ハリー・ポッターと聖邪の兄妹 作:匿名希望
原作は読んだことがないです。
ここがおかしいとか思っても暖かい目で見てもらえると嬉しいです。
また、調べながら更新するので更新速度は遅くなるかも知れませんが完結まで書きたいと思っております。
第1話
イギリスのとある田舎の外れにあるツィオルキン家の邸。
其所に十代と想われる執事服に黒い髪、赤い目をした少年がポットにお湯を入れ、新聞にアイロンを掛けている。
どうやら少年は執事のようだ。
新聞にアイロンを掛け終わると彼はポットとティーカップ、そして先程の新聞を持ち彼の主の元へと向かう。
そして主の部屋の前に着くと少年は扉をノックして一言言葉を放つ。
「お嬢様、お早うございます。お目覚めください」
起きてくる気配が無いので彼は室内へと足を踏み入れた。
お嬢様と呼ばれた彼女は少年と同い年に見える。
唯違うのは彼女の髪は白く長い髪であることだ。
そんな彼女のベットの枕元には寝しなに読んだであろう小説が置かれている。
表紙には猫が2匹、描かれていた。
少年はカーテンを開けながら、お嬢様と呼ばれた彼女に声を掛ける。
「お嬢様、起きてください」
すると彼女は漸く起きてきた。
「ん、眩しいよ」
緑色の目を擦りながらお嬢様と呼ばれた彼女は目を覚ました。
「おはよう、お兄様」
少女は目覚めの紅茶の用意をしている少年執事に目をつむり顔を近づけている。
「どうかなさいましたか、お嬢様」
「おはようのキスをして」
すると少年執事は、「毎朝言っておりますが、そういうのはお嬢様が恋人を作られた時にとっておいた方が宜しいかと」
「大好きだもん、お兄様の事。それとお父様とお母様もお父様が出掛ける前にしてるもの。それとも、私の事嫌いになった」
少女は瞼を開き瞳を潤ませていた。
「仕方ありませんね」
そういうと少年執事は今朝もお嬢様と呼ばれた彼女に口付けをした。
口付けを済ませると、少女は少年執事が用意をした紅茶を飲み、笑顔を浮かべた。
「今日は何だか良いことがありそうね、お兄様」
「そうですね、今日はお嬢様の11歳の誕生日ですからね。おめでとうございます」
「私の誕生日って事はお兄様の誕生日もでしょ。一緒にケーキ食べましょ」
「私は執事ですので、一緒にというわけには」
すると彼女は年相応にほっぺを膨らませ、「私が決めたから。一緒にケーキ食べましょ」
少年はやれやれといった素振りした後、お嬢様を寝間着から私服へ着替えさせ食卓に連れていった。
食卓に着く頃にはお嬢様の機嫌も少しは良くなっていた。
「おはようございます、お父様、お母様」
「ああ、おはよう」
厳つい顔だがどこか優しげな顔をした黒い髪に緑色の目をした左腕の無いこの館の主人である、アルティ・ツィオルキン公爵が挨拶をした。
その左の席にはアルビノを思わせる白い髪と赤い目をした優しそうな線の細い女性、この館の婦人であるマヤ・ツィオルキンも「よく眠れた、レイ」等と声を掛けている。
その問いにお嬢様、レイ・ツィオルキンは笑顔で「はい」
と答える。
レイが席に着くと執事は朝食のメニューを小分けし3人の前にに運ぶ。
運び終わるとアルティ公爵が「さて、いただこうか。クーダ、お前も席に着きなさい」と声を掛けるが彼は席に着かず「私はあくまで、執事ですので」と答えを返す。
この性格にアルティ公爵もヤレヤレと諦めるしかなかった。
やがて朝食を食べ、デザートのケーキを食べ終わると、この邸のしもべ妖精のフィニがやって来た。
「お客様が来られて居ますがいかがいたしましょう?」
するとアルティ公爵は「時期から考えてあの方だろうな」と呟いた後、広間に通すように指示を出した。
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広間には20世紀で最も偉大な魔法使いと呼ばれたホグワーツの校長、アルバス・ダンブルドアと副校長であるミネルバ・マクゴナガルが来ていた。
しばらくするとアルティ公爵とその隣に娘のレイとレイの半歩後ろに執事、クーダを連れてやって来た。
「久し振りでございます、ダンブルドア校長」
「久し振りじゃのアルティ。少し老けたかの」
「仕事が忙しくて。ミネルバ先生もお久し振りです」
「ええ、そうですね、アル。トム以来の麒麟児と言われた貴方が
「しかもそれがワシの結成した不死鳥の騎士団のメンバーじゃから、1度話を聞いたときはワシも耳を疑ってしまったわい」
「それで、要件はなんでしょうか」
「何、お前さんの子供達にホグワーツの入学許可証を持ってきただけじゃ。入学するかどうかはそっちで決めて構わん」
「レイ、クーダ。どうする」
するとレイは「通いたい。私、お父様やお母様みたいな凄い魔法使いになりたい」と意識表示をしていたがクーダは悩んでいた。
「私はあくまで執事ですので、お嬢様と同じ学校で学ぶという訳には。ですので行くとすれば、生徒ではなく、お嬢様の執事という形であれば行かせていただきます」
マクゴナガルとダンブルドアは悩んでいた。
普通なら断った場合は魔法に関する記憶を消すのだが、ツィオルキン家は最古の血脈と呼ばれる家系なのだ。
しかし、執事などという者はどうかと悩むところである。
先に口を開いたのはダンブルドアであった。
「解った。執事として君を受け入れよう」
「ありがとうございます」
「ただし、条件がある」
「私にできる範囲でしたら何なりと」
「その条件とは、今年、ハリー・ポッターが入学する。彼が卒業するまでの七年間、彼を見守ってほしい。場合によっては護衛をしてもらいたい。それが条件じゃ」
「畏まりました」
「それでは、ホグワーツで会おう」
そう言うと二人は帰っていった。
「早速明日はホグワーツ入学の準備でもするとしよう」
アルティ公爵がそう言うとレイは喜び、クーダは「お供させていただきます」と言っていた。
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ダンブルドアとマクゴナガルは少し驚いていた。
レイがダンブルドアと同じだけの魔力を有しているからではない。
クーダと呼ばれた彼はレイの双子の兄だ。
そんな彼が執事をしている事ではない。
驚きなのは彼から感じる魔力が妹以上の物であり、それでも彼の動きから手袋や服の下に魔力を抑える魔法具が装備している事が分かったからである。
そして二人はあの予言を思い出していた。
世界中の預言者達がした預言を。
その預言とは『正反対な力を受け継ぐ双子が生まれる。
光と闇、善と悪、秩序と混沌。その双子、善に傾けば世界に希望の光を、悪に傾けば世界に絶望の闇をもたらすであろう』
間違いなく預言の双子とはあの双子だろう。
その日の夕方は血のように赤かった。