呂布の子孫と成りて……   作:ヴォルト

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6話

 

 

 白龍皇と無意識に闘って落とされた後、聖王剣コールブランドの担い手アーサーと十分程剣でガチで切り合いをした。純粋な剣士は少し前の三刀流くらいだったからいい鍛練になった。

 

 

 闘いが終わったその後。メンバーそのままで北欧に渡り、北欧神話の主神オーディンと会って、グラニとグラムを混ぜる許可を貰った。

 

 一応、オレが死ぬと分離する様にしているので無問題なのである。

 

 

 混ぜる許可の条件として死後の魂をエインヘリャルに持っていかれる事になった。英雄、勇士として認めてくれているってことだろうか?オーディン本人は曹操とアーサーも迎え入れたい様子だった。

 ……後、オーディンから「お主は呂布よりシグルドを名乗った方が良いのではないか?」と言われた。

オレもそう思う。グラニとグラムを持っているから仕方ないって言えるだろう。

 

 そしてオレは混ぜ混ぜしたグラニとグラムを身体に馴染ませ禁手をさらにパワーアップさせるために、オーディンに頼んでムスペルヘイムに行き修行する事に決めた。突然の発言に曹操たちは驚いていたが、そもそも今していた旅は見聞を広げることと武者修行を兼ねた物だ。

 曹操たちとの旅は一時的に別れる事になったが、ルフェイが北欧魔術の勉強を理由に一緒に北欧に残る事になった。シスコンメガネが物凄い顔で睨んでいたのがかなり印象的だった。

 

 

 ムスペルヘイムで一年間、ムスペルヘイムに住んでいる炎の巨人や終末の巨人スルト、ヴァルハラで暇している勇士たちや戦乙女、悪神って云われているけど火神でもあるロキがレーヴァテインと自身の子であるフェンリルを連れて来たりと、北欧神話の武闘派相手に大立ち回り。

 

 濃すぎる修行でムスペルヘイムの炎、スルトの炎、レーヴァテインの炎を浴びながら吸収したら禁手を超えた領域に身体が突っ込み禁手が進化した。進化した禁手の能力は前の能力を継承してはいないが、かなりエグいモノになってしまった。

 

 

 ムスペルヘイムでの修行が終わり、ルフェイと一緒に曹操たちが今現在いる須弥山の縄張りである中国の山奥に向かった。ちなみにこの山奥には仙人や中国妖怪も住んでいる場所らしい。

 

 

 少し時間をかけて合流してみれば人が二十人くらいいる集団になっていた。

 

 

 

 

 

「えーっと、呂布…一年振りで良いんだよな?」

 

「……言いたいことがあるなら言えよ、曹操」

 

「そう、か。それじゃ言うけど…元から線が細かったのにさらに細くなるってどういう事だ?」

 

「……ホルモンバランスが崩れたせいだ」

 

 

 オレは元から女っぽい見た目だったがムスペルヘイムで修行した結果暑さに強くなりすぎた。そのせいで、ムスペルヘイムでもない限り暑いって感じられなくなった。汗やシバリングといった生理現象がほぼ働かなくなりホルモンバランスが崩れてしまい、身体はさらに精練されたが身体の線も一緒に精練してしまい遠くからみたら確実に女と間違われるだろう。……マジ鬱だ。

 

 

「……それよりも、人数が増えたな」

 

「まだ小学生の子も見えますが……」

 

「まぁな。仲間になったみんな訳ありでな…一緒に旅をするのも良かったんだがまだ小さい子供がいたからな。何処かに根を下ろす事に決めて師匠経由で帝釈天と交渉してこの土地を貰ったんだよ」

 

「……つまり、須弥山所属になったって事か?」

 

「ん~、近からず遠からずだな。須弥山から派生独立した人間の組織って事になってる、書類上はな」

 

他所(よそ)からしたら須弥山所属となんら変わり無いけどな」

 

「……ゲオルク、まぁそうだろうな」

 

「色々と話すことがあるけど、今は組織『英雄組』に来た新たな仲間を英雄組リーダーとして歓迎しよう。ようこそ呂布とルフェイ・ペンドラゴン、俺たちの組織『英雄組』へ」

 

「……ん。これからもよろしく頼む、曹操」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

 

 拳と拳を合わせて再会を喜んだ。

 

 

「よし、みんなー!新しい仲間が増えた記念に今日は宴会するぞぉ!」

 

「おい、待て。先週もその理由でやっただろ。ウチにはあんまりお金の余裕はないんだぞ」

 

 

 奥の方からイエーイとかヒャッホーとか叫んでいる。

そんなにも宴会が好きなのか。

 

 

「ちょっと曹操!今日は午後からヴァチカンで教会上層部のヴァスコ・ストラーダ司祭枢機卿と会談する筈でしょ!」

 

 

 片手に聖剣らしきを持った金髪の女子がやって来た。

剣にしては形状が少し変みたいだ。創造系の神器の一つ聖剣創造なのだろう。

 

 

「あ…そうだった、そうだった。ありがとジャンヌ。すっかり頭から抜けてたよ。よし、呂布も一緒に会談に行くぞ。護衛を誰にするか迷ってたから丁度良い」

 

「ちょ、新人を連れてくつもり?相手はあの教会の暴力装置って云われている人なのよ。曹操レベルの強さじゃないと無理よ」

 

「心配しなくても大丈夫だ。呂布は俺よりも強いから問題は無い、だろ呂布?」

 

「……ん。今はオレの方が強い、かな?」

 

「いやいや、かな?じゃないって、ムスペルヘイムで一年間修行して来たんだろ?ルフェイからの連絡だとスルトやフェンリルとかと闘ったって聞いたぞ。強くなってない訳ないだろ」

 

「……そうだな」

 

「なんか…スルトやフェンリルの扱い軽くない?」

 

「そんな事はない……ハズ」

 

「そういえば呂布、怪我は無いのか?スルトやフェンリルと闘って無傷な訳ないだろ?」

 

「……禁手の力で治した」

 

「ああ、確か白の炎〈騰霧〉、能力は再生だったな」

 

「……そっ、欠損までなら治せる」

 

 

 禁手『陽出る炎纏う穆王八駿の滅龍方天画戟』八つの炎の一つ白の炎〈騰霧〉の能力は再生。

この炎に当たった部分を菌等が入らないように浄化してから再生する、身体に優しいモノになっている。

浄化するので悪魔にはあまり優しくない。

 

 

 

 

「曹操さん。何故教会の方とお話をするのですか?」

 

「ああ、それはだな……英雄組は表と裏の世界で居場所を無くしてしまった若しくは奪われた者を受け入れる組織だ。ここ最近ではないが教会や悪魔勢力からはぐれが増えているみたいでね。頭がイカれた奴が大半だが、そうではない者……教会の禁に触れる可能性がある信者若しくは触れてしまった信者、上級悪魔の性的な暴行を含む行いに逃げ出した転生悪魔。組織に所属してない神器持ちや異能者を狩る堕天使から……挙げたらキリがない理不尽を…少しでも多く助けたい救いたい。英雄の名前を名乗る者として俺は………おい、お前ら何黙って見てんだ…」

 

 

 曹操の語りに周りに居た者全員が聞き入っていた。

 

 

「……流石はリーダー」

 

「ああ、確かにな」

 

 

 オレの言葉にゲオルクがニヤリと笑いながら続ける。

 

 

「おう、流石はリーダーだ!」

 

「組織に英雄組って名付けるくらいのなっ!」

 

「確かに組織名に英雄って付けちゃう俺たちのリーダー!」

 

「そこに痺れねぇーし、憧れねぇーけどな!」

 

「意外っ!それは、リーダーが実は厨二病だった件!」

 

「アッハハハ!腹イテェ!」

 

 

 まるで打ち合わせをしたかのような連携にみんなに笑い声が木霊する。

 

 ネタにされた我らがリーダー(厨二病)は俯いて数秒、顔を赤くさせ聖槍を取り出して聖槍を強く光らせていた。

 

 

 

 

「英雄云々は自覚はあるが、厨二病の件は俺から言わせてもらうが……テメーらが言うんじゃねぇよ厨二病どもがーー!!」

 

 

 

 

 厨二病でも受け入れる組織それが『英雄組』である。

  

 

 

 

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