IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

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こんにちは、初めまして。滝温泉と申します。初心者で文才力の少ない私の作品ですが最後まで読んで行ってくれると嬉しいです。

それでは本編スタート!


11/20修正しました。


プロローグ  

何も楽しいことがない。

人によってはこの世界はとても面白く楽しいのだろう、だけど俺にはつまらないとしか思えない。行きたくもない高校、大学への受験を受けさせられて毎日毎日聞きたくもない講義の繰り返し。やりたいこともできず勉強をしては寮へ戻り一日の復習予習をするだけ。そんな日常は娯楽も何もない、監獄へ入れられているようだった。

 

日に日に思う。「あの頃に戻りたい、楽しみたい」と。子供のころ、みんなで集まってはバカみたいに遊んでいた記憶。

 

知らないところへ行って探検、学校が終わってゲームして対戦したり、後アニメを見てかっこいいと騒いでごっこ遊びもしたっけなぁ、特に仮面ライダーがかっこよかった。玩具の武器や変身ベルトを買って無邪気に喜んでいた小学生のころの自分、仮面ライダーになりたいと思ってたっけ。中学生になってからはパソコンに夢中だったと思う、仮面ライダーの設定見たりアニメの学園ものも見たりしてさ。

 

でも今となってはそれも出来ない。漫画みたいな出来事があるわけでもない。やりたいこともやらせてもらえない俺はこの世界に嫌気が差し、何も変わらない日常がつまらないと確信していた。

 

「(今日は何か、ないかな。それも劇的に楽しくなるような『なにか』が)」

 

気づけば目の前は横断歩道、そして赤信号だ。左側の別の横断歩道からは小学1~2年位の子供が来ていた、恐らくお使いか何かの途中なのだろう。買い物袋を両手に持ってゆっくりと危なげに歩いている。

 

「(おいおい、大丈夫かよ、あれ)」

 

信号が変わる。俺の前の信号は赤から青へ、左側の信号は青から赤になった。子供はまだ半分も歩いていない。そして横からはトラックが急カーブして曲がってきている。運転手は驚きブレーキを踏む。だがもう遅いだろう。時速55kmで走ってきた車が急ブレーキを掛けてもおよそ37mは進む、あの子供は助からない、誰かが助けないかぎり。

 

ーーー僕も仮面ライダーみたいにかっこいいヒーローになりたい!ーーー

 

頭に幼い頃の自分の言葉を思い出す。

 

「(………)」

 

無意識に、足は動いていた。今に接触するであろう子供と車の方へ、子供を突き飛ばし、車がぶち当たり空中へと体が飛ぶ。そんな中で自分は思っていた。

 

「(子供の頃の夢、まだ諦めてなかったのかよ、俺。)」

 

「(ああ、これでさよならだ。つまらない人生…………でも、本当にもっと、楽しんで、生きたかった、なあ…………)」

 

体が地面に沈み、意識を、手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付くと、俺は真っ白な空間にいた。上下左右、東西南北を見渡しても白、白、白、真っ白だった。

 

「………...ここはどこだ?」

 

「気がついたか」

 

後ろから声がして、正体を確かめるために振り替える。そして、そこにいたのは2メートルを超える一人の老人だった。

 

「まったく……まさかお主が死んでしまうとはのぉ、普通ならお主はあのまま学校へ行っとるはずじゃったのに……」

 

その老人はぶつぶつと独り言を言っている。この老人のセリフからわかったことは自分が死んだこと、突き飛ばした子供は助かったこと、この老人が自分のことを知っているということ。

 

「………とりあえず…貴方はどちら様ですか?」

 

「ん?おお、紹介が遅れたのぉ。わしはお主の世界で言う神様という存在じゃよ」

 

………神様、か。この空間やさっきの事故のことからして嘘ではないだろう。

 

「そうなんですか。では俺はどうなるんでしょうか?」

 

「いやぁそれがのぉ、実を言うとお主は地獄にも天国にもいけん。このままだと消える」

 

………は?消える?

 

「あの、どういうことなんですか?」

 

「わしらは死ぬべき人間を連れて行くためにあらかじめ地獄、または天国に空きを作っておくのじゃが、現在は地獄も天国もいっぱいいっぱい、お主が入る分がなく、このままだとここをさ迷い消えてしまうのじゃよ」

 

とんでもない自体だなおい、じゃあ俺はこれから消えるのを待てって?冗談じゃない。

 

「まあ、安心しろ。生き残る方法はある」

 

「…その方法とは?」

 

「ほっほ、そう身構えんでもよい。転生をすればいいのじゃ、元の世界にこそ戻れんがお主にとってこれほど嬉しいこともなかろうに、言っていたじゃろう?楽しんで生きたかった、とな」

 

「そうですが、というかもちろん転生しますけど…どこに?」

 

「なんじゃ、もっと喜ばんか。まあよい、お主にはIS(インフィニット・ストラトス)という世界にいってもらう」

 

「IS」確か中学半場ごろに一巻だけ友達に見せてもらったが、女にしか乗れない高性能な機体がどうたらこうたらとした話だったな。

 

「もちろん、あの世界にそのまま行っても何も面白くはないじゃろう。特典を幾つかつけてやろう」

 

特典?

 

「特典とは能力みたいなものじゃよ。欲しいものをあたえてやる、ISに乗れるのはセルフサービスに与えてやろう」

 

ありがとうございます。

さて、となれば特典を決めなければいけないな。

 

「なら一つ目は高い身体能力をください。ちなみに人外にはしないでくださいね」

 

アニメの世界に行くのにチートを使っても何も面白くはない、これは俺の考え、自分だけ圧倒的に強いのに何が楽しいというのか。

 

「二つ目は仮面ライダーの変身ドライバーが作れてISも改造できる位の頭脳をください」

 

あのとき自分が思ったこと、仮面ライダーになりたいというのは本心から来たもの、そして原作を壊さないためにISを改造して専用機として造らないといけないかもしれないからな。

 

「三つ目、原作に関わらせてほしい。四つ目、機械、装置を作ってもおかしくない環境、そうだな……工業的会社の息子として転生させてほしい」

 

あえてこれは説明するまい。

 

「五つ目、絶対にこの世界で楽しませてほしい」

 

これが俺の願いだ。

 

「ふむふむ、いいじゃろう。では、行ってこい」

 

俺の真下にワームホールのような黒い穴ができて、その中に落ちる。

 

「え、ちょ、うわああぁあああぁぁぁああぁぁぁああ!?」

 

「あ、それとわしもたまにお主のこと見とるからのー、わしも楽しませてくれよー」

 

「知らねええぇぇぇえええぇぇぇえええ!!」

 

再び意識を、手放した。

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