これからもよろしくお願い致します。
トキワシティに着いたあとフレンドリィショップのお兄さんと別れ、エルたちは赤い屋根の施設ポケモンセンターに訪れていた。
「予定より早く着いたけどどうしようか?」
ポケモンセンター内でそれぞれ飲み物を注文し、くつろぎながらイナリに話しかける。
『コン?』
これからの予定を考えていると不意に背後から話しかけられた。
「すみません。ここの地元の方ですか?」
振り返るとエルと同い年ぐらいの少女が立っていた。
「いえ、マサラタウンから来たばっかりで違います。」
「そうでしたか。失礼しました。」
「あの、どうかされましたか?」
「実はこのトキワシティにあるトキワジムに挑戦しに来たのに閉まっていたから、何か事情を知っている人はいないかなと思って。」
「ええ!?そうなんですか?」
今日すぐにとは思ってはいなかったが、トキワシティに来たからにはジムに挑戦しようと考えていたエルはジム閉鎖の話を聞いて驚きの声をあげる。
「はい、そうなんです。」
「トキワジム閉まってるのか...。」
落ち込むエルを見て少女は自分が行った時にたまたま閉まっていただけかもと励まし、後で行ってみることをエルに提案する。
やはり少女とポケモンセンターで別れてからジムに様子を見にやって来たが閉まっていた。
「マジかよ...。」
『コン...』
ジムの前で黄昏ている1人と1匹の背後から1人の老人が話しかける。
「数年前からここのジムは閉じたままなんじゃよ。次に開くのはいつになるかのぅ。」
その老人が言うには、昔はかなり強いジムリーダーが居たがある日突然に姿を消したそうだ。
仕方なくポケモンセンターに戻ろうとした時ある事を思い出す。
「そう言えばトキワシティの近くにポケモンリーグへの道があったな。バッジがないと先には進めないけど見るだけ見に行くか?」
『コン!』
トキワジムには挑戦できなかったがこのままポケモンセンターに戻るには悔しい気持ちがあったのでエルとイナリは少しだけ22番道路に行くことにする。
22番道路に少し入っていったところでふとエルたちを呼び止める声が聞こえた。
「やっぱりエルじゃんか。こんなところで何してんだ?」
エルたちを呼び止めたのは同じマサラタウンで育ったリオンだった。
「リオン?何でこんな所にいるの?」
「何でって、じいさんから聞いてないのか?お前の家にじいさんからの伝言を伝えに行った後、俺はじいさんから貰ったポケモンと旅に出たんだ。」
「え?そんなの聞いてないよ!?」
まさか幼なじみのリオンもポケモンと旅に出ていたとは思ってもいなく驚くエル。
「まあ、お互いこれからはポケモントレーナー同士って事だな。」
リオンが話しながらモンスターボールを取り出す。
「せっかくココで会ったんだ。来いよ、どれくらい戦えるか見てやるぜ。行け、ポッポ。」
言うが否やリオンはモンスターボールからポケモンをくりだした。
「イナリ、頼んだ。」
エルとリオンのポケモンバトルが始まったのだった。