今回もよろしくお願いしまぁす。

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オ!


「もうさすがにむぅーりぃー!!」

P「おぉう?どうした森久保珍しく大声だして」

 

乃々「なんでそこでしらばっくれるのかわかんないんですけど!」

 

P「えー…」

 

ちひろ「なにを騒いでるんですプロデューサーさん?」

 

P「いやそれがよくわからなくてですね?森久保がいきなり暴れだしたんですよ」

 

乃々「いきなりじゃないんですけど!積もり積もった不満が爆発ですけど!」

 

ちひろ「きっとプロデューサーさんの課金が足りなかったんですね」

 

P「それ理由にするのお前くらいだよ」

 

ちひろ「お?」

 

P「いてつくはどうがっ」ガタプル

 

乃々「ち、痴話喧嘩してないで森久保のお話も聞いてほしいんですけど…」

 

ちひろ「まったくもう」プンプン

 

ちひろ「」カタカタ

 

P「んでなんだっけ?」

 

乃々(…え?つ、ツッコミなしですか…!?)

 

P「おーい森久保」

 

乃々(ちひろさん普通にお仕事にもどっちゃったんですけど…)

 

P「森久保聞いてる?」

 

乃々(こ、ここはどれだけつまらない返しでも返さないと流れが死んじゃうんですけど…)

 

P「なんか考え事始まったみたいだし俺も仕事もどるかなーっと」

 

乃々(こ、これじゃ台本通りにいかなくてトークが進みません…なんとか森久保が場を繋いで司会の方にパスするしか…)

 

P「どれどれ」

 

乃々(って、そんなのぜったい無理久保なんですけどぉ…)

 

P「おっ、トークバラエティの企画か。んじゃこれのゲストは森久保いかせるか。あとこのスポーツ特番とクイズ番組と始球式と一日警察署長とSo◯tbankのCMもやらせてみよー」カタカタ

 

乃々(でもこのままうまくいかなかったら数字がとれなくなってスタッフの方に迷惑がかかってしまいます…)

 

乃々(うぅ………)

 

P「ほいほいっと」ッターン

 

乃々(……………あれ?)

 

P「よっしゃできた」

 

乃々(な、なんの話ですか今の!?森久保のなかで今のプロデューサーさんたちとの会話がトークショーの収録みたいになってたんですけど!?)

 

P(さっきからみてたけどこの森久保なんか取り憑いてない?顔のバリエーション豊か過ぎるんだけど)

 

乃々(職業病ですね、恐ろしいです…。こ、こうなったらプロデューサーさんにお願いしてお仕事を減らしてもらわないと森久保は立派な芸能人になってしまうんですけど!…って言うかそもそもそのお話に来たんでした!)

 

乃々「プロデューサーさんちょっとおはなしP「んじゃこれよろしく」

 

乃々「…はい?なんですかこれ…?」

 

P「2か月分の仕事の予定」

 

乃々「だからそーゆーとこですけど!?」

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

P「つまり仕事量が多すぎると?」

 

乃々「多すぎるという訳ではないんですけど、えと、その、はい…」

 

P(森久保まじめだから仕事渡したらむーりぃ言いながらも最終的にはやってくれるからつい甘えてたのかもな…)

 

P「確かにここ最近出突っ張りだったか。森久保にはキツかったかもしれんなぁ。スケジュール見直すわ」

 

乃々「はい…。ありがとうございます…」ホッ

 

P「…んー、あーここキツイな…。もしかするとその代わり1日が詰まるような日ができるかもだけどだいじょぶか?」

 

乃々「は、はい。森久保としてはジャブのように小刻みに当ててこられるよりもたまのボディーブローみたいな感じのほうがいいです…」

 

P「表現」

 

乃々「一日中と言うなら森でのお仕事もさせてもらえるかもしれませんし」

 

P「そういえば森の仕事はもう話来てたな」

 

乃々「えっほんとですか」

 

P「ほんとほんと」

 

乃々「…やりました。これで森久保は心置きなく芸能界を去れます…」

 

P「ずっと言ってた念願の仕事だもんな」

 

乃々「…スルーされたんですけど」

 

P「どーせやめないだろうに」

 

乃々「…」

 

乃々「それで、どんな番組なんですか?」

 

P「まだ詳細は決まってないな」

 

乃々「も、森久保としては『もりくぼ森のほんやさん』と銘打った子ども向けの絵本を朗読する教育番組なんかが望ましいですっ」

 

P「それ芸能界やめる気ない人の仕事じゃん」

 

乃々「あと、茜さんとか運動の得意な人と組めたら…“たいそうのおねえさん“と森久保が“ごほんのおねえさん“ということで番組が長続きしそうな気がします!」

 

P「ハードルがあまりにも高いっ」

 

P「あ、でも確かに茜と組ませようっていう案は出ててだな?」

 

乃々「勝ち組ですけど!」

 

P(テンション高っ)

 

P「いや多分森久保が思ってるような仕事じゃないかもなぁ」

 

乃々「ふふっこの際多少イメージと違っても構いません」ボノボノ

 

P「と言うか“森での仕事“じゃなくて森の仕事な」

 

乃々「…結局どういうお仕事なんですか?」

 

P「『~乃々と茜の地球SOS~第一弾消えた森を取り戻せ!サハラ砂漠緑化計画』だな」

 

乃々「国家プロジェクトですけど!?」

 

P「茜のやる気と森久保の緑を愛する心があればなんとかなるのでは?っていう考えらしいぞ」

 

乃々「そんなの人類全体で取り組むべきことですけど!」

 

P「第ニ弾は『探せ!ツチノコ捕獲作戦』…だってさ」

 

乃々「一気にコメディー!どこらへんが地球SOSですか!?」

 

P「やってみる?」

 

乃々「なわけですけどっ!」

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

P「まぁとりあえず仕事量は少しずつ調節していくことにするから」

 

乃々「はい。…ありがとうございます」

 

P「どうした?」

 

P「森の仕事だったら…今すぐは無理だけどちゃんとしたものそのうちとってくるからちょっとまっててほしいんだけど…それじゃだめ?」

 

乃々「あ、いえ。そんなことないです。ありがたいです、はい…」

 

P「んじゃそういうことでよろしくな」

 

乃々「…はい。失礼しました…」バタン

 

ちひろ(…)

 

P「さてこの後のスケジュールはー、っと」

 

ちひろ「プロデューサーさんちょっと」テマネキ

 

P「はい?」

 

ちひろ「いいから」

 

P「はぁ、なんです?」

 

ちひろ「ちょっと耳かしてください」

 

P「はい。ちゃんと返してくださいね」

 

ちひろ「そーゆーのいいですから」グイツ

 

P「まってちぎれる!」ギリギリ

 

ちひろ「…」コショコショ

 

P「ん?どーゆーことです?」

 

ちひろ「いいからそうしてあげてください」

 

P「それってつまり、えぇ、俺二ヶ月ぶりなんですけど」

 

ちひろ「やるったらやる!」

 

P「ヒェッ」

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

乃々「なんですか-20℃の世界って…アトラクションっていうかサバイバルですけど。危うく森久保凍り漬けになるとこでした」ガタガタ

 

P「大変だったな」

 

乃々「えっ、プロデューサーさん…?」

 

P「おつかれ」

 

乃々「せ、成人男性が平日の昼間にスーツ姿で一人で遊園地ですか…?」

 

P「ちっげーわ!」ペチッ

 

乃々「あぅっ」デコピーン

 

P「休日返上で仕事だ仕事。ほら飲み物」

 

乃々「あ、ありがとうございます。…常温、ありがたいです」

 

P(チッヒが行けって言うからなぁ)

 

P「撮影どうだった?」

 

乃々「周りのスタッフの方がいなければ迷路で一生をすごしてたかもしれません…」

 

P「ほー、いい画が撮れたと」

 

乃々「…いぢわるですけど」

 

乃々「きっと全国のお茶の間で森久保は笑い者にされるんです…」

 

P「まぁそれが仕事だからな」

 

P「んじゃそろそろ戻るか。スタッフの方に挨拶した?」

 

乃々「あ、はい。それはもう、すぐにさせていただきました。いつでも帰れるように…」

 

P「よし、車持ってくるな」

 

乃々「…」

 

乃々「あ、あの…」

 

P「ん?」

 

乃々「帰る前に、も、もう少しだけ……だ、ダメですか…?」

 

P「ん?…まぁ今日の撮影は終わりみたいだし別にだいじょぶだけど」

 

乃々「ほ、ほんとですかっ」パァァァ

 

P「お、おー…」

 

P(あれ、森久保って遊園地とか好きなんだっけ…)

 

乃々「プロデューサーさん、森久保あれに乗りたいですっ」

 

P「あー、うん。俺ここいるからいっといで」

 

乃々「…」ヘコーン

 

P「え?なに?」

 

乃々「い、いぢわるですか…?」

 

P「…えーと?」

 

乃々「森久保とメリーゴーランドに乗ってくれないんですか…?」

 

P(……)

 

P「いや、んなことないけど」

 

乃々「じゃ、じゃあ行きましょう」パァ

 

P(…乗っとくかーこの流れ)

 

P(にしてもこんなおっさんとメリーゴーランドのりたいもんか?加齢臭とかしないかな。まぁそんなに老けてるつもりもないけど)スンスン

 

乃々「プロデューサーさんこっちですけどっ」ポンポン

 

P「…後ろじゃダメ?」

 

乃々「こっちですけどっ」

 

P「馬一頭の許容量を越えるってばよ」

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

ちひろ「しっかりした娘が多いから忘れがちですけど、まだ十代くらいの娘たちなんですし、」

 

ちひろ「お仕事続きで寂しくなるときもありますよね」

 

ちひろ「…乃々ちゃんの甘え方はああなんでしょうねぇ。本人は気づいてないでしょうけど」

 

ちひろ「いやープロデューサーさんのかゆいところに手が届く、できたアシスタントですね~わたしは」

 

ちひろ「……」カタカタ

 

ちひろ「……」

 

ちひろ「それにしても…」

 

ちひろ(……)

 

ちひろ(痴話喧嘩、かぁ…)

 

ちひろ「……」カタカタ

 

ちひろ「……」カタカタ

 

ちひろ「…………」

 

ちひろ「………ふふっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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