IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

16 / 86
十五話 クラス対抗戦/割り込んできた無人機

 

 

やあ皆、こんにちわ。この前特訓から帰ってきたら織斑先生にばれて最悪の処罰を受けてしまった夜霧亜久斗だ。数週間経ったのにまだ頭が痛いぜ。それにいつも着けていたウィザードドライバーが没収されてしまってただいまオーズドライバーを着けている。あのあと織斑先生に数時間土下座をしたところ。条件をつけてクラス対抗戦が終わったら返してくれるそうだ。いやぁよかったよかった。そのかわりテレポートリングは没収されたままだけどね。まあ、俺のことはここまでにして。

 

あれから数週間がたち、一夏も鈴に謝り無事に仲直り…が出来そうだったのだが一夏が最後に「結局あの約束ってなんだったんだ?」と聞き、そのせいでまた教えろだの教えないだのと言い争いなぜか対抗戦で勝ったら相手の言うことを一つ聞くという訳がわからん約束をしてしまっていた。そのときの箒やセシリアは後ろからオーラが見えるほどやばかった。

…………こほん。

んで俺こと夜霧亜久斗は何をやっているのかというと。

 

『それでは両者、試合を開始してください』

 

クラス対抗戦、一夏VS鈴をピットから見ていた。え?時間が飛びすぎじゃないかって?いいんだよそんなこと。特に目立ったこともなかったし。お、鈴の攻撃が一夏に直撃した。

 

「なんだあれは………?」

 

不思議に箒が呟く。しかしそれに答えたのは俺ではなくセシリアだった。

 

 

 

「『衝撃砲』ですわね。空間自体に圧力をかけて砲身を生成、余剰で生じる衝撃それ自体を砲弾化して撃ち出す……」

 

さすがにずっと説明を聞くわけにもいかないのでモニターに目を戻す。

 

(頑張れよ。一夏)

 

 

 

 

「よくかわすじゃない。«龍砲»は砲身も砲弾も見えないのが特徴なのに」

 

確かにその通りだ。«龍砲»は砲弾が見えないのはまだしも、砲身までも見えないのだ。だけど…

 

「鈴」

 

「なによ?」

 

「俺は絶対に負けない!本気でいくぞ」

 

そう、放課後に自分の自由時間までけずって俺の特訓を手伝ってくれた箒やセシリア。ISがまったくわからなかった俺に手をかしてくれた亜久斗。

みんなのためにも、俺は負けられない。

 

「なによ、そんなの当たり前じゃない!格の違いってのを見せてあげるわよ!」

 

「うおおおおっ!」

 

俺はこの一週間で身に付けた『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』を使い一回限りの奇襲をかける。

 

ズドオオオオンッ!!

 

「「!?」」

 

そして鈴に刃が届きそうになった瞬間、突如アリーナ内に大きな衝撃が走った。ステージ中央からはもくもくと煙をあげている。どうやら「それ」はアリーナの遮断シールドを貫通してはいってきたらしい。

 

「な、なんだ?何が起こったんだ?」

 

その瞬間、「それ」は俺と鈴へ熱線を放ってくる。

 

「鈴、危ねぇ!」

 

「え?きゃ!」

 

「ぐっ!」

 

俺は鈴を抱え、その場から離れる。だが完全には避けきれず、シールドエネルギーを大幅に削られてしまった。

 

「ちょ、ちょっと、どこ触ってるのよ!」

 

「お、おい暴れるな!今降ろすから…」

 

にしても…なんなんだ。こいつは………

 

姿からして異形だった。深い灰色をしたそのISは手が異常に長く、爪先よりも下まで伸びている。

そして何より特異なのが「全身装甲」ということだ。

全身装甲といっても亜久斗は全然違う。人とは思えない巨体で、腕を入れると二メートルもあり姿を維持するためか全身にスラスター口が見てとれる。頭部には剥き出しのセンサーレンズが不規則に並び、腕には先ほどのビーム砲口が左右合計四つあった。

 

『織斑君!凰さん!今すぐアリーナから脱出してください!すぐに先生たちがISで制圧に行きます!』

 

だが先生たちがくるまでには時間がある。だからそれまでは俺たちでなんとかしなくてはならない。

 

「一夏、あんたははやく避難しなさい。ここは私が抑えておくから」

 

「な!?なにいってんだよ!それなら俺も「誤魔化さないで!」」

 

「知ってるのよ。あんたがさっきの攻撃のせいでシールドエネルギーが少ないことくらい。だからこれは助けてくれた恩返しでもあるのよ、あんたはまってなさい!」

 

「おい!鈴!」

 

鈴はISの方へいってしまった。

くそっ!なんだ俺は、誰も守れないじゃないか!

 

『一夏』

 

ISのプライベートチャンネルで亜久斗が話しかけてくる。

 

「…なんだよ」

 

『お前は…まだ戦う勇気があるか?』

 

「当たり前だ!俺は、皆を守りたいんだ」

 

『オーケー。だったら俺が渡したものぐらいちゃんと使ってくれよ』

 

亜久斗が渡したもの?………そうか!

 

「これだ!」

 

俺は亜久斗から受けとったベルトを取り付ける。

 

『どうやら、ベルトをつけたみたいだな』

 

「な!?亜久斗!?どこにいるんだ?」

 

「落ち着け、お前がベルトをつけたことで会話が出来るだけだ。それよりも…ベルトの説明をするぞ。これは………………さらに………というやつだ。準備はいいか?」

 

「ああ!勿論だ!」

 

 

 

 

<山田side>

 

どうしたんでしょうか、夜霧君。さっきから独り言をいっています。まるで誰かと話している用に……。

 

「山田先生」

 

「は、はい!?」

 

「ちょつと俺の体、お願いします」

 

え?それってどういう…………

 

 

「じやあいくぞ、一夏。」

 

「おう!」

 

「「変身!」」

 

 

 




さあ、戦闘シーンに入りました。
会話だけで仮面ライダーがわかってしまう人もいると思います。

ではまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。