようとしたが、ブラックがもうセイバーを振り下ろそうとしていた。

ヒユがダメかと思ったその時、オブラノットの撃った弾がブラックに命中した。

ブラックがオブラノットに気をとられているその隙にヒユはセイバーを引き寄せ、腕を切り落とした。ブラックは反射的にヒユの腹を殴り、その場を飛び去っていった…

ヒユは倒れた管理人をオブラノットと治療室まで運びながら会話した。

「オブラノット、すまない。君には借りができたな」

「もうこれで借りは100だな」

「少々はあるかもしれないが、それは言い過ぎだ」

「それはさておき、私も助けられた。そのお礼にドロイドを治そうではないか」

「ああ、頼む。それよりも今はこの怪我人達が無事かどうかが心配だ。」

 

無言の時間が続いた。

 

しばらく経って2-1B外科医ドロイドから現状が伝えられる。

「皆さんご無事でした。擦り傷と少々の火傷だけでしたのですが…あれはどうなったのですか?」

「ああ、少し紛争があってな…」

「最近そういう話をよく聞きます。銀河が安定してないように思えるのですが…」

 

ヒユは立ち上がり、ドロイドに一言、あとは頼むと伝え、センが待機する部屋へと向かった。

もちろん、オブラも付いてきている。

「あいつらは本当にビルの管理人なのか?」ヒユが尋ねる

「いや、私の部下だ。」

「やはりそうか…」

と言いながらヒユはハッシュ98コムリンク(Hush-98 comlink)を手に持ち、ヨーダと通信を繋げる。

「マスターヨーダ、コルサントのN111 ビルにて赤いライトセーバーを持ったドロイドが出現し、逃してしまいました。」

〔無線〕「了解じゃ。そちらもそのドロイドを追ってくれんか?」

「はい。」

コムリンクを切ったヒユはオブラに向かって苦笑いをした。

「すまない、急いで見てくれないか?」

「わかった。」

オブラはヒユに掴まった。ヒユはフォース・ダッシュでセンがいる部屋へ跳んだ。

 

「お待ちしておりました、オブラノットさん。」

「ヒユ、すぐに出発だ。ドロイドを追う。」

「わかりました。オブラノットさん、ドロイドはこちらです。」

オブラは頷き、センに真剣な眼差しで言った。

「さあ、あとは私に任せて、仕事を果たしなさい。」

センは真剣な顔をして頷き、ヒユと共に飛行場へフォース・ダッシュで向かう。

 

「セン、黒いドロイドだ。自分のスピーダーで行ってくれ。」

センは分かっていると言うような鬱陶しい顔でスピーダーに乗り込んだ。

「フォースと共にあれ」とヒユが告げ、センとヒユはそれぞれ違う方向へとスピーダーを飛ばした。

 

 

たった数分でヒユよりもミディ=クロリアンが多いセンがドロイドに追いつく。

それに気づいたドロイドはブラスターを乱射した。

【このブラスターの弾が市民に当たるとまずい…】

そう悟ったセンは自分のスピーダーの上に飛び乗り、フォースで操縦しながらセイバーを起動し、スピーダーの飛んでいない空へと跳ね返す。

そしてセンはフォースジャンプでブラックに飛び付いた。センとブラックは落下していく…

暴れているブラックに対し、センは冷静に対応してブラックの腕部を斬り落とし、頭を飛ばす。

さらにジェットパックを取り外し、着けて飛びながらブラックを下に落とした。

その時、ヒユがようやくやってきた。

「よくやった」

センは呆れた顔をしてヒユのスピーダーに飛び乗る。

「遅いですよ、マスターヒユ。」

コルサントの空は夕暮れを迎えていた。

その夕焼けにいくつものスピーダーの影が被さっている。

そこに、スピーダーに乗った2人のジェダイの影が濃く映し出されていた…

片方はとても明るく、もう片方は暗く…

 

 

 

 

〈舞台はタトゥイーン。そこにはごく普通の生活をしている夫妻がいた。夫婦は心配と悲しみに心が埋め尽くされていた。ある日、2人にシスか、ジェダイか分からない数人が近づく。必死に抵抗する夫婦に対し数人はライトセーバーを持ち上げ、悲鳴と共に光が視界を埋め尽くした。〉

「ふっ…はー、はー、はー」

瞑想から覚めたセンは悪いものでも見たのか、息を切らしている。

「君はフォース・ヴィジョンでいったい何を見たんだ?」

センが振り返るとそこにはヒユの元師でジェダイ評議会のメンバーであるスド・ジェッカーがいた。

「マスタージェッカー!僕はなにも…」

「嘘はつかなくていい。何か悪いものを見たんだろう?さぁ、話してみてはどうかね?」

スドはテンプル内の通路へ向かい歩き始めた。

センも立ち上がりついて行く。

 

センはスドに追いつき、尋ねた。

「マスター・ジェッカー、僕はいつになったらジェダイ・マスターになれるのでしょうか?」

「マスターコミ、君はそうやって感情に左右されやすい。つまり…」

「暗黒面に引き込まれやすい。何度もヒユに教わりました。」

「焦るな。良いか?弟子を持ちたいのはよく分かる。私もそうであった。しかし弟子ができると忙しくなる。今のうちにフォースとの繋がりを深めるんだ…」

しかしセンは納得がいかない。

「マスタースド、こう言うのもなんですが僕をジェダイ・マスターにしたくない言い訳にしか聞こえません。」

スドは呆れたような顔をしてセンに話しかける。

「もし私達が君のことをそう思っていると感じているならばそう思われないように行動をするべきだ。もう一つ、これだけは言っておこう、我々は君のことを嫌ったりはしていない。物事を好き嫌いで判断するのは間違っている」

そう言ってスドは階段を降り始めた。

センも付いて行こうとしたが、スドは掌をセンに見せて一言告げた。

「セン・コミ、フォースと共にあらんことを」

そういってスドは階段を降りていった。

 

丁度その時ハッシュ98コムリンクからヒユの声が聞こえた。

〔無線〕「セン?聞こえるか?今丁度STとKSの修理が終わって帰ろうとしたんだがどうやらあの長老保護委員会のタリセ・ラクス会長がお前のことを呼んでいるそうだ。すまないが向かってくれないか?」

センはため息をついた。

「分かりましたマスターヒユ、すぐ向かいます。」

センはゆっくりと階段を降り始めた…

 

ジェダイ聖堂から出たセンはユーティル313に乗り込み、長老保護委員会総合ビルへ向かった。

 

 

その頃ヒユはN111ビルにてオブラノットに別れを告げようとしていた。

「オブラノット、感謝するよ。」

「礼はいらない、私も君に助けてもらったんだから。また用があったらいつでも来てくれ。」

「また文句を言うくせによく言えるな」

ヒユは微笑しながら歩きだした。

「ではまた会おう、フォースと共にあらんことを」

「フォースと共に」

ヒユはターボリフトに乗り込み、オブラノットに向かって別れの合図をとった。

 

 

一方のセンはビルに到着し、ターボリフトに乗っているところであった。

リフトの窓から見るコルサントの景色は素晴らしかった。

「タトゥイーンにいる時はこんな景色を見ることができるなんて想像もしていなかった…イトおじさんとワンおばさんは元気にしているだろうか…」

 

そうしている間にタリセが待つ階に着いた。

ドアが開くと、長い廊下が真っ直ぐと進んでいた。

センは緊張しながら奥まで伸びる赤いマットに足を踏み入れる。

そして深呼吸しながら心を落ち着かせた。

 

センは両壁に謎の絵画が並ぶ、長い廊下を歩いていく。

絵画はネガティブさを醸し出しており、より一層場の臨場感を感じさせるような、そんなものばかりだった。「嫌な予感がする」

 

リフトを降りた時には長く感じた廊下は、実際はそう長くなかった。

廊下の向こうには広いエントランスのような部屋が広がっていた。

その部屋からはまた通路がのびており、その向こうには会長らしき人物の影が見えている。

センはゆっくりとその部屋へと歩いた。

 

するとタリセは振り向き、センを歓迎した。

「やあ、セン・コミ!よくぞ来てくれた。」

しかしタリセの顔は以前とは何かが違っていた。不敵な笑みを浮かべ、目には黄色い影がかかっているように見えた。

「こんにちは会長。突然ですが目の色がおかしいようですが大丈夫ですか?」

タリセは驚いた顔をしたが、すぐに目の色が茶色に戻った。

「すまない。しばらく寝不足が続いていたんだ…」

そう言うとまたタリセは不敵な笑みを浮かべながら話し出す。

「本題に入るがマスター・コミ、君の活躍にはとても感動している。様々な任務を難なくこなすところは素晴らしい。」

「ありがとうございます。」

センは頭を下げた。

 

「ところで君はトレード・フェデレーションの存在には気づいてるのか?」

センは疑問に思った。

「はい、かの有名な銀河貿易及び運送を行う複合企業ですよね?」

「ああ、あやつらはドロイドを使って仕事を効率化しているように見える。だがそのためにB1バトル・ドロイドを使っているんじゃあない。あの名前の通り戦争に使われるのだ。」

センは突然の警告で絶句してしまった。

「実はジェダイ評議会もこのことを知っている。だが、バトル・ドロイドの数はジェダイとは比にならないほど多い。だから評議会は世間に明かさない。そう、怖いのだ。」

タリセは眉を顰めながらそう言った。

「いくら長老保護委員会会長の発言だろうとそんなこじつけは聞き入れられませんよ。」

センも顔をしかめて、強気で言い返した。

タリセはため息をついた。

「ジェダイは銀河の平和と秩序を守るのが使命ではないのか?これでは銀河を混乱へ導く。それでも君はジェダイ評議会を信用するというのか?」

その発言はセンの心に刺さった。

なぜならジェダイコードの一文、『混乱はない、調和がある。』に反していることに気づいたからだ。

センは心の中で葛藤した。

「ですが、ジェダイのほとんどは評議会の決断により動いています。そして逆に私達ジェダイも評議会が無ければ自分勝手行動をする者が現れたりして崩壊します…」

【ん?】センは圧倒的な強さの暗黒面のフォースを感じた。

もしやと思いタリセを見ると再び眼の色を変えてこちらを睨んでいた。

タリセは少し笑みを浮かべ、両手を前に突き出した。

センは異変を感じ、セイバーを起動する。

予想通りだった。タリセは指の先から稲妻を放ったのだ。

センは両手で持ったライト・セーバーで稲妻を跳ね返す。その稲妻は扉に当たり続けた。

いつまで経っても出し続けるので、遂に耐えきれなくなったセンはタリセの上を飛び越え、背後に回った。

すると稲妻を放つのをやめ、振り向き、赤いセイバーを起動させた。

「私を怒らせてタダで済むとは思うなよ?セン・コミ」

「まさかあなたがシスだったとは思わなかった。目の色が黄色だった訳もこれで分かりました。今ならまだ罪は軽いですが私にセイバーを振るとあなたは重い犯罪者になり、いずれ捕まります。さあ、セイバーを下ろしなさい」

「残念ながら私はもう数え切れないほどの者を殺してきた…つまりいくら殺したところで罪は変わらないのだよ」

そう言ってタリセは不気味な笑みを浮かべてセンに襲いかかった。センはセイバーを躱してコムリンクを手にし、適当にかけた。

「誰でも構いません、長老保護委員会総合ビルの92階にシスが!…」センはぎりぎりのところで避けた。

センはコムリンクを捨て、両手でセイバーをしっかりと握った。

「さてセン・コミ、話を続けよう…」センはセイバーを叩きつけるが、見事な受けでまた元の体制に戻される。

「トレード・フェデレーションは危険な組織だ。共和国を滅ぼしかねない。君に大切な人がいるのならば、その人も殺されることだろう。」

「!」センはフォースで押してみるが通用しない。

「そこで私は君にダークサイドの力を使うことを勧める。」

「使うものか!」

センは近くの花瓶をフォースを使い、投げてみるが跳ね返された。

「ダークサイドのフォースはジェダイのフォースの何倍も強い。その力さえあれば君も銀河を救うことができるだろう。」

センはもう一度フォースでタリセを押した。しかしその数倍の力で押し返されてセンは押し飛ばされ、壁に背中をぶつけて屈んだ。

「私たちは銀河に平和をもたらすためにダークサイドのフォースを使っているのだ」

「私たち だと?」

「ああ、他にもいるとも。例えばあのマスター・ヨーダのアプランティス、ドゥークーなんかがそうだ」

「マスター・ドゥークーが!?」

「ああ、彼も銀河を救う為にダークサイドのフォースを使うことを決めたのだ」

タリセはしゃがみこむセンに再び稲妻(シス・ライトニング)を放った。

センはもがき苦しんだ。

「君がのらないと言うならば死んでもらうしかない。君がこのことを漏らすと真の悪であるジェダイが私たちシスを殺しにくるからな…私たちが死んではこの銀河の平和は守られない。」

「やめろ、タリセ会長。痛い目にあうぞ」その声と共にタリセは放つのをやめた。

扉の方を見るとスドが立っていた。

「これはこれはマスター・ジェッカーではないか」

スドは紫色のセイバーを起動して独自のフォーム、『アーヤ』の構えをした。

「タリセ・ラクス会長、あなたを逮捕する」

一方のタリセも2本目のセイバーを起動し、『ジャーカイ』の構えをする。

両者の戦いはすぐに始まった。

二人の戦いはヒユやセン、ボーラとは比にならない激しさだ。

センは立ち上がり、少し距離を置いてその戦いを眺めていた。

 

セイバーが交わされ、押し合い状態の時、タリセは口を開いた。

「セン・コミよ、君の助けがあれば私たちはきっと銀河を救うことができる。君の愛する人も助けることができるのだ」

センは心の中で再び葛藤を始めた。

【タリセ会長はシスだ。信用してはならない。しかし、彼の言っていることはものすごく現実味がある。僕は子供の頃から銀河を守るためにジェダイになりたかった。一方のマスター・ジェッカーは元師、ヒユのマスターであり、マスター・クワイガンと同じく、ジェダイの掟を破ることが多々あるため、評議会入りを逃しているがとても優秀なジェダイ・マスターだ。】

「待ってください!マスター・ジェッカー。彼は私たちジェダイに警告をしているのです。彼は銀河を救うためにダークサイドのフォースを使っているんです。」

スドは一歩下がって応えた。

「ダークサイドのフォースを使うものが果たして銀河に平和をもたらすことが可能だろうか?」

「マスター・ジェダイ。君たちはなぜ自分たちが教えあってきた偏見を完全に信じ込んでいる?」

スドはセイバーを巧みに操り、タリセの手からセイバーを一本飛ばした。

「そうです、マスター・ジェッカー。一度彼を信じてみてはどうでしょうか?」

「こいつはシスだ。フォースのダークサイドを操る。君を暗黒面へ引き摺り込もうとしているのだ。耳を貸すんじゃない」

 

 

そのころ評議会では一向に戻らないスドとセンの様子を伺わすためにジェダイ・マスターのヒユ、タントとその弟子であるK・リトゥーンを派遣した。

また、今コルサントに近づいている、統一連邦国のものと思われる船の監視には複数のジェダイに担当させた。

 

 

スドは更にタリセを追い込み、タリセが負けるのも時間の問題だった。

「センよ、君は正しい道を選ぶべきだ。こいつは私を殺す気だ。裁判などかけない。ここで私が死んだら銀河は平和とはかけ離れた場所になってしまう…さあ、私と共に銀河を護ろうではないか…」

スドはまた華麗な剣さばきでタリセのセイバーを飛ばした。

タリセは最後の力を振り絞り、シス・ライトニングを放った。

しかしスドは左の掌で跳ね返しながらタリセに近づいた。

ライトニングは壁に当たり続け、壁は焦げ始めいた。

「待ってください、マスター・ジェッカー。裁判にかけて彼の意見も聞いてみるべきです」

「こいつは元老院議員時代に沢山の議員から信頼を受けている。更にいまや長老保護会長だ。依怙贔屓で軽罪や無罪になるかもしれない。」

そう言ってスドは左手でライトニングを跳ね返しながら右手でセイバーを再び起動した。

「だめです。ジェダイの掟に反します。ここで会長を殺したら、あなたのこれまでの功績も崩れることになりますよ?」

スドはセイバーを持ち上げ、振り下ろそうとした。しかし、センが瞬時にセイバーを起動し、紫の刃からタリセを護った。

「なにをしている?今すぐそのセイバーをしまえ!」スドは厳つい顔でセンを見た。

「相手が間違っているかということもわからないのに殺そうとするあなたの方が悪だ。」

「目を覚ませセン・コミ!」

その時、タリセが再びシス・ライトニングを放った。

必死にセイバーで跳ね返すスドを見てセンは嘆いた。

「僕はジェダイは銀河の平和と秩序を守る存在だと思っていた。しかしそうではなかった。評議会は僕を嫌い、一向にジェダイ・マスターにせず、さらにはこの有様だ。こんなことになるなら一層の事初めからダークサイドに入ればよかった」

センはセイバーを構えた。

「やめろ!後悔することになる!」

センはセイバーを持ったスドの両手をセイバーで切り落とした。

「うぅ…」

そしてひざまづくと長い頭を切った。

 

センは横たわるジェダイ・マスターを見て自分を悔やんだ。

「そんな…殺すつもりなんて…」

「君の判断は正しい。決して悔やむ必要はない。」

センはそれを信じることしかできなかった。

だがあることに気づいてしまった。

「僕の父はジェダイだ…せめて父の行方は知りたかった…」

するとタリセはセンに近づき、そっと囁いた。

「君の父親はジェダイではない。この私だ」

センは目を丸くし、ゆっくりと呟いた。

「父親…タユ・コミなのですか?」

タリセは呆れたような顔をする。

「タユ・コミは死んだ。君の父はタユ・コミではなくこの私、ダース・サタンだ」

「お父さん…?」

「これからは君は私のアプランティスだ…マスターと呼ぶがいい」

センは跪き、頭を下げてこう言った。

「仰せの通りに、マスター。」

 

 

フォースが乱れを起こした。

この乱れは各地のジェダイだけでなく、さまざまなフォース感知者に伝わった。

 

 

ヒユ達もビルの前にいる時にその異変に気付いた。屋上から音が聞こえたため、ビルをフォースジャンプで飛び渡り、屋上に着いた。

 

そこには大きな船が停まっており、何者かわからない2人が中へ入っていくところだった。

「待て!」

そう言うと、周りにいたタリセ・ドロイド達が一斉に3人のジェダイを撃ち始めた。

3人はライトセーバーを起動し、跳ね返す。

そうこうしている間に船は出発し、コルサントの空に消えかかろうとしていた。

 

ようやくタリセ・ドロイドを倒した3人はその船を見つめることしかできなかった。

 

「マスター・タント、一緒に来てくれ。K・リトゥーンは見張りを頼む。」

「わかりました」

2人は92階の会長室へ向かった。

 

92階に着いた2人は会長部屋に向かう。

 

「なんてことだ」

ヒユは驚きを隠せなかった。自分の元師であるジェダイ・マスターが倒れていたのだから。

「誰がこんなことを…」

ヒユは頭を抱えた。

「マスター・ヒユ、セン・コミは?」

「そうだ、センはどこなんだ?」

 

その後も2人はいろんな部屋を見回ったが、センは見当たらなかった。

 

後日、銀河元老院議会にてこのことが報告されたが、元老院は拡散を禁じた。

理由としては現在、分離主義者の登場や、統一連合国の誕生のあやふやな情報が出回り、ただでさえ共和国の信用が薄れつつある中、またもこのようなあやふやな情報を流すと、共和国を脱退する惑星が増えるということを元老院が恐れたためである。

 

またヒユは弟子と元師匠をなくしたことを大変悔やんだ。

元老院では最終的に、セン・コミは殺されたということに決定したが、ヒユはまだセンは生きていると信じていた。

 

後日、スドの肉体とセンの魂は葬られた。式にはオブラノットや最高議長のカルパナ、KSやST、ヒユなど沢山の人々が集まって皆別れを惜しんだ。

 

薄暗い夜のコルサントに聳え立つジェダイ聖堂内は哀しさに満ちていた。

 

銀河の至る所に存在するフォースが乱れれば、またその銀河も乱れる。この事件はそれを彼らに教えてくれた。




-報告-
話の整理やおかしい点の修正をかけましたのでもう一度読んでみるのもありかと思います。
-あとがき-
今回はお読み頂き誠にありがとうございました。
面白いと思ってくださった方は、全作をご覧になってから、全作品への評価とよろしければコメントもよろしくお願いします。
では最後にあとがきを書かせていただきます。
みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
バレンタインはいくつチョコを貰えましたか?僕は2個でしたwそれはさて置き、本題に入ります。
この、episode III Rescue of Sith(エピソードIII シスの救出)を読んで分かったと思いますが、統一連邦(タリセドロイドやボーラの軍名)のタリセドロイドには沢山の種類が存在しており、その中でも皆さん驚いたと思いますのはライトセーバーを持ったタリセドロイドだと思います。「貴重な資源が足りないのでは?フォースがないと使えない!」などと思う方もいらっしゃると思いますが、しっかりと洗練されたスーパータリセドロイド(途中で出てきた強いドロイド達)以外は持っているとはいえ弱く、数も少ないです。(全体のタリセドロイドの1割も締めていません。)ですがこれでも多くのクリスタル等の資源が必要となります。そこで連邦軍はクリスタルは人工のものを使い、その他はジェダイから隠れて入手し、足りない時は裏て高額で購入していたのです。
そして後半、予想もせぬことがたくさん起こったのではないでしょうか。
アナキンのパクリやんって言う人もいるかと思いますがそれはすみません。これの原作を書いた当時の僕が頭悪かったんです…そしてまさかの人物が殺され…とりあえず衝撃作でした。あとヨーダ達評議会は最終的にシスは存在しないと見たためにこの事件はあやふやなまま終わりました。そしてクローンウォーズのようにエピソード1.2間の物語はまた書こうと思っています。また、まだこれは第1章なので他の章にもご期待ください。
そして過去3作に登場したキャラクターや単語はエピソード3(この話)の後ろにある、〜Seitorndan STAR WARS登場人物他一覧〜にて詳細を書かれていますのでそちらもよろしくお願いします。それでは7月からの8ヶ月間、第1章のご愛読、誠にありがとうございました!

【追記2020.8.5】オープニングクロールがスターウォーズ 風に流れるようにしました!そして、題名が流れてきたとき、文字を押してみてください!(笑) 面白いことが起きますよ!

では最後まで読んでいただきありがとうございました!それではまた次回のお話でお会いしましょう!
UTNNI!!
dy ずみっちー

Seitorndan STAR WARS 第1章 Tatooine of the hope(タトゥイーンの希望)
関係者の方々
元となった作品 STAR WARS™ (Lucasfilm Ltd. LLC、The Walt Disney Studios)
文章改善協力 ダース・サールン https://twitter.com/BLACKNINJA831?s=17
アドバイス他 タッツー
なめにし https://www.youtube.com/channel/UCUJx...
ちゃわん https://twitter.com/HOf2YRTbcFjhDoo?s=17
shiA https://chiebukuro.yahoo.co.jp/my/darkjedi0666
kmj******** https://chiebukuro.yahoo.co.jp/my/kmj00jp
マグロ
Dオースト https://twitter.com/oost_darkness?s=17
こけし卿 https://twitter.com/Master_Kokeshi?s=17
キャプテン・レックス https://twitter.com/REXwookiee?s=17
Y(山中翔太郎) https://mobile.twitter.com/_disk_comic____
西村動画館 https://www.youtube.com/channel/UCNIEE0TsgCoAtcIv4O1h2Rw
Cruelさん。 https://twitter.com/The_Mad_Cruel?s=17
チューバッカに捧げられたポーグだったmizu https://twitter.com/YgFN9hPwy9H9K3F?s=17
参考 Wookieepedia https://starwars.fandom.com/ja/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
スター・ウォーズの鉄人! http://www.starwars.jp/wiki/
キャプテン・レックスのまとめ https://captainrex.hatenablog.jp/archive/category/%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
原作 みんなの!seitorn団 STAR WARSファン新聞 漫画、seitorn団 STAR WARS
主催 Seitorndan https://seitorndan.jimdofree.com/
作者 ずみっちー https://twitter.com/seitorndan1?s=17
May the Force be with you. フォースと共にあらんことを。

あなたの一番好きなSNDSWキャラを教えてください!

  • セン・コミ
  • ヒユ
  • KS-9
  • ST-MY
  • それ以外
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