東方得露本記   作:少年 G

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第3話

 

 「胸……大きくならなかったな。」

 

 「うるさい……!!」

 

 「背……高くならなかったな。」

 

 「うるさい……!!」

 

 「色っぽくなれなかったな。」

 

 「うる、さい……!」

 

 「100年も経ったのにな。」

 

 「うるさいって、いってるだろ!!」

 

妹紅が陽斗を殴る。

 

 

 今の会話からわかる通り、妹紅は色っぽくならなかった。

――いや、なれなかった。何故なら、100年経っても年を取らなかったからだ。だから、何も変わらなかった。

……いや、口調だけは変わったか。

 

 

 「今、そこにいる女の子が色っぽくないと聞こえたが、君が言ったのかね?」

 

 「ん? ああ、俺が言った。……っていきなり胸倉掴むのは無いだろ!? ……てか、あんた誰だよ?」

 

 「おっと、自己紹介が遅れたが私の名は、阿倍清明だ。」

 

 「安部清明って、都で最も有名な陰陽師の安部清明?腕は良いけど、セクハラすることで有名な?」

 

 「その通りだ。」

 

 妹紅は安部清明の悪評に顔をしかめている。

 

 「私の名前がわかったようだからもう一度聞くが、彼女が色っぽくないとはどういうことだね?」

 

 「逆に聞きたい。どこが色っぽいんだ?」

 

 俺は、こいつ頭おかしいんじゃね?と言う視線で

妹紅は、期待した視線で、安部 清明を見る。

 

 

 

 

 「小さい胸、低い背、子供っぽい顔。どこが色っぽくないんだ……!?」

 

 速報、安部清明はロリコンだった!!

もう一度言う、安部清明はロリコンだった!!

 

 

 

 妹紅は絶望で燃え尽きていた。

 

 

 「プッ。お前ロリコンかよ?……俺は絶対巨乳の方が良いがな」

 

 「ふん、ぶくぶくと太った女に興味は無い!!」

 

 「あ?なんつったてめぇ?」

俺と清明が睨み合う。妹紅はまだ、沈んでいる。いや額に青筋が見えるようになった気もする。気のせいか?

 

 

 

 数分睨み合っていたが、

 

 「にしても、まだエロについてこんなに語れる人物がいるとは……都も捨てたもんじゃないのかもな。」

 

 「いや、私も久しぶりだよ。こんなに語れたのは。女の子はすぐ逃げるし、男は最近流行りの草食系ばかりだし。」

 

 俺と清明はうんうんと頷いた後、堅い握手をする。

 

 

 「これからは清さんって呼んでいいか?俺のことも陽斗でいいから。」

 

 「わかったよ。陽斗君。」

 

 握手をさらに堅くさせる。

 

 

 

 

 「……良い雰囲気の所悪いけど、私の怒りパラメーター吹っ切れてんですよ。さっきから、胸が小さいとか、背が低いとか、顔が童顔とか、本人が気にしてることズバズバ言ちゃってくれて、キレても良いですよね……?」

目からハイライトの消えた妹紅が近寄ってくる。

 

 さっきのエロ談議で大きくなった息子が再び小さくなる。

 

 

 清さんなんて、泡吹いて漏らしてるし。男のお漏らしとか……キモいだけだから。

 

 

 俺、死んだかも。

これ、生き残れたら、色っぽいお姉さんと結婚するんだ。

 

 

 妹紅の拳が顔面に近づいてくるのを鑑賞した後、俺の意識は消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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