我、島田流ノ息子ナリ   作:超甲形巡洋艦

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どうも、探偵のLです。
この物語初の、戦車戦が始まる・・・かも!?


第九話

昨日、また来るから首洗って待ってろと言われた。(前話参照)ので良いとこ三日くらいは静かになるだろうと思っていた。が、その翌日の昼休み図書室で本を読み漁っていたときだった。

 

「勝負よ!!」

 

「はあ?」

 

図書室に来た途端これだ、えぇ(困惑) 

しかしカチューシャ一人しか来ていない。まあ、ノンナが居ないため適当にあしらうかと方針を脳内会議で決める

「だから勝負って言ってるの」

 

「めんどくさいんで断ります」

 

「なによ?もしかして負けるのが怖いの?」

 

「(まあ、挑発の常套句だな)いや、別にそんなんではない。昨日も言ったけど俺は戦車道をする気はない。ついでに図書室ではお静かに」

 

気づけば周りがざわついている。後から聞いた話だが、カチューシャは相当プラウダでは権力があるらしい。その誘い(衛一にとっては迷惑行為)を断っている島田流の息子と言う構図で学校中に噂が知りわたるまで時間は掛からなかった

 

「ふーん、なら私と勝負して勝ったら勧誘は諦めてやるわ。けど負けたら・・・これでどうかしら?」

 

「んー、これ以上付きまとわれてもめんどくさいんでその勝負受けます」

 

「言ったわね?」

 

「ええ。言いました。そしてこの会話は図書室に今居る全員が証人です」※ちなみに録音済み

 

他の人「(あれー?しれっと面倒事に巻き込まれた感が否めない)」

 

「よ、用意周到ね。まあいいわ」

 

「(用意周到?何か違う気がする)でも、練習も無しにいきなり勝負はお断りさせて頂く14日の猶予を寄越せ」

 

「それくらい良いわ。他の乗員は機甲科の生徒から適当に決めなさい。使用車両も決めるから放課後暇なときに格納庫に来なさい。良いわね?」

 

「あーい。んじゃ、そう言うことで~」   

 

━━━━━━

 

~放課後 弓道場~

「てことが合ったわけですよ。ですから部長、郷地さん誰か機甲科の生徒に知り合い居ませんかね?」

 

「居るには、居るんだけどねぇ?協力してくれるかどうか、ここに呼んでみるけど駄目だったら駄目まあ条件次第かな?」

 

「あいにく整備士にしか縁がなくてな、俺にはどうにもできん」

 

「ありがとうございます。じゃあこっちでも行動起こしますので、しばらく弓引けないかも」

 

「そう。まあ、事が全て済んだら引けるさ」

 

「なので戦車格納庫に行って使用できそうな車両見てきまーす」

 

「行ってらっしゃ~い」

 

━━━━━━

 

~戦車格納庫~

「んーと、誰か居ねえかな~」

 

「両手を頭の後ろにつけなさい」カチャ

入っていきなり後ろから拳銃突き付けられた。なので大人しく投降する

「ん?貴方は・・・決心が付いたんですね」

 

「ちげぇよ。あんたあのチビ助から話聞いてねえのか?」

 

「カチューシャ様の事をチビ助等と言うのは辞めなさい。今度は容赦しませんよ」

 

「お、おう」

 

「それと話とは?」

 

「ああ、これ聞いてくれや」

レコーダーを聞かせ、疑うならその時図書室にいた人に詳しく聞けばよいという旨を告げる

「そうでしたか。ただカチューシャ様からは何も聞いていません、少し事実確認をしてくるので待っていてください」

 

«10分後»

「お待たせしました」

 

「来たのね、まあ好きな車両位選ばせてやるわよ」

 

「いや、今日は協力してくれる人を探しに来た。人が居なけりゃ戦車は鉄屑だ」

 

「そうですか、分かりました。後は勝手にしてくださいカチューシャ様、練習に行きますよ」

 

「分かったわ。ノンナ」

二人はT-34に乗ってどっか行く。それを確認してから適当に誰か探す。と格納庫の角でたむろ?している三人を見つけた。服装から一年生だ

「あのー」

 

「えっ?あ何でしょう」

真ん中の子が答える

「えっとまず暇?」

 

「ええ、私たちは戦車に乗っていませんし」

 

「戦車に乗っていない・・・どういうことだ?」

右の子が説明してくれた

「私たちは落ちこぼれだ。実力が無いから戦車に乗せてもらえない。練習すらさせて貰えないんだこんな私たちをあんたは笑うのか?」

 

「落ちこぼれ...ね。よし三人に手伝って貰いたいことがある。時にお前ら周りを見返したくないか?」

 

「・・・・そりゃ見返せるなら、見返したい、だがなにする気だ?」

左の子が尋ねる

「ちと状況説明から、まず俺は戦車道の勧誘を受けたがする気なんてこれっぽっちも無い。でカチューシャとか言う奴の指揮する戦車に負けたら戦車道をしなきゃならんくなる。だが俺は戦車道関係者に知り合いは居ない。だから一から戦車の乗員を集めなけりゃならんのだ。ここまではOK?」

 

「ええ、けど私たちに何の関係が...」

 

「このタイミングでその相談を持ちかけた...さらに図書室でカチューシャ相手に喧嘩売った奴が居るっていう噂...まさか!?」

 

「・・・私たちに協力しろと?」

 

「ええ!?」

 

「話が早い。まあ、そういうこった。俺は島田衛一だ。よろしく頼むぞ」 

 

「島田衛一?って、ああ納得しました私は桐原 亮子です。」

 

「本城 未来だ。」

 

「・・・池本 冬」

 

「よろしくねー。さてと、で?協力してくれる?」  

 

「はい。私たちなんかで力になれるなら」

「いつまでも偉そうな先輩たちの鼻へし折ってやる」

「・・・殺ってやる」

 

「良いねぇ、その感じ大好きだよー。んじゃあ一泡ふかせてやりますかぁ」 

そこで意気投合した後乗る戦車だけT-34/76に決定して解散しようかと思ったのだが、現隊長に声をかけられた

「君たちか。地吹雪と言われる彼女に戦いを挑むのは」

 

「貴方は?」

 

「た、隊長!?」 

他の休憩している戦車道関係者はすぐさま敬礼、今この場に居るなかで敬礼していないのは衛一のみ。

「ふむ、もう忘れられたのか、私はプラウダで隊長をしているものだ。一年生の入学式でスピーチをしていたのにな」

 

「あー?あー。そういえば進行表に書いてあった」

 

「隊長、この度はどんな御用で?」

 

「噂が凄いからね。私もその結末が気になるだけだ。じゃあね」

 

「不思議な人だな。隊長さんは」

 

「ええ、ちょっと失礼ですけど生粋の変人として有名です」

 

「生粋の変人ねぇ、とりあえず今日は解散で」




前書きで戦車戦を書くといったな。あれは嘘だ
これから登場するか分かんないけどキャラ設定?
桐原 亮子・一年生 通信者
本城 未来・一年生 操縦者
池本 冬・一年生 装填者

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