カントー地方冒険物語   作:ホウデン

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トキワのもりで別次元の戦い

 見事ニドラン♂を仲間にしたエルは現在2番道路に来ていた。

「これからトキワのもりに着くけどその前にパープルに言っておく事がある。」

 パープルとはエルがニドラン♂につけた名前である。

『?』

 パープルはエルの言葉に首を傾げる。

 

「これから俺たちはニビシティに向かう。勿論そこには沢山の人が住んでいる。そこでまたお前がパニックにならないようにこのトキワのもりではお前をメインに戦ってもらおうと思ってる。」

『!!』

 エルにゲットされてから少しは人にも危害を加えなくなったが、未だに恐怖は完全に消えていないらしく沢山の人の前では軽いパニックになる事も度々あった。

 それを見たエルはニビシティに着く前に克服をする必要があると気づいていたようだ。

 

「トキワのもりにはピカチュウとか人気のあるポケモンが生息しているからな。そこそこ人もいるらしい。そこで少し頑張ってみないか?」

 エルはパープルに問いかける。最初は人が多いと聞き嫌がっていたパープルだが、エルの話を聞き自分自身今のままではエルたちの旅の足でまといになると考えたのかやる気を見せる。

『!!』

「そうか。でも無理はするなよ?キツいと思ったらいつでも言ってくれ。」

 エルはパープルを撫でてやりトキワのもりへと入っていった。

 

 

 

 

 

「行け、パープル。つのでつく。」

「ああ、僕の自慢のキャタピーたちが...。」

 エルたちはトキワのもりにて他のポケモントレーナーとバトルをし勝利を重ねていた。

「よしいいぞパープル。お疲れ。」

 最初はパニックになりがちだったが、エルと一緒に戦うことで慣れてきたのか今では他の人を見ても襲ったりパニックになる事もなくなっていた。

 

 トキワのもりも中程まで進んだ辺りで黒服を着た2人組が1人の男性を取り囲むところ目撃する。

「あいつらは、ロケット団!」

 1人の男性がロケット団に襲われていると思い込み飛び出す。

 

「おじさん大丈夫?ロケット団また悪さしてるのか!」

「き、君は?」

 突然飛び出したエルに戸惑う男性。

「俺たちを知ってるのかこのガキ。」

「もしかしてこの前のエリートがガキに邪魔されたって言ってたのって...。」

「なら、こいつを倒したら昇進間違いなしだな。行くぞ。」

 

 ロケット団はそれぞれコラッタとキャタピーをくりだした。

「頼む、パープル。」

 エルが2匹目のイナリを出そうとした時男性がエルに話しかけてきた。

「流石に2対1じゃ分が悪い。手伝おう。」

 そう言い男性はペルシアンをくりだした。

 

「コッチは任せなさい。行け、ペルシアン。きりさく。」

 男性の指示を受けたペルシアンは目にも留まらぬ速さでキャタピーを切り裂く。

「す、凄い。」

 そのペルシアンの動きに圧倒されていたエル。

『!!』

「おっと、そうだったな。パープル、睨みつけながらどくばり。」

 

 近くまで迫ってきていたコラッタを睨みつけて怯ませ毒針を叩き込む。相手のコラッタは1撃でどく状態になったようだ。

「よし、いいぞ。とっしんでロケット団ごと吹き飛ばせ!」

 エルの指示を受けパープルはコラッタとロケット団を空の彼方へと吹き飛ばした。

 

 ふとエルが隣を見ると走り去っていくロケット団と無傷のペルシアンの姿が。

「おじさんたち凄いんだね。」

「まあ、昔ちょっとな。」

 昔に何があったのか少し気になったエルだが、何故かこれ以上聞いてはいけない気がして追究するのをやめる。

 

「では私はそろそろ行くよ。君も気をつけたまえ。」

 男性はエルに別れを告げ去っていった。

「いつか俺達もあれぐらい強くなれるかな?」

『!!』

「そうだな。やってみなきゃ分かんねぇもんな。」

 圧倒的な強さを見せつけられ自分たちに足りないモノ、すべき事を改めて考えさせられたエルたちであった。

 




お気づきになられた方もいるかもしれませんがまだ男性の名前は伏せております。
まあ、カントーでペルシアンと言えばあの人ぐらいなんですが...。
次回ようやくスーパーニビ人が登場の予定です。
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