前回の三バカは郷地さんによって無事にしばかれました
いきなりですがまた時間が二年ほど飛びます
ちなみに郷地の歳は衛一の一つ上です
第六話
中学三年生の秋。衛一は弓道部部長を担っていた。おまけに二年間の県弓道大会で個人で優勝二連覇、団体の部で3位と二位に成っており、全国大会で3位に入った。そして初段も入手した
そんな彼、高校のことで悩んでいた。弓道での好成績で結構な数の高校から声がかかっている。この中から選ぼうと思っているのだが、案外悩む。教師と相談しても『成績の面もあまり苦にはならない。後悔の無く好きなところを選びなさい』と言われた
正直弓道と農業、成績の事しか考えておらず進路の事などアウトオブ眼中だった。
「つってもな~全部弓道あるし。母さんどうすれば良いんだろ?」
「ふーんこの中から選ぼうと思ってるの?」
「まあ、そうだけど」
「ならサンダース大付属は?」
「英語の成績が絶望的な俺にアメリカ風の学校に行けと?はぁ、ロシア語なら多少話せるのに」
「え?ロシア語話せたの?」
「Конечно,(当然だ)」
「何て言ってるかは知らないけど、ロシア語話せるのならここにすれば?ソ連風の学校よ」
「プラウダ高校?あー今年戦車道で準優勝した学校だったっけか」
「貴方には丁度良いんじゃない?」
「うーんそうだなここにしよう」
と言うような軽い感じで進学目標が決まった
「衛一、あと卒業祝いが有るからガレージに来てくれる?」
「・・・ガレージ?うん、取り敢えず分かった」
少年達移動中
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ガレージに来た衛一を待っていたのは父さんだった。
そして父さんの後ろには布の掛けられた巨大な何か。そして中身は見えないがペットを入れる小さなケース。そしてそれに関連するであろう段ボール
「父さん。何そのでかいの?」
「何、お前の卒業祝いだ。手に持っている方は知り合いから譲り受けた動物だ。この段ボールの中身はゲージやらその他諸々だな」
「え?つまりその布の掛けられたでかいのは卒業祝い?」
「この動物もだよ。まあいい、この布を取ってごらん」
「よいしょっと・・・え?戦・・・戦車。え?」
その布の中には丸みを帯びた砲搭を持ち、車体前部がきつい傾斜装甲を施している。そしてその戦車はその砲身を誇り高くあげているように見えた
「こいつは・・・ソ連のT-34中戦車?」
「不正解。これはソ連のT-44Ⅴだこいつの主砲は元々85mm砲を搭載している。だがこいつの主砲は100mm砲だ。おまけに速力は60km、砲搭180mm車体120mmの超傾斜装甲、あの当時世界最先端だったT-54に迫る実力を持っている」
「T-44Ⅴ・・・卒業祝いってこれ?」
「と、これだ」
手に持っている方のケースを渡される
「これは梟?」
中には白と灰色の梟が入っていた
「そうアフリカオオコノハズクっていう種類、雄の梟で知り合いから譲り受けたんだけど家には千代も僕も家に居ないし衛一が学園艦の寮に連れていけば良いじゃん。小動物オッケーって書いてあったし」
「うーんプラウダは雪積もるらしいけどホグワーツじゃないからな~・・・と言うか逃げようとしないのなこいつ」
指を差し出すとあまがみされる
「生後一ヶ月だったかな?人懐っこいでしょ」
「うん、けど、いや分かった。連れていこう。そして飼うからには責任を持つ」
「ふっ、衛一ならそう言うと思っていたよ。あと二週間程家で可愛がって上げて」
「よし、なら名前はホクだな」
「なんか由来は?」
「無い!!思い付いただけ」
※鷹が英語でホークと言うことは知らない
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なんやかんやで合格した衛一。(英語は絶望的な点数だった)しかし、プラウダ学園は学園艦の名のとおり船なのだ。なので寮に入る。明日、プラウダに行くため一時的にこの家を離れる。今日はその準備をしていた
「えっと本はこっちの段ボールで衣服はここに、えっとホクのゲージはこの中でいっか。でホクは父さんがくれた時のに入れて、後は」
部屋で荷物をまとめている衛一、すると誰かが部屋に入ってきた。
「お兄ちゃん」
「ん?ああ愛里寿か。どうしたの?」
いつも通りボコられグマのボコのぬいぐるみを持っている。
「今日でお別れ?」
「まあ、そうなるかな。でも夏休みとか年末年始とかは帰ってくるよ。少しホクの事任せていいか?」
少し愛里寿の表情が明るくなった
「うん!分かった」
「俺は荷物纏めるので忙しいから、うーん父さんの部屋の中にでも様子見ながら放鳥しておいて。あそこなら糞しても困ること無いし」
「え?う、うん」
ホクをバックのままお父さんの部屋に持っていく愛里寿を確認したあと、再度荷物を纏めにかかる。
しばらくして、全部持っていく物はまとめ終わった
「ふう、このくらいか」
日が高く登り、そろそろ引っ越しのトラックが来る時間
大体段ボール六個位にまとめ上がった(しかしその内三箱の中には本がぎっしりでクッソ重い)
その後は畑の後片付けをしに行く。
残った果物や茎等を放置しておくと色々大変なことになる。その為、全部まとめて焼き払う
「さーて、後はここの区画だけか、ちゃっちゃとやっちまおう」
畑に残った雑草や、根などをまとめて土に埋めて
上に残った茎をまとめてしまう。家にあったルノーueに荷台を連結させておいて、その荷台に乗せる。そしてまとめてある場所へ運んでいく
「凄い量だな。事前に干しておいて正解だった」
大きいマッチ箱を用意して一本取り出し火を着けて、箱の中に戻し、乾いた植物の山に投げ込む。十分程あとに、凄く燃え上がった。(語彙力低下)
最早火の山である。後は回りに燃えるようなものは置いていないため放置する
※燃えている物を放置するのは辞めましょう。良い子も悪い子も真似をしないでください
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~自宅、夜~
この家で食べる夕食とも一旦お別れ。
衛一は気が向いたので台所に来て冷蔵庫の中身、自分の育てた野菜のストック、スパイス等の調味料を覗く
「そうだ!カレー作ろう(唐突)」
と、育てた野菜のストックから人参、玉葱、ジャガイモ、棚からカレールー、コーヒー、冷蔵庫から肉やその他色々をだし、鍋に油を引いて余熱、その間に包丁を使って皮を剥き丁度いいサイズに切り分ける。切り分けたら鍋で肉を炒めて火が通ったら、刻んだ玉葱やら人参やらジャガイモ投入して再度炒める。
玉葱が黄金色になったら水を量を計りながら入れる。適当な時間待ってルーを投入、後は放置
と、買ってもらったスマホを弄くる。が、実を言うと使い方が一ヶ月経った未だに良く分かっていない
と五分ほどしたらお母さんが帰ってきたのか?裏玄関から音がした。ずいぶん静かだが
「何だ?えらく静かだな。驚かすつもりか?」
と、少し怪しみつつ静かに裏玄関に向かう。
※表の玄関が島田流の門下生が出入りするのと、威厳を保つため大きい。その為普段は裏の玄関から出入りする。手紙なども裏玄関のポストに届く
「お帰り~早かったね」
「あら、脅かそうと思っていたのに」
「んなことお見通しだ。何年一緒に住んでたと思ってる?」
「十年位ね。」
「ここで十五年と言われないのが悔しいところ」
「・・・やっぱり気にしてる?」
「まあな、小学校の時俺はそんなに気にしてなかったんだけど、少し成長して来てさっき水面に映る自分の顔みたんだ母さんにも父さんにも、ましてや愛里寿にも似ていない。やっぱ血の繋がりは無いんだな~と」
「ふーん」
「まあ、母さんは母さんだし父さんは父さんだ。愛里寿も他人なんかじゃない。俺の可愛い可愛い妹だ」
「そう、その答えで安心した。だんだん成長して行くにつれて自分は島田家の人間じゃないって言う考えを持たれるのはちょっと悲しいから」
「そっか...そうだ、お風呂沸いてるのと気が向いたからカレー作った」
「あらそう、何か外食行こうと思っていたのに」
「最後の最後にこの家での日常を崩したく無いから」
「そう、もう少しでお父さんも使用人さんも帰ってくるわ、皆で一緒に食べましょうか」
「うん」
その後は、家族皆で一緒に衛一作のカレーを談笑しながら食べた
そして、衛一はプラウダに向けて旅立った
どうでしたか?今回更新が遅れてすいませんでした
次回辺りからプラウダ編(一年目?)に突入します