~演習場~アンコウside
「かめさん、先攻して偵察をお願いします。かばさんは地形が複雑な所で待ち伏せてください」
『了解』
『分かったよ~』
まとめて行動して弾着観測射撃で一網打尽にされるのを防ぐため散会する。衛一の弾着観測射撃の有効な対処法は不規則に動き続ける事、単調な動きをしないことだ。後波川を見つけ次第撃破することだ
そして五分程たった
『かめさんより、フクロウ発見したよ~。マッブ中央の高地を占拠して索敵してるっぽい』
「あそこの高地は攻めにくいですね。こっそり近づこうにも念入りに索敵してると思いますし、衛一殿の射撃能力を考えると」
「下手な策略は通じない」
「まるで敵を待ち受ける魔王だよ」
「真正面から敵を迎え撃つ構えですね。動かざること山の如しです」
「動かない・・・これなら勝てるかも!」
そう言うとⅢ突の現在地を確認する
『かばさん、その地点から少し北に行って射撃体制を取ってください。かめさんはそのまま監視を』
『ん。了解』
『了解したがあいつ相手に砲撃戦で勝てる気がしないぞ』
『Ⅳ号と挟撃します。反撃には十分警戒してください』
『うむ、心得た!』
「まこさん、砲撃が来たら回避してください」
「分かった」
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~フクロウside~
「波川、そっち見つかった?」
「駄目だ。そこに居る38t以外見つからない。向こうには見つかってるはず」
「なんのアクションも無いな。どうしたものか」
「衛一、この作戦で大丈夫だろうな?」
「変態紳士、そんな気にすんなって。38tの無能砲主の心折る為だけに考えた作戦だから」
「おい、心折るためって、それで折れるどころか壊れたらどうする?」
「無理やり治してまた壊すを繰り返す」
「「「そいつぁひでえや」」」
「つっても衛一、お前の作戦、囲まれる前提だったよな」
「そろそろ動かない事の気づいて挟撃されると思うんだけど」
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『射撃準備完了した』
『分かりましたこちらとタイミングを合わせます・・・3・・・2・・・1・・・撃て』
同時に射撃する。Ⅳ号とⅢ突の位地は正反対でt-44を中心に直線を引くと丁度同じ位地に居る。つまり同じタイミングで撃てば同時に着弾する。そうやって調整した
『二両とも外れ~。反撃はあんこうみたいだね』
衛一からの砲撃は外れ。距離があり奇襲でも無い、回避運動もされている。こんなときに当てれるほど衛一は人間辞めてない
「華さん、秋山さん、全力射撃お願いします」
「分かりました」
「了解です!」
━━━━━━━━━~かばさんチーム(Ⅲ突)~
「同じ弓の道を行くもの同士・・・勝負!」
衛一も弓の道を辿る者だ。実は左衛門佐は衛一と面識がある。衛一がゲリラ参加したとある大会の男女総合決勝戦で競い合い、負けたと言う因縁?のようなものがある。と言っても衛一の方は覚えていない。
『二両とも外れ~。反撃はあんこうみたいだね』
「敵は背中を向けている。我々を舐めているようだな」
「本当なら射抜きたい所だが、撃ち抜くのも悪くはないな」
━━━━━━━━~あんこうside~
「こんな状況になっても大きく動かない。フクロウチームは何を考えているんでしょうか」
「うん。いつ被弾するか分からない上に視界が通る状態でその場に留まるなんて」
『よお、俺達の行動で大分まよってんじゃないかな?』
『ちょくちょく敵側の無線に混ぜてくるの辞めてくれないかな?』
『嫌だね。一つヒントをやろう。❲世の中には手段の為なら目的を選ばないどうしようもない連中も確かに存在するのだ❳』
「手段の為なら目的を選ばない?」
「勝利が奴等にとっての目的ならその中に手段がある。今の奴らにとってはその手段こそが目的だろう」
「そういえば試合の後衛一殿が言ってたことがありました」
「言ってたことですか?」
「衛一殿曰く『至近距離での砲撃外す無能は死ぬべき』らしいです。だから手段は38tの撃破?」
「この試合片方全滅でしょ。あんな意味深なこと残したならもっと別の何かがあるんじゃないかな?」
「別の何か・・・?」