戦闘描写とか数年ぶりだったけど相変わらず難しいです。
あと原作の描写とかはほとんどカットしています。原作の入試のところ読んだのだいぶ前だし、みんなも他の作品で何回も同じ描写見てるし別にいいよね?
今後もこんな感じでカットすることがあると思いますのでご了承をお願いします。
霧華は雄英高校の門を見渡す。
今この瞬間にも、彼女のスパイとしての活動は始まっていたのだ。
(正面の門にはカメラが8台、さらに部外者が入ると反応するっていう通称「雄英バリアー」か。あとカメラの死角はあそこと…)
カメラの位置や校舎の外観などを見て、頭の中で簡易的な地図を作る。
これでもし入試に落ちたとしても、雄英の敷地内へと簡単に侵入できる。成果としては、それだけでもなかなかなものであった。
(さて、確か講堂で実技試験の説明だったよね。早めに行って講堂の中も調べとこう)
講堂へと足を進めようとすると後ろが何やら騒がしくなる。
なにやらぶっ殺すなどという物騒な単語が聞こえると、それを言っていたと思われる金髪の少年が彼女のことを追い越した。
(ヴィランの私が言うのもあれだけど、どっからどう見てもヴィランだよね…)
そんな彼を眺めながら、彼女も講堂へと向かった。
説明が終わり、受験生全員がバスに乗ってそれぞれの試験会場へと向かう。
バスで向かう中、霧華は試験の説明を思い出す。
説明によると、実技試験は仮想ヴィランという4種類のロボットを倒してポイントを集めるというなんとも簡単な試験らしい。しかし、仮想ヴィランの中には0ポイントのお邪魔ヴィランもいるらしい。まあこれに関しては無視していいだろう。
そんなことを考えていると、バスが試験会場へと到着した。
「なかなか広い場所だね」
試験会場は街一つ丸々模倣したような場所だった。
彼女は準備運動をしながらスタートの合図を待っている。
すると近くでなにやらまたちょっとした言い合いになったようだ。そちらを見てみると説明会で質問したていた堅物そうな少年が、緑でモジャモジャの髪の気弱そうな少年になにやら言っているようだった。そんな様子を見ていると不意にスタートの合図が上がった。
一拍遅れてみんなが走り出す中、緑の子は完全に止まってしまったみたいだった。
彼女はそんな彼に近づいて話しかける。
「君、大丈夫?」
「わ!?えええ、えっと、ぼぼ、僕は大丈夫です…それより、君は?」
「君が緊張して動けなくなっちゃったみたいだから心配だったの。それじゃあ、お互い頑張ろうね!」
彼女はそう言うと、受験生の後を追いかけていった。
それを見ていた少年も自分の頬を軽く叩き、彼女の行く方へと駆けて行った。
「うーん、これくらいなら全然素手で壊せるね」
そう言うとジャンプしてから踵落としを仮想ヴィランの頭に叩き込む。
他の受験生よりも少し遅れてスタートしたにもかかわらず、彼女は現在スタート地点から一番遠い路地へ仮想ヴィランを倒しながらたどり着いていた。
「まだだれも来てないから、狩り放題だね」
彼女は路地にいた3体の仮想ヴィランのすぐ横の壁へ飛び、その壁を思いっきり蹴り仮想ヴィランに向けて飛び蹴りを放つ。そしてその衝撃でさらに次の仮想ヴィランへと飛び同じように蹴りを入れる。
「靴に鉄板仕込んで正解だったみたいだね」
そんなことを呟くと、さらに奥から3ポイントの少し大きい仮想ヴィランが出てきた。
これも同じように飛びつくと今度はいつのまにか手に持っていたナイフを仮想ヴィランの頭に刺しこむ。すると仮想ヴィランが一瞬動きを止め、その隙を突いて頭の上へ跳びまた踵落としを決める。そのまま着地すると仮想ヴィランはその場で倒れた。倒れたヴィランから先ほど刺しこんだナイフを回収する。
「これでこの路地は全部かな?えっとこれで…42ポイントくらい?もう少し稼いだ方がいいかな?」
考えながら路地を出ると突然地面が揺れ出す。
「うわっ、なになに!?」
すると彼女の前には巨大なロボット、0ポイントのお邪魔ヴィランが現れた。
お邪魔ヴィランが動き出すと近くまで来ていた他の受験生が一斉に逃げ出す。
「まあこんなでかいのに挑もうとするのなんて普通いないよね」
彼女もそのまま去ろうとしたが、ふと考える。
恐らくこれを倒せる受験生はほとんどいないだろう。もし今後ヴィラン連合が雄英高校に侵入して戦闘をするときにもしこの仮想ヴィランが出てきてもかなり苦戦するだろう。
ならば今この場での最善策は一つ。
「この仮想ヴィランの戦力を図るのがいいかな?」
そう呟くと崩れた瓦礫やビルの破片などを足場にビルの屋上へと登る。
そのタイミングで、お邪魔ヴィランは霧華の登ったビルに向かって攻撃をした。
それうまく避け、そのまま腕に飛び乗る、顔へ向けて走りながら霧を発生させる。
朧霧華、個性「霧化」!
自身の身体や物を霧状に変化させることが出来る!さらに霧を周りに放出して霧の中を自由に移動することも可能だ!本気を出せば半径5キロ程まで霧を放てるぞ!
霧を発生させながら顔の周辺まで近づくとお邪魔ヴィランの顔の周りに霧を纏わせる。
恐らくこれでメインカメラの機能が機能しなくなり一瞬だけでも止まるだろう。
その一瞬を突いてメインカメラを破壊しようと近づくが、そこにたどり着くよりも早くお邪魔ヴィランは再び動き始めた。お邪魔ヴィランはそのまま頭を振り下ろし霧からもとに戻った霧華へとぶつけられる。そのまま落とされるがなんとか体勢を整えてビルにぶつかると同時に霧化して無傷で着地する。
「思ってたよりも動きが止まんなかったな。でもあれなら死柄木さんの個性で全然余裕そうだね」
戦闘の反省をしているとお邪魔ヴィランに向かって跳び上がる人影が見える。
それは試験が始まる前に霧華が喋りかけた緑の髪の少年だった。
「スマァァァァァァァッシュ!!!!」
少年はそう叫びながらお邪魔ヴィランの顔を思いっきり殴り、そのまま吹っ飛ばした。
「わぁ、すっごいパンチ!まるでオールマイトみたいだね」
そんな感想を述べるも、少年の異変に気付く。
その少年は着地する体勢になることもなく、そのまま頭から落ちていった。
「ちょっとこれ不味いかも」
そう呟くとビルから全速力で飛び降り、少年が落ちてくる場所になるべく高く霧を発生させる。そのまま霧を移動してなるべく高いところで彼をキャッチするが、流石に落下する勢いまでは完全に殺すことができない。なんとかダメージが少なくなるよう着地しようとするが、ギリギリのタイミングで茶髪の少女が板に乗ってこちらに向かって来る。
「間に合え…!」
少女は叫びながら手を伸ばして彼女たちに触れる。すると、一瞬落下の勢いがなくなりそのまま霧霧華が少年を抱えたまま着地する。
一方、茶髪の少女は板ごと地面へと滑る形で落ちた。そして吐いた。
「しゅーりょー!!」
と、丁度のタイミングで試験終了の合図となった。
霧華は地面に少年を降ろす。よく見ると、少年の右腕と両足の骨はバキバキに折れていた。
「個性の反動かな?」
少年の個性を考えていると少女ももう大丈夫なのか霧華の元へやってきた。
「いやー、かなりギリギリだったけど二人とも大丈夫だった?」
そう言われた瞬間、霧華は一瞬にしてその場から消え去った。
彼女、朧霧華はひとつだけ苦手としていることがあった。
女性を専門に殺している切り裂きジャックは、女性が一番苦手なのである。
今更ですが主人公の個性がやっと公開しました。
あと霧華が女性が苦手なのには理由があります。それについての話はオリジン回にやりたいと思います。
前回は神父の名前についての感想をありがとうございます。
まだ決まってはないですが、早いうちに決めたいと思います。