ニビシティでの予定を済ませたエルたちは現在4番道路にあるポケモンセンターにて休憩をとっていた。
「ふぅ、出会うトレーナーから次々と挑戦を受けて疲れたよ〜。」
『コン...』
エルは知らないが現在エルはニビシティでの一件以来少し有名になっていた。テレビ中継もされていたので当然と言えばそうなのかもしれないが。と言う訳で現在エルを見かけると勝負を挑むトレーナーが多いようだ。
「やあ、人気者は大変みたいだね〜。」
センター内で休憩をとっていると見知らぬ男性に話しかけられる。
「ええ、まあ。」
見た目から怪しい雰囲気を漂わせている男性にエルは適当に返事をする。
「実は君だけにとっておきなココだけの話があるんだがね、どうだい?このコイキング。勿論育てて進化させればあの強力で有名なギャラドスにもなる。このポケモンを君だけに特別、500円で売ってあげようと思ってるんだが、買わないかい?」
どうやら怪しい男性はエルにコイキングを買ってもらおうと思っているらしい。男性の話を聞いたエルは少し悩んでいた。
(うーん。新しいポケモンをゲット出来るのはいいけど、コイキングってギャラドスまでに育てるのが大変だって昔読んだ本に書いてたしな〜、でも500円かどうしようかな?)
少し悩み考えた結果エルは男性からコイキングを買い取ることにした。
「えへへ、まいどあり。あ、返品はお断りだよ。それじゃ。」
男性は言うとその場から去っていった。
「よろしくな、コイキング。」
新たにコイキングを仲間に加えポケモンセンターを後にしオツキミやまへと向かうエル。そこである集団を目撃する。
「あの黒服は...何をしてるか知らないけどそこまでだロケット団!」
「何だこのガキ。」
「ロケット団の邪魔をするとどうなるか教えてやる。」
ロケット団はそれぞれボールを構えポケモンをくりだした。
「行け、ズバット。」
「ヤツを倒せ、コラッタ。」
「頼むイナリ、ミズチ。」
ズバットとコラッタが襲いかかってくる。
「イナリ、でんこうせっか。ミズチは...。」
ピチピチ。
ミズチはエルの目の前で跳ねている。
「ハハハッ、俺たちロケット団に挑んでくるからどんなヤツかと思えば。」
「あ〜、腹痛てぇ。そんな役に立たないポケモン出してくるとはな。」
ロケット団たちはミズチを見て笑いだす。
「役に立たないポケモンなんていない!イナリ、ミズチを守りながら戦えるか?」
『コン!』
イナリはコラッタに電光石火を当て一撃で戦闘不能にする。
「な、何だと!」
「まだだ!行け、ズバット。」
残ったズバットが上空から急降下してくる。
「イナリ、あやしいひかり。」
イナリの怪しい光によってズバットは混乱状態になる。混乱状態になったズバットは反転しロケット団の方へと襲いかかる。
「今だ、スピードスター。」
イナリから放たれた星はズバットとロケット団たちに直撃する。ズバットも戦闘不能になる。
「お、覚えてやがれ〜。」
ロケット団たちは走り去っていった。
その後もロケット団を見かけ戦闘を繰り返すうちにロケット団の目的が分かってきた。どうやらオツキミやまに住むピッピと言うポケモンの乱獲と化石や進化の石等の発掘のようだ。
暫く進むとロケット団の1人が待ち構えていた。
「お前が邪魔をするガキか。私を倒すことが出来たらピッピたちを解放しこの場を去ってやろう。しかし、私が勝てば貴様のポケモンを貰う!」
男はこれまでのロケット団とは少し雰囲気が違っていた。
「行け、ラッタ。」
ロケット団はラッタをくりだした。
「頼む、イナリ。」
「ラッタ、ひっさつまえば。」
ロケット団のラッタはイナリに噛み付こうと飛びかかってくる。
「イナリ、躱してあやしいひかり。」
「目を閉じろ。」
ラッタの攻撃を躱し怪しい光で混乱状態にさせようとするも目を閉じられ怪しい光は効かなかった。
「いかりのまえば。」
「イナリ、かえんほうしゃ。」
火炎放射に当たりながらも近づいてくる。
「そんな。イナリ、がまん!」
「無駄だ!」
そのままラッタに噛み付かれイナリは倒れてしまった。
「イナリ!」
「どんなに強かろうと所詮はガキ。俺に勝てるわけがないぜ。」
「頼む、パープル。」
2匹目のポケモンをエルがくりだす。
「どう足掻こうと結果は同じだ!行け、ラッタ。」
「絶対にお前たちロケット団に負けられない!」
ロケット団とエルの2回戦が始まった。