50m走
ここで個性を使っての移動をしてもいいが、あまり手の内を晒したくない。
ということで最初の種目は普通に走ろう。そう思っていたら私の番になった。
私は尻尾の生えた男の子と共にスタートラインに立った。スタートと同時に私たちは走り始める。私は普通に走るのに対して、尻尾の生えて男の子は尻尾を器用に使って前へと飛んでいた。
結果的には男の子に負けてしまったが、記録は6.72秒。普通に走った割にはいい記録じゃないかな?
握力測定
これは特に個性が意味ないので普通にやる。
結果は、43.26kgだった。
なんか個性を使ってない女子よりも倍近い数値になっているが、これはきっと普段ナイフを握っているから少し握力が強くなったんだろう、うん。
立ち幅跳び
これは少し個性を使ってみよう。
思いっきり跳んでからの着地する瞬間に全身を霧化させる。そして霧化した状態で数十m進んだところで霧化を解除する。
記録は57.83m。
本当はもっと余裕があったけど注目を避けるために途中で記録を切った。ほかの生徒は私よりもっと高い記録を出しているし、こんなものでちょうどいいだろう。
ちなみに、2回目の測定を個性を使わないで跳んだら7m超えた。まあ路地裏の壁を壁キックで屋上まで行けるし、多少はね?
反復横跳び
これも特に個性の使いどころがないので普通にやろう。
結果、74点。
下手な男子より高かったのはここだけの話。
ソフトボール投げ
これも個性の使いどころががなかったから普通にやった。
結果は34mだった。
だけどソフトボール投げはあのオールマイトみたいなパワーの男の子、先生には緑谷って呼ばれてたね。緑谷君は1回目で先生に何か言われて周りが心配そうにみていたけど、あの入試の時の超パワーでボールを思いっきり投げ飛ばして705.3mを出していた。
でも指先がまたあの時みたいにバキバキに折れていた。まだ個性のコントロールができていないのかな?でもあの個性はもしかしたら今後の作戦の障害になるかも、注意しないとね。
上体起こし&前屈
これも特に個性はなし。
結果、上体起こしが43回。
前屈が58cmだった。
持久走
最後の持久走も、特に個性は使わなかった。
結果は3位。流石に長距離を走るスクーターには追いつけなかったよ…
そうして、個性把握テストが全て終わった。
結果を言えば、私の結果は7位だった。
「ちなみに除籍は嘘な。君たちの最大限引き出す合理的虚偽」
「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」」」」
「あんなの嘘に決まってます、ちょっと考えればわかりますわ」
「なんだー、つまんないのー」
私がそう言うと、みんながギョッとした目で見てきた。
「コホン、とりあえず今日はこれで終わりだ。教室戻ったらカリキュラムなどのプリントがあるから、各自見ておくように。それと緑谷、お前後で保健室でばあさんに治してもらえ」
相澤先生が緑谷君に保健室の利用届を渡すと、そのまま解散となった。
その後、女子更衣室での着替え中にて、先ほどの着替えの時に話しかけてきた茶髪の少女が、また霧華へと話しかけようとする。
「ねえ、さっき…」
「!?」
またも驚いた表情になった彼女は後ろに跳び、そそくさと更衣室を出て行った。
女子たちが教室へと戻る途中、相澤先生に呼び止められる。
「女子は全員いるな」
「先生。朧さん、でしたっけ?彼女だけいませんけど」
「大丈夫だ、その朧について話がある」
そこで、女子たちは初めて朧霧華のことを知った。
それと同時に、更衣室での行動を理解した。
「一応、朧自身にも克服しようと意思はある。時間はかかるかもだが、それを理解した上で接してやってくれ」
それだけ伝えると、そのまま去って行った。
しかし、今日彼女に話しかけようとした少女、麗日お茶子には罪悪感ができた。
(女性が苦手なのに、うちは何も気にせずに話しかけちゃった。悪いことしたなぁ)
謝りたいけれど直接は謝れないという葛藤が、彼女の中にできる。
そんな気持ちを抱えながら、彼女は帰路に着く。そんな中、彼女は今日仲良くなった二人を見つける。メガネを掛けた委員長気質な少年と緑髪でモジャモジャの気弱そうな少年だ。彼らを見つけた彼女は、いつのまにか駆け出していた。
この後、お茶子ちゃんはデクたちに今回の件を相談します。その結果がどうなるかは、次回までお待ちください!
あと今回の霧華ちゃんの記録は全国の高校生の体力測定の記録を参考にしましたが、実はかなり適当に決めました。なので記録自体に深い意味はないので、あらかじめご了承してください。
次の回は戦闘訓練の予定なんだけど実はまだコスチュームとかチームの組み合わせとか決まってないんだよね…