ハイスクールD×D 血に染まる銀の悪魔   作:ムリエル・オルタ

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ゆったり、時間が出来たら更新するスタイルで行きます。異論は認める。


廃教会の堕天使

時は遡り、具体的にリアス・グレモリーが堕天使がアジトにしている廃教会へ突入することになった所まで遡る。

 

~グレゴリ某所~

 

「数日前から中級堕天使のレイナーレを含む数名が帰還していない。何らかの不測の事態、又は独断専行の可能性がある。誰か人員を向かわせてくれ、アザゼル」

「かー!お前も少しは俺に楽させてくれよ!最近シェムハザと共謀して俺を仕事で忙殺しようとしてないか!?いい加減神器を研究する時間が欲しいんだが!」

 

私は報告書片手にアザゼルへの報告を行っていた。

私は悪魔だ。しかし、悪魔では無い。矛盾しているが、私を私とたらしめる物が私を悪魔では無い別のモノに変えたのだ。一つは全ての指に通してある十の指輪。もう一つは地球をも簡単に破壊することが出来る地球外生命体の能力。この二つによって私は悪魔の見た目をしたナニカになってしまった。

なので私はわざと死を偽装し、多くの種族を保護するグレゴリへと転がり込んだ。後は自分の有用性を示し、難色を示す堕天使幹部を力でねじ伏せれば簡単だ。

 

ある程度自由の効く立場になり、副総督であるシェムハザと一緒にアザゼルを仕事で忙殺すれば周りからは「シェムハザ副総督と一緒にアザゼル総督を更生しようとする新幹部」として写るだろう。幹部や上級堕天使には力を認めて貰っているが、未だに中級下級の堕天使は私を見下している節がある。

 

アザゼルは机の上に積み重なっている書類をウンザリとした目で見ながら頭を掻き毟り、一枚の紙を私に差し出した。私はそれを受け取り、中身を読む。

そこには私が単独での行方不明堕天使の捕獲。身柄に関しては自由と書き殴られた指令書だった。

 

「処遇は自由とあるがこれは?」

「まんまだよ。まんま!殺そうが生かそうが、奴隷にしようがメイドにしようが実験動物にしようが自由!流石に最近下級中級が勝手に動きすぎだからな。折角各神話に話を通して講和やら和平やら結んだ意味が無くなっちまう。この際、勝手な行動をするとこうなるってデモンストレーションが欲しいんだよ」

「成る程、そう言うことなら承った。では、私が居ない間のヴァーリの面倒はアザゼルが見てくれよ」

「あ"」

 

「しまった、忘れてた」とでも言いたげな顔のアザゼルを無視して私は一人、堕天使複数人が最後に目撃された『駒王町』へ向かった。

 

 

 

 

~駒王町廃教会~

 

 

 

 

「成る程。此所が堕天使の反応があった場所か」

 

私は消えた堕天使の反応を追いながら駒王町に向かった。そして歩いて行く内に駒王町内にポツンと佇んでいる一軒の廃教会にたどり着いた。廃教会のドアに手を掛ける前にトランススチームガンを出し、そこにバットフルボトルを付ける。

 

バット!

 

「蒸血」

 

バット……バ…バット

ファイヤー!

 

銃身から出る煙を身に纏いナイトローグへと変身する。もう一つの方もあるが気分的ナイトローグだった。

そのまま廃教会のドアを開き、中に入る。中に入ると礼拝堂と同じ様な造りになっており、少し進んだ先に恐らくキリストだと思われる壊れた石像があった。それを眺めていると背後から殺気を感じ、私は体を横にずらすことで避けた。

 

「何者だ?」

「そっちこそ何者なんですかねぇ?クソ悪魔でも無いようだし。ましてや、教会の人間でもないでござんしょ?」

 

振り向けばそこには目つきの悪い神父が一人。顔を見て直ぐに最近グレゴリに入ったはぐれ神父のフロード・セルゼンだと思い出す。

 

「フリード・セルゼンか。私はグレゴリの者だ。此所に居るレイナーレ達を連れて帰るよう指令が降りたので来た」

「おろ?まさかの上司?お疲れさまでーす。これは残業代に期待?つまりもう帰って良い?」

「あぁ、ご苦労だったな。はぐれ神父は別口での迎えを要請してある。レイナーレは?」

「あぁ、堕天使様ならそこを下に降りた場所に居ますよっと。じゃ、俺っちは一足早くグレゴリに帰らせて貰いますん。ばいちゃ」

 

そのままフリード・セルゼンは廃教会を後にした。ネジがダース単位で抜けているが常識はまだ少しあるのか。

彼が廃教会を出て行くのを見送った後、私は廃教会の地下へと向かった。フリード・セルゼンの話によるとそこで神器所有者から神器を抜き取る儀式を行うらしい。現在のグレゴリでは神器所有者の無闇な殺生は禁じられている。理由としてはその神器所有者が住んでいる地域の神話との関係悪化を避けるためだ。しかし、そんな事お構いなしの莫迦の集団である天界と冥界は度々神器所有者の誘拐や殺害。死者の蘇生を行うので聖書勢力代表としてアザゼルが冥府や地獄に何度か謝りに行っている。その際、「地獄の補佐官怖い」などと言っていたがどれ程強いのだろうか。いつかハザードレベルを測ってみたいものだ。

 

話が逸れた。私はそのまま教会の地下へ行く。すると、少しばかり開けた場所があり一番奥の壁に十字に貼り付けられている半裸のシスター。その周りに居る堕天使。

なんともコメントし辛い状況だ。

 

「堕天使レイナーレ。グレゴリから即刻帰還命令が下りている。それにそこに居るのははぐれシスターのアーシア・アルジェントか?」

「ん?あぁ、誰かと思ったら卑しいナイトローグじゃない。貴方に命令される筋合いは無いわ。それに、この娘は私の至高の堕天使への進化に貢献するのよ」

 

そう言ってうっとりとした顔でシスターを見る堕天使レイナーレ。話し合いは無駄か……………。私は地面を思いっ切り蹴り、堕天使レイナーレとの距離を詰める。急に反応出来なかった堕天使レイナーレはその瞬間に放った拳で一撃で沈める。私の行動に唖然とする他の堕天使もCQCの要領で気絶させていく。

 

「もう一度確認する。貴様は魔女として教会を追放されたアーシア・アルジェントで違いないか?」

「はい。私がアーシア・アルジェントで合っています」

 

そうか。とだけ返し、堕天使共の中で唯一男性だった堕天使から上着をはぎ取り、着せる。他の堕天使はまず痴女スタイルだったので論外だ。一人ゴスロリと呼ばれる服装も居たが上着などが無いから論外。

 

「その姿では問題がある。此奴の物ですまないが暫くはこれで我慢してくれ。そして、今からこの堕天使共も含めて我らの本拠地へ招待しよう。ここは自称悪魔の領地だ。下手にバレると面倒なのでな」

「え?…………えぇ?」

 

状況が飲み込めていないアーシア・アルジェントと気絶する堕天使共を全て同じ転移魔方陣に乗せ、転移する。

これで仕事は終了だ。さて、ヴァーリのご機嫌取りとアザゼルへの報告をしなければな。




はい。亀更新の代わりに出来るだけ文字数は増やすよう努力します(断言はしない)
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