クレヨンしんちゃん ちょー!激闘!アクション仮面VSブラックアクション仮面!~全人類おバカ化計画阻止作戦!だぞ~   作:悪・猫

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3.お助けするぞ!

あの特番の日以来…しんのすけは幼稚園にも行かず、風間君達とも遊んでいない、それどころかご飯もおやつも一切手をつかず…ただ、寝込んでいる。

大好きだったアクション仮面のカードも、おもちゃもビデオを自分の眼に映るすべてのアクション仮面グッズを押入れにつっこみ、そのままにしている

 

無理もない、しんのすけのガチ恋の相手、ななこお姉さんはしんのすけにとっては天使のような人物で、お食事会やお泊まり会に行くことになった日は嬉しさあまり大暴走するほどだ

アクション仮面もななこお姉さんと同じくらい大好きだ、こっちの世界では特撮ヒーローであり、あっちの世界は本物のヒーロー。

しんのすけにとっては二人とも大大大好きな人物なのだが、さすがにアクション仮面とななこお姉さんが結婚するとなるとやはり、ななこお姉さんのほうが大事だったのであろう

 

「しんのすけ…来月の結婚式…一緒に行く?」

 

結婚式は明日…こればかしはどうしようもないものの、みさえとひろしは同情する。

ななこお姉さんのご相手がアクション仮面・郷剛太郎…しんのすけがなりたいヒーローではさすがのしんのすけも勝てないと悟っていた

だが、それでも悔しいであろう、もうちょっと早く生まれていれば…もっと年があれば…これほど、年をとりたいとは思うとは思ってもいなかったであろう

 

「おら行かない…お家でお留守番してる…」

 

「でもしんのすけ…この結婚式に出なかったらおまえはきっと後悔するぞ…失恋は誰でもするんだ、父ちゃんだって…」

 

「それ、120回目」

 

的確なつっこみにひろしは苦笑いをしながら黙り込む…やはり五歳児に理解しろと言っても無理な話であろう

 

「しんちゃん…」

 

「しんのすけ…」

 

「アクション仮面なんか嫌いだ!!アクション仮面なんか二度と会いたくないぞ!!」

 

ひろしとみさえの励ましも虚しく…しんのすけはその身軽さで素早く走り…家を飛び出す

アクション仮面なんか嫌いだ…どうして、ななこお姉さんと結婚するんだ…よりにもよって…よりにもよって!!!

 

眼から溢れる涙を拭いながら走る…しんのすけ

いつも風間君達と遊ぶ公園にたどり着き…水をやけ飲みする。

体も疲れ、体温も熱い…だけど走らなければやっていけない、走らなければ涙が零れおちてしまう…

そんな気持ちがいっぱいでとにかく体の温度を下げようと水をかぶ飲みする

 

そんな時だった―――――――――――――

 

「しんちゃん…」

 

懐かしい声がした―――――――――その声は優しく、そして弱々しい…

思わず、その懐かしい声に振り向くしんのすけ…その後に立っていたのはボロボロのメモリ・ミモリ姫…いや、ポッペマだった

 

「トッ…トッペマ!?」

 

トッペマ…実名はメモリ・メモリ姫、ヘンダ―ランドの王女で、かつて、オカマ魔女による侵略を受け、人形にされ、動けなくなったところをしんのすけが助けた人物である。

トッペマと言う名は人形の時の名で、彼女はしんのすけ達の助けを借りオカマ魔女を倒すことに成功し、王子の魔法を解いて、無事にヘンダ―ランドと共に故郷に帰り、ゴーマン王子と幸せに暮らしているはずだった

しかし、彼女はドレスは泥だらけで綺麗な肌には生々しい傷があった

 

「ど…どうしたのトッペマ!?こけたの?」

 

「いいえ…ちょっと厄介な事に巻き込まれちゃってね…しんちゃん、ちょっと日陰に私を運んでくれる?」

 

トッペマはふらつきながらもしんのすけに助けを求め、しんのすけは彼女を抱えながら巨大な滑り台の影にトッペマを移動する

一体、何があったのか…そう思った時、トッペマはあの時と同じよう…あの『スゲーナ・スゴイデスのトランプ』をしんのすけに手渡す…

 

「スゲーナ・スゴイデスのトランプ…」

 

「しんちゃん…私の故郷はある人物に侵略され、みんながおバカになってしまったの…私の世界を救うにはその人物を倒さなきゃいけないの…

その人物の目的は『全人類のおバカ化』…すべてのあるいる生物を精神を塗り替えて強制的におバカな平和を実現しようとしているの…その計画の実験台として、私の国の市民はおバカ化されてしまった、私は必死で彼と戦った、だけど、彼のとてつもない強さに私は逃げるようにこの世界にやって来たの…私の魔力はもうつきかけていて、どうしようもできない、そうしてるうちにその手はいつか、すべての次元にやってくる…もちろん、この春日部もいつか…しんちゃん、お願い、世界を救って…」

 

「そんな…そんなのやめさせなきゃっ!父ちゃんも母ちゃんもおバカになるなんて…そんなの嫌だ!おらも手伝う!おらもトッペマの世界もおらの世界もお助けするぞ!」

 

しんのすけの必死な表情にトッペマは笑顔を見せ、しんのすけの頭を撫でる。

 

「ありがとう…しんちゃん、私は何もできないけど…しんちゃんにならできるわ…今からその敵がいる次元にあなたを送ります、これから言うことをよく聞いてね、スゲーナ・スゴイデスのトランプは15枚…

その敵もしんちゃんと同じく、スゲーナ・スゴイデスのトランプを15枚持っているわ…前みたいに私利私欲でカードを消費したらダメよ…そして、もう一つ…サーヴァントを召喚しなさい」

 

「サーヴァント?」

 

「ええ、敵は聖杯と呼ばれる何でも願いを叶える聖杯を巡る戦争よ、その聖杯を巡る戦いで一番の武器がサーヴァントよ…しんちゃんならそのサーヴァントを呼び出すことができるはず…サーヴァントに勝てるのはサーヴァントのみ、彼はサーヴァントではないけど、きっとあなたの役になってくれるはずよ…」

 

「わかったぞ!サーヴァントを呼べばいいんだね!」

 

トッペマの説明を良く聞き、頷くしんのすけ…そして、トッペマは最後の力を振り絞り、異空間の入口を開ける。

真っ黒な空間、しんのすけは一瞬、恐怖で怯むが世界のピンチだ、トッペマの世界を救えるのはおらだけだと心に決めて、異次元の入口に飛び込んだ

 

「おらは救うぞ!!トッペマの世界も!おらの世界も!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣戟―――――――――――――電撃と炎が地面を走り、地を雲を裂く

太陽神の子『カルナ』と未来の英雄・ブラックアクション仮面の激闘は意外な展開を見せていた

地面を転がるのはカルナ…必死で金色の槍を地面に突き刺し、衝撃を押さえ、太陽神の炎を走らせるものの、漆黒の電撃を纏った拳で玉砕される

こんなバカな事があり得るであろうか、太陽神の子・カルナの神の鎧の効果は適応されず、さらには神聖な炎をいとも簡単に打ち破っている

 

日輪よ、具足となれ (カヴァーチャ&クンダーラ)

 

カルナが身にまとっている黄金の鎧と耳輪。それは神々ですら突破、破壊不可能な対人(自身)宝具。

物理・概念を問わずあらゆる敵対干渉を削減する無敵の鎧…のはずだが、なぜか、ブラックアクション仮面に対し、その効力を発揮していない

この宝具に対し、カルナは十分の一のダメージしか受けないはずだが、カルナは間違いなく、ダメージをそれ以上、受けており、明らかに疲労の色と苦痛の表情が見える

 

 

 

さらにはカルナの高出力の聖なる炎でさえ、その漆黒の電撃を纏った拳で撃ち破り、さらには千歳飴でカルナを斬り飛ばすと言うあり得ぬ一撃。

カルナはその事実に驚愕しながらも戦いを続ける、物理法則を完全無視し、神々の摂理をも歪めてしまう力…その力にカルナは笑みを浮かべながらその槍を振るう

 

ここまで心躍った事はないだろう。

 

生前、普通の方法では殺せないと悟られ、策略を立てなければ倒せないとも言われたこのオレを策略なしで追い詰めている

 

面白いと思った。こんな感情初めてだ…弟のアルジュナと対峙した時でさえ、ここまで交戦意欲を刺激された事はない

 

もっともっと、こいつと打ち合いたい。

 

 

「ほほっほ~い!」

 

炎から笑いながら逃げるブラックアクション仮面、その余裕の笑みからまだそこまで追いつめられていない

あらゆる角度の攻撃を瞬時にかわし、宝具ではないとはいえ、カルナを斬り飛ばすあの千歳飴…電撃を纏ったあの剣は鞘に納められ、その剣は未だに抜かれていない

それほど余裕があるのであろうか?まさか、未来の英雄が神ににも匹敵するとは今でも信じられない

 

「真の英雄は眼で殺す…おまえにそれができるか?」

 

カルナの言葉を聞いたブラックアクション仮面はギョッとした表情で走る速度をあげる

カルナの眼から飛び出すレーザービーム、地は溶解し、死の地へと誘っていく、ブラックアクション仮面はさすがにこれはまずいと感じたのかすぐにバックルを回し、自分に迫るレーザービームと向き合う

 

「ブラックアクションキック」

 

バックルの回転を止めると同時に左足に纏われた漆黒の電撃、その電撃ともにまるで特撮ヒーローのように回し蹴りを繰り出し、地を一瞬で死の地へ変えるレーザービームを断ちきる

立ちきったと同時に再びバックルを回しつつも猛スピードでカルナの懐に潜り込む

 

「ブラックアクションパンチ」

 

再びバックルを止め、カルナの腹を殴り飛ばす…走る強烈な痛みにカルナは思わず唸りをあげ、地面を転がる。

神々の力が全て通用しない、そして、未知の領域に立つ『英雄』。

 

その力を存分に堪能したカルナは笑みを浮かべながらも傷だらけの体を起こす

 

「ブラックアクション仮面よ…今宵の戦いはオレの負けだ、もうすぐ夜明ける、夜明ければ思い存分戦うことはできない、どうだ…オレが言うのなんだが、ここで終いにしないか?」

 

「う~ん、カルナがそう言うならいいよ、オラ、カルナこと大好きだし、今、この場で決着をつけるのは元々望んでないぞ、おらの目的はジャンヌちゃんを守りきること、カルナが引いてくれるならとてもありがたいぞ」

 

ブラックアクション仮面はカルナの提案に簡単に乗り、ベルトからバックルを抜き、その身につけた装甲を解除する

その生身の姿を見たジャンヌ・ダルクは驚愕の表情を表に出す

あれほどの激闘を繰り広げながらも人体には傷一つ付いておらず、髪型すら乱れていない。

後ろに撫で付けたような髪形、太い眉毛をフードで隠す

 

「そんじゃ、そゆことで~ジャンヌちゃん、お仕事頑張ってね~」

 

まだ、カルナがその場から立ち去っていないのに、ママチャリに乗りこみ猛ダッシュでその場から立ち去って行った…

 

「さて、マスターの命令を守れなかったが、それ以上の収穫は得た…オレも引き上げる、運が良かったな…ルーラー」

 

カルナはブラックアクション仮面の気配が消えたのを同時に霊体し、その場から去っていく…

 

「私が呼ばれた理由…それは一体…」

 

滅茶苦茶になった道路、これが緒戦。

まさか、いきなりトンデモバトルを見届ける事になるとは思ってもなかった

太陽神の子・カルナ、未来の英雄・ブラックアクション仮面…

本来なら、カルナほどの大英雄に立ち討ち出来るサーヴァントなど、同じ神霊クラスのサーヴァントのみ…だと思っていた

あの不思議な青年…あの青年は相手の神の加護、決められた法則を完全無視し、彼に傷を負わせた。

 

そして、私がこの世界に召喚された意味もこれで分からなくなった

14騎と言う大規模な聖杯召喚の儀式。しかし、それ以外にも聖杯は何かを…いや、異常事態を発している

 

その原因――――――――――それは明らかに

 

「ブラックアクション仮面、私の真名を知る謎の青年…彼は一体…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター、ご報告したい儀がございまして」

 

「なんだ?さっさと言え、嫌な予感しかせぬが…」

 

「いや~その~私が串刺し公の話をしておりましたら…バーサーカ―がトゥリファスへ…どうやら仕留めるべき相手を見定めたようで…」

 

「またあなたですか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!圧制者よぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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