我、島田流ノ息子ナリ   作:超甲形巡洋艦

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どうも、探偵のLです
今回、また時間が飛びます。
大体小学校終わった所ぐらいです
そして、最初は居酒屋での千代さんとしほさんのお話から始まります。
今回は衛一君の千代さん目線からの回想回です


第四話

~居酒屋~

しほさんと千代さんが呑んでいた

二人は結構な飲み仲間である。そして愚痴の言い合い

余談だが、ここに蝶野教官が入ると収集が着かなくなる

 

「で、衛一君の様子はどうなんですか?」

 

「別に、変わらないわよ~。ただ人見知りは治ってきたわね~」

 

「そうですか」

 

「ただねー困ったことが有るのよ。これに関しては嬉しいやら、複雑な心境ね」

 

「何がですか?」

 

「あの子、野菜育てることにのめり込んでるのよ。特に果物と西瓜とか向日葵とかその他季節に合うもの片っ端から栽培して、庭だけでは飽きたらず、使ってない演習場にも手を出し始めたから。部屋の中掃除してたら田んぼ作るための計画書まで出てくる始末で、既にこっちから手がつけられない段階にまで達していたわ」

 

「植物栽培ですか、確かに叱るようなことでも無いですし、かえって始末がつけられないですね。学校生活の方はどうだったんですか?」

 

「基本的に本しか読んで無いみたいってことを担任の先生から毎年聞いたわ。交友関係も皆無で、人見知りがまだ払拭しきれて無いのかもね。成績は真ん中より少し上。国語は学年でも高いらしいけど、友達の片鱗も見せないから心配されてるのよ」

 

「戦車に対して興味を持ったりしなかったんですか?彼は。むしろ持ってそうですが」 

 

「何回か見せたことが有るのだけど、あんまり興味無さそう。だけど武道には興味を持って、これやりたい!って言ってたのが有ったわね。確か弓矢で名前は...」

 

「弓道ですか?」

 

「そう!それ!正直弓道に興味を示すなんて思っても見なかったから、どうしたものかしらそれも近くに有る武道館に暇なときは行って弓道の見学しに行ってるから、あの子珍しく本気なのよ」

 

「そこまでするならさせても良いじゃ無いですか」

 

「ま〜そ~なんだけど~。やっぱりね。私としては戦車道やってほしいって、考えも有るのよ。」

 

「何事も強制させるのは良くないですよ。昔のことも有りますしね」

 

「そっちのまほちゃんとみほちゃんはどうなの?」

 

「特に変化はありません。進学は黒森峰中等部に行きますし、強いて言うならみほがおとなしくなった位でしょうか衛一は近くの中学校に行くんでしたよね?」

 

「ええ、本人がまだ人見知り残してて、「知り合いが居ない閉鎖環境に放り出されるのは勘弁してくれ」だって、本音は畑触りたいからだと思うけど」

 

「学校生活に問題がないなら学校行事なんかは特に何もなかったんですね」

 

「いえ、むしろ逆のような気がするわ」

 

「逆?」

 

「勿論目立ったことは運動会でも卒業式でもしてないと思うわよ。いや、卒業式はあったわ」

 

「一体何をやらかしたんですか?」

 

筆者<はーい回想入りまーす

 

ーーーーー

小学校六年の卒業式、衛一は体調を崩した。

具体的に言えば高熱、吐き気、頭痛等々。勿論千代さんもこれは不味いと学校に相談はした。学校からの返答は『来てください。何かあったときとために教員も近くに待機しているのでby 校長』と言うものだった。

「うえぇ頭が痛い。吐きたいけど吐けなくて気持ち悪い。体が重い言うこと聞かない」

 

「お兄ちゃん、大丈夫?」

 

「愛里寿か、伝染するからあんま近づいたら駄目だよウプッ」

 

「本当に大丈夫?衛一?端から見たら死にかけてるけど」

 

「来いって言うなら行かなきゃ駄目だろ。吐いても」

 

「学校では吐かないようにね。一応わたしも行くけど」

 

~学校、体育館~

無理矢理来たはいいもののやはり辛い。口から80cm嘔吐砲を撃ち出して周りに多大な(精神的)被害を出してしまう何としても阻止せねばならない

(ウエップ気持ち悪い。来賓の話長いタヒねば良いのに。吐きそう。むしろあいつらに対して吐きたい)

 

<卒業生、起立  バッ

卒業生が全員音を立てず素早く立つ衛一もやっとの思いで着いていく

 

<礼 ペコ イチ,ニ,サン

衛一(駄目だ。お腹揺らしたらなかも揺れる...)

 

<卒業証書 授与

 

順々に生徒が呼ばれ、卒業証書を受けとる

やがて衛一の番となった。

<島田 衛一

 

蚊の鳴くような声で返事をしてなるべく体調が優れないのを隠して歩きだす

階段を登り証書を受けとる

その時だった

(うっ、ヤバい今は不味い)

吐き気の波が襲ってきた

(ヤバいもうだめ)キラキラキリキラキラキラ

校長の目の前で吐いた

一部から悲鳴が上がった

 

そして衛一は後ろに倒れ、階段から落ちて気を失った

 

ーーーーーー

 

「ってことが有ったのよ」

 

「それは大変でしたね...」

 

「本当にね。慌てて教員が保健室に運び込んで、顔が面白いくらいに青かったからそのまま病院に直行したわ」

 

「さてとそろそろ良い時間ですし作者のネタも尽きたことですそろそろお開きにしましょう」

 

「そうね」

 




実は私が小学校の卒業式で体調を崩したのは実話だったりします。流石に吐いたまでは行かなかったんですが卒業証書を受けとる前に卒業式をリタイアしています。今となっては笑い話ですがね

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