我、島田流ノ息子ナリ   作:超甲形巡洋艦

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島田千代の手によって強化された聖グロリアーナに敗退した黒森峰
その報を聞き動揺する大洗、しかし澤のとある提案により大洗は強化した聖グロリアーナに絶大なダメージを与えられるであろう作戦を編みだす



第四十三話

~大洗市街地~

 

「助かるよ。姉御」

 

「ありがとう、お姉ちゃん」

 

「何、気にすることはない」

 

今大洗には見慣れない黒森峰のマークが書かれた戦車がいた。来ている車輌はⅠ虎、Ⅱ虎、パンターD型×2の合計四両である。それぞれまほ、エリカと小梅など縁のある人が来ていた。そしてエリカが口を開く

 

「まず一つ言わせてもらうわ。今年の聖グロリアーナの強さ今までの比じゃない。一回、二回り。いえ、それじゃ言い表せないほど強くなってるわ」

 

「エリカの言う通りだ。勝つのは一筋縄では行かない」

 

「その為に来てくれと頼んだからね」

 

「しかし衛一、何をするんだ?」 

 

「最初は学園艦の市街地を移動して逃げる大洗の車両を見つけてほしい。それでいつ、どこで、どの車両を見付けたかを記録、そして追いかけていつ見失ったかの記録をしてほしいの。射撃は禁止、戦闘じゃないからね。交通ルールは守るでお願い」

 

ようは簡単なかくれんぼだ

 

「わかった。しかしなぜだ?」

 

「終わったら説明するよ」

 

そして衛一は無線機で通信を入れる

 

「よし隊長、こっちは全員準備オーケーだ」

 

「分かった。お姉ちゃん」

 

「分かった。エリカ、皆に伝えてくれ」

 

そして一部を除き戦車に乗り込んだ。

 

──────

~西住まほside~

しかし戦闘でもなくただのかくれんぼとは、一体何をするために衛一は私達を呼んだんだ?

 

「各車散開して大洗の車輌を捜索、頼み通り捜索、記録を行ってくれ」

 

『あーあー、黒森峰の皆さん聞こえてる?』

 

『ああ、聞こえてる』

 

『聞こえてるわよ』 

 

『聞こえてます』

 

『悪いね。来てもらって早速の頼みがこんなので』

 

『いや、それは構わないが』

 

『そう?んじゃしっかり頼んだぜ、姉御』

 

『分かっている』

 

衛一の無線の後ろにはエンジン音が聞こえなかった。あいつはどこに居るんだ?無線越しではかるが強い風の音がした。別に風は強くないのだが

 

 

──────

 

 

捜索、もといかくれんぼが始まって三十分が経とうとしていた。しかしそれにしては妙だ、発見の報告がM3Leeの一件しか来ていない。それもすぐに撒かれてしまった

なぜだ?今までも敵が巧妙に隠れていることはあった。今はマップも狭く一般車も走っている状況でここまで見つけられないものだろうか?なぜこんなにも見つけられない?

 

『隊長、奴ら本当に居るんですか?』  

 

ここまで見つからないのでさすがのエリカも虫の居所が悪いだろうか

 

『さすがの衛一でもこんな悪戯はしないだろう』

 

『姉御ー、そろそろ終了時間だよ。これからの時間交通量が増えるから港に戻ってきて』

 

『分かった。各車港へ帰還してくれ』

 

これだけ見つけられないなら絶対にカラクリがあるな。聞いたら教えてくれるだろうか?

 

~聞いてみた~

「衛一、見つけられないカラクリがあるだろ?」

 

「あるよ」

 

「はぁ?なによそれ?」

 

黒森峰の隊長、副隊長から質問責めにされる衛一

 

「でもぉ教えなぁい」

 

「何でよ!」

 

「出来るだけ秘匿したいんだよ。聖グロリアーナ相手ならどこから情報漏れるか分かったもんじゃない」

 

わざわざ作戦会議をする部屋に盗聴機を仕掛けられていないか確認していた

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