呂布の子孫と成りて……   作:ヴォルト

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7話

 

 

 教会上層部との会談は胃が痛くて仕方がないモノになった。

 

 我らがリーダー(厨二病)がオレの紹介の時にオレの事をシグルドって言いやがった。

いや、オーディンからシグルドを名乗った方が良いって言われたさ?

 

 でもさぁ……シグルド機関っていう聖職者のくせに倫理観がブッ飛んだモンがある教会に爆弾を落とす様な事すんなよ……。

 

 

 なんだよ、アレ。

 

 呂布奉先の子孫でグラムとグラニを持ちシグルドの名を襲名した人間って………。

しかも北欧神話の主神オーディンからのお墨付きを貰ったというシグルド機関に正面から強烈なボディブローを放った感じの……。

 

 

 お陰でストラーダの爺さんから闘いたいってギラギラした目で見られ、ストラーダの爺さんの護衛という名目で側にいた神滅具『煌天雷獄(ゼニス・テンペスト)』の所有者であるデュリオから同情した目を向けられた。

 

 

 

 帰ったらリーダー(笑)を燃やしてやる。

 

 

 

 戦闘狂に目をつけられながら話は進み、教会の神父・シスターをはぐれにする際、素行に問題がない信者が悪魔または堕天使の介入の疑いがある場合、一方的な追放ではなく一時的に英雄組で預り調査を行う事になった。

 

 

 英雄組所属の神器持ちと魔法使いの力を総動員しての徹底調査が行われる予定だ。

創造系の神器に特性付与の際、嘘を見抜くモノや記憶を映像化させる魔道具を使って行う予定だ。

 

最近教会で聖女呼びされているシスターたちが相次いで追放されているらしい。

この事を重く受け止めたストラーダの爺さんは原因究明の為、教会に属さない組織に調査を依頼しようとしていたときに須弥山から独立した組織である英雄組の話が耳に入りこの会談の席を設けたらしい。

 

 

 

 

 

…………そういえば、ヒロインの一人であるアーシアって悪魔のくせに教会に傷ついた状態で現れたディオドラ・アスタロトを癒した所を見られて追放されたんだっけ?

ディオドラの眷属の女性全員が教会出身のシスター、聖職者だったはず……。

原作知識がうろ覚えだから確定は出来ないがだいたいそんな感じだったと思う。

 

 

 まぁ、原作なんてオレがいるせいで崩れているからな。その証拠に曹操たちはテロリスト(笑)になっていない。英雄派にいた面々が全員が英雄組にいる訳ではないから何人かはテロリストになっているかもしれない。それだけ聖書勢力がやらかしているっていう証明だろう。

現在の英雄組のメンバーがテロリストにはならないハズだ。曹操とゲオルクが危なそうな奴の鼻っ柱を叩いて落ち着かせていたお陰だろう。

 

 

 

 

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

 

 

 

 教会との会談が終わって数日。

 

 早速聖女呼びされていたシスターがやって来た。

 

いろんな国出身の面々がいる集団のせいか建物にも気をつかい出身国に似たものを造っているのでちょっとしたカオスが生まれている。

そのカオスな居住区に建つ教会では調査に適した者がそのシスターの調査をしている。

 

 

 

 

 オレを含む肉体派は結界が張られている運動場で戦闘訓練をしている。

 

 

 腕に自信があると言って喧嘩売ってきた連中を全員返り討ちにしてやった。

オレを倒したければ一人でフェンリルとスコル、ハティと互角の勝負が出来る様になってからくる事だ。

 

 

「クッソ痛ってぇ……。俺の『巨人の悪戯(バリアント・デトネイション)』の爆発や火が効かないって反則過ぎるだろ……」

 

「神器使わなくても素が強いって……」

 

「調子こいてスンマセンっした!」

 

「あの細身でどんだけ修行したらあんな力出せるんだよ……」

 

 

 そりゃあ、ムスペルヘイムで修行したから火に強くなるのは当たり前だろうし、そもそもオレの神器は炎の属性だ。

自分が使う属性のダメージを負う間抜けなんぞ許すかって話だ。

 

 

 

 

「最高傑作とか言われてた僕よりもシグルドしてるじゃんか……」

 

「落ち着け、ジーク。呂布(アレ)は人間やめてる人間だからしょうがない。素で火が効かない人間なんていないんだからな。人間なら普通は火を避ける筈だからアレはバグだ。考えない方がいい」

 

「そうだぞ。それにシグルドに拘る必要性はないだろ?ジークフリート名乗ってるんだしジークフリートの方で頑張って見返してやってみろよ。せっかくジークフリート本人が使ってた龍殺しであるバルムンクと『龍の手(トゥワイス・クリティカル)』があるんだからさ。師匠が暇してるから修行つけてもらおう、な?だからいつまでもいじけてんじゃねーよっ、選ばれし者症候群患者ッ!」

 

「アダッ!?」

 

 

 

 シグルド機関の最高傑作とか言われてたジークフリートを素手で倒したらジークフリートがいじけた。

ゲオルクが慰めてたら曹操による聖槍のケツバットがジークフリートの尻に炸裂した。

 

 …………聖槍のケツバット……罰当りだな~。

 あと、その最後の言葉はブーメランじゃあなかろうか?

 

 

 オレの事をバグだの何だの言ってるけどさぁ……。

特別スゴい修行とかストイックな鍛練をしていないのに、女の胸だけで強くなっていくバグやミルたんって言う理不尽なバグがいるこの世界だ。

人間が住めない場所で神と神獣と巨人相手に文字通り何度も死にかけながらも一年修行してきたんだぞ?

人としての限界を踏み越えても不思議はないだろ。

 

 

 それに、強欲(グリード)さんが言ってたじゃん『ありえないなんて事はありえない』って。

 

 オレは死にたくないから頑張って強くなったにすぎないよ。

 

 

「そういえば、呂布訊きたいことがあるんだが…」

 

「……ん?何が聞きたいんだ?」

 

「ほら、お前って修行したお陰で禁手が進化したって言ってたからな。どういうもんか知りたくてな」

 

「……ああ~、アレの事か」

 

 

 通常の禁手──オレのは亜種だけど──の発展進化形態。

 

ムスペルヘイムの炎、スルトの炎、レーヴァテインの炎を浴びて吸収したことである天啓と言うかひらめいたと言うか転生者ならではの発想だ。

 

 

 敢えて進化した禁手に名前を付けるならば……。

 

……『終炎の神馬(ムスペル・グラニ)()滅獄の炎槍剣(グラム・レーヴァテイン)』かな。

 

 

 名前の元ネタは紅騎士さんの『焦熱世界・激痛の剣(ムスペルヘイム・レーヴァテイン)』から。

 

 能力は炎化と必殺と必中っぽいの。

 

 ぶっちゃけ求道型の能力だけど必要に応じて覇道型の能力に切り替える……と言うか覇道型だと被害が凄すぎると思うから使い所に困る。

まぁ、あくまで求道型や覇道型はイメージのモデルだから詳しいツッコミはなしだ。

 

 

 炎化はそのまんまで、身体を炎にすることで物理的な攻撃が効かなくなり近くにいるだけで焼け爛れる熱さになる。

 

 必殺は龍殺しだけでは敵を倒せないから創ったもの。

グラムの形状は剣か方天画戟で、その刃に触れたモノの存在そのものを焼き斬る。肉体、精神、魂すべてを焼くのでどれか一つでも焼滅したら死ぬ。故に必殺。

 

 必中っぽいのと付けたのは、何時も移動手段にしていたグラニを攻撃に転用したからで、グラニに必殺の滅獄の炎を運ぶ役割にしたことで相手に当たるまで追い掛ける弾頭と化した。

 

 流石に着弾したら広がり続けるのは被害を考えて出来ないがゲオルクの禁手の空間内ならば形成もだが創造の方の真似事も可能なはずである。

 

 

 補助することが主体な通常の禁手と比べてこの超越禁手(オーバー・バランス・ブレイカー)──命名オレ──はエグいくらいに超攻撃特化になった。

 

 スコル、ハティのコピー体やヨルムンガンド(ミズガルズオルム)のコピー体ですら一撃で倒せた。

火神、太陽神でもない限りはこの状態ならば神殺しが可能だろう。

 

 

 曹操たちに転生や元ネタ云々は省いて能力の事を教えると……何か、変な顔された。

 

 

「いやぁ……何に対して突っ込んで良いのかすら分からないんだが……」

 

「神器は所有者の想いによって進化するが、いくらなんでもやりすぎだろ」

 

 

 

 

 その後、正式にオレが英雄組最強の座に収まることになった。

 

 

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