それでは本編スタート!
翌日
「では、一年一組のクラス代表は織斑一夏君に決定です。あ、一繋がりで縁起いいですね」
山田先生は嬉々としてしゃべっている。その一声に女子は嬉しさで盛り上がり、一夏は納得がいかない顔をしている。…というか山田先生、本当に縁起がいいんですか?
「先生、質問です」
そんなことを考えている間に一夏が挙手をする。
「なぜ俺がクラス代表なんですか?勝敗でいけばオルコットさんか亜久斗になるとおもうんですが?」
「それはー「それは私と亜久斗さんが辞退したからですわ!」うぅ…」
一夏の質問に答えようとするがオルコットにさえぎられてしまう山田先生。先生……ドンマイ。
「確かに昨日の結果では私か夜霧さんがクラス代表になるのは当然。ですが私たちは一夏さんの才能を見込み、クラス代表を譲ることにしましたわ。IS操縦が上達するにはやはり実戦がなにより、クラス代表になれば戦うことは多くなりますからね」
そのとおり、クラス代表になれば戦うことが多くなる。なによりもうすぐクラス代表対抗戦だからな、一夏にはもう少し頑張ってもらわないとな。
「才能?」
一夏が不思議に思ってるので俺が説明を加える。
「一夏、昨日の戦いを思いだしてみろ。お前は俺やオルコットと違い初めてISを動かした。にも関わらずオルコットを追い詰め、俺と引き分けた。その才能を俺たちは認めたんだ、もっと喜べ」
「……本当は?」
「いやぁ一夏が弱いままだと守るのがめんどいし、なによりクラス代表なんてやりたくな…ゴホッ、ゴホッ一夏を日中一夜鍛えるためだ」
「いまさらりと本音がもれなかったか!?それにどっちの理由もお断りだぞ!?」
失礼な、せっかぐ代表になったんだから素直になれよ。皆から期待の目で見られるおいしいポジションなんだぞ。まあ、俺もやる気はないが。
「席につけ、大馬鹿者」
教室に入り、立っている一夏を叩く織斑先生。おまけに馬鹿者がおお馬鹿者にランクアップしている。可哀想に…
「クラス代表は織斑一夏、異存はないな?」
一夏以外のクラス全員が賛成する。一夏、そんな顔するなよ、後でなんかやるからさ。
◇
「ではこれよりISの基本的な飛行操縦をしてもらう。織斑、オルコット、夜霧。試しにISを展開して飛んでみせろ」
織斑先生のいうとおりに俺はオーズドライバーにベルトを変化させる。
タカ!クジャク!コンドル!タージャードルー
「すいません織斑先生、俺のISは普通の状態では高く飛べないので」ヒソヒソ
周りにあまり聞かれたくないので小声で伝える。
「ああわかった。よし、三人とも飛べ」
返事をしてオルコットが急上昇し、俺は翼を広げて飛翔する。俺とオルコットは上空20メートル?ほどで止まり、下にいるいる一夏を見ると、出力が安定していないのか上昇速度が遅い。
「何をやっている。スペック上では白式の方が出力は上だぞ」
一夏はオープンチャンネルで織斑先生に怒られ、やっと俺たちと同じところに来た。
「大丈夫ですか?一夏さん」
「ああ、大丈夫だ。心配してくれてありがとな、オルコット」
「セシリアとよんでくださいまし、亜久斗さんも」
「ああ、じゃあそうさせてもらう」
「わかった。セシリア」
「はい♪」
一夏が名前を呼んで嬉しそうな顔をするセシリア。
「にしてもなんで遅かったんだ?」
「ああ、よくわからなかったんだよ。『自分の前方に角を展開させるイメージ』って言われてもなぁ…どうせなら亜久斗みたいな翼がよかったなぁ………」
「一夏さん、イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を見つけるのが一番の近道ですわよ」
「セシリアのいうとおりだぞ。それに翼はデメリットの方が多いんだ。自分のISにもっと自信を持て」
「そういわれてもなぁ、大体空を飛ぶ感じがまだあやふやなんだよ。なんで浮いているんだこれ?」
「説明しますわよ。ISが飛べるのは反重力と流動波干渉が…」
「い、いや大丈夫だ。説明はしなくてもいい」
「そうですか、残念ですわ。」
『織斑、オルコット、夜霧、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ」
そんなことを話していると話していると織斑先生から命令が指示された。
「ではお二人とも、お先に失礼いたしますわ」
セシリアはすぐにしたに急降下、そして完全停止をなんなくやってのけた。
「じゃ、俺も行くか。一夏も早くこいよ」
俺は翼を動かすのをやめ、急降下して目標地点の少し手前で翼を大きくひろげることで勢いを殺し止まった。
「流石ですわね、亜久斗さん。なぜそんなに操縦に慣れているのですか?」
「ん?ああ、俺のISの動かし方をよく理解してるし、…何より夜中に寮を脱け出して遊んでるしな」ヒソヒソ
その回答に若干苦笑いをするセシリア、脱け出すっていっても簡単なんだけどな。
その瞬間、ズドォォン!!という音がし、地面が揺れる。慌てて確認してみると、一夏が地面に巨大なクレーターを開けていた。
「馬鹿者。誰がグラウンドに穴を開けろと言った」
「……すみません」
どうやら一夏は急降下はしたものの完全停止が出来ずに地面に激突してしまったようだ。俺は一夏をクレーターから取り出す。
「大丈夫か?一夏」
「ああ、大丈夫だ」
「織斑、武装を展開しろ。それくらいは出来るはずだ」
「はい」
「よし、それでは始めろ」
一夏は横を向き、雪片ニ型を取り出した。
「遅い。0.5秒でだせるようにしろ」
織斑先生、一夏は初心者なんですから、必ず展開出来るようになっただけでも誉めてあげてください。
「オルコット、武装を展開しろ」
「はい」
セシリアは0.5もかからず真横に手を広げ、一瞬で武器を取り出す。さすが代表候補生。
「さすがだな。…ただしそのポーズはやめろ。お前は一体誰を打つ気だ。正面に展開出来るようにしろ」
「で、ですがこれは私のイメージをまとめるために必要な「直せ、いいな」…はい」
セシリアは抗議するが直ぐに静められてしまった。
「次、夜霧。武装を展開しろ」
「はい」
俺はタジャトルコンボの時のみ使えるタジャスピナーを取り出した。
「ふむ、まあいいだろう。それでは今日の授業はここまでだ。織斑、グラウンドの穴を塞いでおけ、いいな?」
「……はい」
他の人達はそれぞれ戻ってしまう。
「一夏、手伝うぞ。そのほうが早い」
「ああ、ありがとう」
そして俺たちは約50分弱で穴埋めを終わらせた。
「一夏。飯を食べたら俺の部屋に来てくれないか?「あれ」が完成したからな」
「そうか!ほんとにありがとな。じゃあまた後で!」
「おう、じゃあな」
一夏は食堂へ俺は自分部屋へ向かった。